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鎌倉時代は何年からなのか

2015.12.29(Tue)

●横浜校:高原    ●カテゴリー:

鎌倉時代の始まりは一般に1192年とされます。しかし,最近は生徒の皆さんに「1185年からじゃないの?テレビで言ってたよ」という指摘を受けることが増えました。


2年ほど前に,ある高校教科書で1192年以外にも諸説あることが掲載されて以降,「イイクニではなくてイイハコだった?」などと題して新聞記事やテレビ番組などでも紹介されるようになりました。そのため,最近は特に上記のようなやり取りが増え,中には「入試で訊かれたらどっちで答えればいいのですか」という質問を受けることもあります。


歴史の学習に興味を持ち,こうした話題にふれるのも大いに結構なのですが,インパクトのあるテーマであるがゆえ,表面的な理解だけに終始してしまって本当の面白さに気づけないのではもったいないと感じ,少しくわしく解説しようと思います。


一般に広く知られ,皆さんのお父さんやお母さんたちもそう習ったであろう「1192年」というのは,源頼朝が征夷大将軍に任命された年で,これをもって鎌倉幕府の成立とする考え方がもととなっています。一方「1185年」というのは,源義経や源範頼の活躍によって壇ノ浦の戦いで平氏を滅ぼした後に,頼朝が後白河法皇から守護(当時の名称は追捕使)と地頭の設置を認められた年で,このことから頼朝が実質的に武家の頂点として政権運営を始めたとする見方です。


こうした見解の違いは,そもそも「幕府」とは何か,という問いから考えると理解しやすいと思います。「鎌倉幕府」「室町幕府」「江戸幕府」というように,現代では「武家による政権」のことを一般に「幕府」というわけですが,これは中国を起源とする言葉で,戦場にいる将軍が「幔幕(まんまく)」を張って宿営している場所を指しています。日本ではそこから近衛大将が館をかまえるところを「幕府」と呼ぶようになり,さらに武家政権を指すようになりました。しかし「幕府」という言葉が実際に使われるようになったのは江戸時代も終わりのことで,当時の武士たちは「鎌倉殿」「室町殿」と呼んでいました(江戸時代は「ご公儀」などが一般的)。


ということは,源頼朝自身が1185年であれ1192年であれ,自ら「幕府を開きます」と宣言したということではないのです。


つまり,「鎌倉時代はいつからか」=「鎌倉幕府はいつできたか」というのは,後の時代の歴史家が「何をもって源頼朝による政権が成立したとみなすのか」,その見解によって決まるのです。ですから,学者によって当然ながら見解は異なり,1180年,1183年,1184年,1185年,1190年,1192年...とさまざまな見方があるのも当然なわけです(興味のある人は,それぞれの説の根拠についても調べてみてください)。


ここまで読んでくださった方は,冒頭にあげた「入試で訊かれたらどっちで答えればいいのですか」という質問に,われわれがどう答えるかはおおよそ想像がつくでしょう。「鎌倉時代は何年からか」とは入試では訊かれないのです。「源頼朝が征夷大将軍に任命されたのは何年か」「守護と地頭が置かれたのはいつか」という問いは存在しても,見解が分かれる「鎌倉幕府の成立」そのものを問うことはありえないのです。


入試当日の持参物

2015.12.25(Fri)

●池袋校:白田    ●カテゴリー:

 

こんにちは、エクタス池袋校の白田です。今日は埼玉入試解禁まであと2週間と少し...という時期となりましたので、入試当日の持参物について書いていこうと思います。

エクタスでは保護者会などを通じ、入試当日での持ち物の注意事項を保護者の皆様にお伝えしていますので、受験生のお母様方におかれましてはリマインドになります。


①受験票とその控え

入試の持参物ですぐに思い浮かぶのが受験票。これを忘れると受験できない...と思い込みがちですが、少しの工夫でその事故を回避できるのが「控えを用意する」という作業。

コピーを取っておき、入試当日に使用する鞄の中でも普段は使用しないようなポケットにしのばせておきましょう。当日、万が一の場合には、それを手に学校の事務室に向かうと試験開始までに再発行してくださる学校が多いです。


②計算機能の無い腕時計

携帯電話の普及で腕時計をしていない生徒もかなり多くなってきました。当日は腕時計などは大抵の学校で持参が許可されていますから、今の時期から腕時計をする習慣も含めて、うまく使用できるように練習しておきましょう。また、麻布中のように時計の持参を認めていない学校もありますから、願書は熟読しておきましょう。


③消しゴムは机上から落ちやすい

試験中に机上から物が落ちるというだけで生徒は慌てやすいもの。特にそれが入試においての初めての体験であれば尚更です。まずは消しゴムそのものを複数持参しておくことと、消しゴムをはだかにし、転がりにくい・滑りにくい工夫を事前にしておきましょう。


④勉強道具は学校によりけり

試験が始まるまでの間や休憩時間、コンプリーションなどのまとめ教材を読むことのできる学校もあれば、学習参考書などの持ち物を一切認めていない学校もあります。ここから先はものの考え方ひとつでその過ごし方を変えて良いと言えます。例えば、第1志望が持参不可なのであれば、お試し入試の学校においても例え持ち込み可であっても、あえて持ち込まないという過ごし方もあるわけです。これは受験生一人ひとりのこだわりによるものなので、お子さまと相談して決めておくと良いでしょう。もちろん、お子さまの考え方を主軸においていただくのがベストです。


⑤靴下

雪の日に道路がぐちゃぐちゃで...中学入試ではよくある光景です。タオル類の持参はもちろんですが、そんな時のための履き替え用靴下は何より心強い存在になります。足下がいつも通りでない・足下に不快感が残ったまま試験を迎える...勝率を引き上げるための工夫の1つとして持参をお勧めします。

 

今回は5つご紹介しましたが、1つ1つの持参物について保護者の皆様には心を込めてご準備くださいますよう、心よりお願い申し上げます。今期のテレビドラマで話題となった「下町ロケット」で登場した、白田の最も好きな言葉「神は細部に宿る」。お父様お母様の愛も、受験の神様は見てくださいます。エクタス小6生全員でロケットスタートを決めましょう!

桜蔭中の入試問題より

2015.12.25(Fri)

●吉祥寺校:久道    ●カテゴリー:

 

 今日はクリスマスですね。2015年も残すところあと一週間となりました。受験生のみなさんはそれぞれの塾の冬期講習が始まり、最後の追い込みをかけている時期だと思います。体調管理に気をつけ、ベストな状態で学習することを心がけてください。

 

 さて、今日は桜蔭中の入試問題を紹介します。

 桜蔭の入試問題では生物の実験観察問題がほぼ毎年出題されます。真新しいテーマであることは少ないのですが、身のまわりの生物に対して様々な実験を行い、与えられた条件からその観察結果を考察させる問題は実に桜蔭らしい問題であると言えます。過去数年分の出題例を挙げていきます。

 

 平成27年度

  コナガ(キャベツの害虫)に関する実験観察問題

   実験1 天敵の侵入経路とコナガの生存数

   実験2 殺虫剤の濃度とコモリグモ、コナガの生存数

   実験3 殺虫剤を与えたエサと与えていないエサとでの産卵数の比較

       コナガの産卵環境と幼虫の生存数

 

 平成26年度

  動物の体温と行動について


 平成25年度

  ミツバチの生態と行動に関する実験

   におい、形、色の比較


 平成23年度

  白神山地の自然に関する問題


 平成22年度

  花と受粉に関する実験観察問題

   花の数と結実数の比較

   実験 花の除去の時期、人工授粉の有無と結実数の比較


 平成21年度

  生物の個体数変化に関する問題

   水中のプランクトンの食物連鎖

   モンシロチョウの死亡率、生存曲線


 平成20年度

  ホウレンソウの「とう立ち」に関する実験観察


 平成19年度

  ラッコ、コンブ、ウニの個体数の変化に関する実験観察


 平成18年度

  フナの生態とフナの体のつくり


 平成17年度

  森林の移り変わりについての観察

   トチノキとサワグルミの競争


 平成16年度

  カエルの生態についての実験観察

   カエルが何を手掛かりにして自分の産まれた池を目指すか


 平成15年度

  セイヨウタンポポとカントウタンポポの分布、発芽率から見た競争について


 平成14年度

  メダカの産卵の条件比較の実験観察

 

 これらのテーマはどこかしらで見たことがあるかもしれませんが、条件を複雑化し、細かな内容まで問うてくるのが桜蔭中の問題の特徴です。これらの問題で確実に得点をとるためには、普段から様々なタイプの実験観察問題を解き、一つ一つをどのように考えれば良いかを妥協することなく自分の知恵として身につけることです。

「知らない」「わからない」という言い訳をせず、正々堂々真正面から問題に体当たりをし、確実に突破する力を身につけることが桜蔭中合格には必要であると言えます。

 

 これまでのことももちろんですが、これから学習すること、これから身につけること、これから塾の先生がみなさんに与えてくださることはすべて確実に身につけましょう。そうすることでまだまだみなさんの学力、得点力は無限に伸びていきます。

 

 12月中に千葉県や首都圏外の入試を終え、うれしい涙、悲しい涙を経験した受験生がいます。また、まだ受験を経験していない受験生もいます。

 どのような状況であれ、ここからさらに成長することが受験生のみなさんには必要です。ここからさらに成長できるかどうかはみなさんの気持ち一つだと思います。

 

 強く、正しく、自分を含め誰にも負けない受験生になりましょう。

 

 がんばれ!受験生!

今年の重大ニュースについて

2015.12.21(Mon)

●自由が丘校:田島    ●カテゴリー:

今月は,時期が入試直前ということで「よもやま話」はお休みし,2015年の重大ニュースについて書いていきます。
まず,受験生にとっての「重大ニュース」のとらえ方ですが,出題されれば得点源になることは間違いありません。でも,ほとんどの学校はそんなに配点も高くないですし,重大ニュース対策に時間をかけすぎるのもどうかと思います。もっとも,他の分野の仕上がりが順調で,あとは時事問題(重大ニュース)というのであれば,大いに学習をしてください。


今はいろいろな参考書(問題集)が出ていますが,あえて絞ってみていきます。

因みに栄光では,社会科と理科に対応した重大ニュースの参考書を販売しています。


・安倍政権関係
経済では,アベノミクスが継続して動いています。経済については細かいことは出題されにくいのですが,アベノミクスの大まかな内容(3本の矢とか...)と現状ぐらいは知っておいたほうがいいでしょう。
TPPについても,反対している人と賛成している人それぞれの立場についてはその理由まで知っておいてください。大まかにいえば農業関係と工業関係で分かれていますよね。
防衛では,安保関連の「集団的自衛権」とはどんなことなのかは知っておいてください。
また,戦後70年の安倍談話が出されています。これは入試問題のリード文に使われる可能性もありますので,骨子は知っておいてもいいでしょう。


・スポーツ関係

ラグビーのワールドカップについては,日本が大活躍したので中堅校などでは関連したことが出題されるかもしれません。五郎丸選手のことは皆さん知っているでしょうから,それ以外にラグビー発祥の国であるとか,日本が対戦した国の名前など地図上での位置を確認しておきましょう。
同じスポーツでもオリンピック関連は,東京オリンピック,パラリンピックに関することは皆さんいろいろ耳にしているから大丈夫でしょう。また,2016年のブラジル大会や,2018年の韓国の冬季大会についても開催予定であることは知っておきましょう。それよりも東京オリンピックの前回大会(1964年)のことと,その前後の歴史について復習しておく方が重要かもしれません。
あと,2020年の大会に備えて本年10月1日から「スポーツ庁」が設置されていることは知っておいてください。


・国際関連

IS(自称イスラム国)によるテロなどの事件はニュースなどで知っているでしょう。ただ,宗教的な対立など小学生には難しい内容を多数含みますので,ISが存在する場所ぐらい知っておけば,あとはニュースなどで耳にした程度でいいと思います。


・情報通信関係

スマホやタブレットのこと,利用するにあたってのマナー,インターネットにつなぐ際の注意など,よくご存じのことが多いと思います。これ以外に近年話題になっているのは「ドローン」ですね。ドローンの特徴や問題点などにも触れておくといいでしょう。


以上,大雑把に上げてみました。何が出るかはわかりません。また,それを当てることも本意ではありません。
やはり,学習の中心に据えるべきは,地歴公の今まで学習してきた内容です。これらにプラスして重大ニュースを学習する機会をつくれればいいと思っています。


今年の重大ニュースについて
女子学院中の入試問題より

2015.12.11(Fri)

●吉祥寺校:久道    ●カテゴリー:

 寒い日が続いていましたが、今日は昨日の夜から今朝にかけて降った大雨の影響であたたかい一日となっています。気象観測140年史上もっともあたたかい12月の一日となっています。

 今回の大雨とあたたかい一日は、最盛期を迎えたエルニーニョの影響が大きいといえます。エルニーニョ、ラニーニャ、どちらも受験生のみなさんは知っていますよね?南米のペルー沖の海水温が平年よりも高くなる現象をエルニーニョといい、その影響で冬の日本では西高東低の気圧配置が弱まり、更に南寄りのあたたかい風が流れ込むことによりあたたかい気候となることが多いです。強く寒い日があったり、雪が降ったり、ということは平年通りあったとしても、それらが長続きしないことが予測されるのが今年の日本の冬です。

 さて、今年の女子学院中では、年間降水量と平均気温による植物群系(植物の棲み分け)に関する問題が出題されました。年間降水量と平均気温により、植物群系は、熱帯雨林、亜熱帯雨林、照葉樹林、夏緑樹林、針葉樹林、ツンドラ、砂漠、ステップ、サバンナ、雨緑樹林、硬葉樹林の11の群系に分類されます。これらの情報を縦軸が年間降水量、横軸が平均気温のグラフから読み取る問題でした。おもしろい問題を1問紹介したいと思います。

 

 本文抜粋

水は、固体、液体、気体とすがたを変えながら地球をめぐっている。現在、地球温暖化によって地球上の氷は溶け、海水面が高くなってきていることが知られている。今から約18000年前は、地球の気温は現在よりも8℃低かったと推定されている。

 このとき、地球の水の多くは ① せず、空気中の ② は少なくなり、地球全体の ③ 量は現在より少なかったと考えられる。

 (①...蒸発、②...水蒸気、③...降水)

 

 問 もしも地球全体の気温が今よりも8℃低くなったら、現在「年平均気温13℃、年間降水量1000mm」の場所では、どのような変化が起こるか、次のア~オから考えられる者を答えなさい。

 

 みなさん、この問題はどのように考えますか?現在年平均気温が13℃の場所の気温が8℃低くなりますので、年平均気温が5℃の場所をグラフから読み取ります。

 「年平均気温5℃、年間降水量1000mm

 の場所にある群系を読み取れば良いのでしょうか?

 

 「問」の前の一行が誘導になっています。

 「現在よりも気温が8℃低かった18000年前(「問」の条件に当てはまりますね)は、地球全体の降水量が現在よりも少なかった。」とあります。

 もうわかりますね。

 現在よりも気温が低いということは現在よりも降水量が少なかったと考えられます。したがって、

  「年平均気温5℃、年間降水量1000mm」ではなく、

  「年平均気温5℃、年間降水量1000mm以下(未満)」

 の場所にある群系をすべて読み取ることが必要になります。

 問題文に「すべて」と無いにも関わらず、複数の選択肢の中から正しいものをすべて答える女子学院らしい問題といえます。

 

 この女子学院の問題のように、年間平均気温や月平均気温、日々の気温の積算数から様々な自然現象を考える問題の出題が近年の中学受験では多く見られます。

 一つ例を紹介すると、「あたたかさの指数」というものがあります。

 「あたたかさの指数」とは、各月の平均気温が5℃以上のときに、各月の平均気温から5を引いたものを指します。この指数の合計により植物の群系が決まります。平均気温が5℃以上の月の値だけを見ていくことに注意が必要です。また、温暖化により平均気温が○℃上昇した場合、というような問題の場合は、各月の平均気温に○を足したときに平均気温が5℃以上になる月が出てくる可能性が高い、ということも視野に入れなければ答えられません。このあたたかさの指数に関する問題は、近年だと海城や早稲田で出題されています。知っているか知らないかで解答への第一歩が異なると言えますね。

 

 寒い日とあたたかい日が繰り返されることが今年の冬は予想されます。

 どのような状況でもベストな状態で学習、受験ができるよう、服装にも気をつけて受験勉強に励んでください。

 

 頑張れ!受験生!

 

特殊算をどうとらえるか~2015年武蔵入試大問2について~

2015.12.10(Thu)

●吉祥寺校:太田    ●カテゴリー:

受験算数においては○○算という単元がたくさんあります。一番有名なのはつるかめ算でしょうが,そのほかにも消去算・和差算・分配算・還元算・差集め算・過不足算・・・ときりがありません。それぞれに解き方が異なるので,これらは別の単元のように見えています。けれども,実際にいろいろと作問をしているとよくわかることですが,問題の条件を2,3変更するだけである単元の問題が別の単元の問題になるということはよくあることなのです。

ここで,2015年の武蔵の入試問題について見てみましょう。

「あめとチョコレートが同じ個数ずつあります。ある日,クラスの生徒にあめを配りました。あめを全員に12個ずつ配るには71個足りないので,男子に9個ずつ,女子に11個ずつ配ったところ,6個余りました。また,男子は女子より7人多いそうです。(1)クラスの生徒の人数は何人ですか。(2)次の日,チョコレートを配ろうとしたら,欠席した生徒が4人いました。何人かの生徒には8個ずつ配り,残りの生徒に10個ずつ配ったところ,55個余りました。チョコレートを8個もらった生徒の人数は何人ですか。考えられる場合をすべて求めなさい。」

単元においては過不足算に属するということになります。そのため,いろいろと工夫を重ねれば線分図や面積図で解くことも可能です。ではあるのですが,武蔵中はなぜこの問題を出題したのか,その背景を考えてみましょう。

伝統的に,武蔵中で特徴のある出題といえば「調べ上げ」です。たとえばつるかめ算において全体の個数等を特定しないと答えは複数あることになりますが,そのように答えが一つに決まらない状況下で問題条件にあうものを調べていくタイプの問題がしばしば出題されてきました。概してつるかめ算や損得算のタイプの問題が多いのですが,今回の過不足算についてもそのような出題の一つととらえることができます。ただし,ここが重要なところなのですが,武蔵中は○○算から解の一意性のための条件を引き算することで作問をしているのではないはずなのです。すでにある諸々の特殊算から類似した手法で条件を減らしているのではなく,これらの特殊算が成り立つおおもとのところから問題を考えているのでしょう。

実のところ,つるかめ算・損得算・過不足算を含む和差の特殊算の多くは,表による調べ上げという「原始的」な方法で解くことができます。ですから,共通の基盤として表によるとらえ方というものがあるのです。そこにいろいろな条件を加えていくことで,もっと手軽で便利な解法を使えるようになり,○○算という特殊算になるのです。

エクタスの算数教材をご存知の方は「あっ」と思われるかもしれません。というのも,エクタスの算数においては,つるかめ算よりも過不足算よりも先に表による調べ上げの授業が先にあるからです。その授業では,多くの特殊算を答えが一つに決まるものも決まらないものも含めて共通の根本において扱います。便利な特殊解法よりも根本となる考え方を重視するというのは,ジュニアから受験学年まで変わることのないエクタスの根本姿勢なのです。
最近のジュニア(小1~3)のみなさんの様子をお伝えします。

2015.12.10(Thu)

●ジュニア担当    ●カテゴリー:

冬にしては少し暖かいな、と思う毎日ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか。先月のブログではマフラーを出そうか迷っていた私ですが、実はまだ短いコートで過ごしています。「冬にしては」暖かいだけなのですが、お子さまたちは私たちの想像を軽く飛び越えていきます。みんな元気いっぱいで、いまだにおどろきの半ズボン姿の子もチラホラ。どうか風邪には気を付けてね、と思う毎日です。

                

本日は、冬期講習を間近にひかえた、最近のジュニア(小1~3)のお子さまのクラスで行われている工夫についてお伝えいたします。

 

2月1日が中学受験のひとつの山場とされていることもあり、塾では2月から新しい学年のスタートです。ですから、最近は新しい学年に上がることを見すえて、今までよりも少しだけやり方を変える等の工夫も行っています。

具体的には、小2の算数のクラスでは、2回目以降の直し提出で丸付けをしてもらうと、青ペンでの丸付けになりました。これは、間違いにショックを受けずに、きちんと直せたと理解できるくらいに成長したと感じられたからです。

また、小3の国語のクラスでは、お話の大切なところに1色のラインマーカーで線を引いていたのが、2色を使い分けて引くようになったようです。色によって、出来事や心情を分けているようでした。

ここに挙げたのはほんの一例で、それぞれのジュニアを担当する者が、日々考え、様々な小さな工夫を行っています。大人から見れば本当にどうということのない小さな工夫でも、ジュニアのお子さま方には意外と大きな変化となっていることもあります。私たちジュニアを担当する者は、お子さま方の小さな変化や成長に気づき、一緒に喜べるようにしたいと考えています。

 

また、先日ちらっとこちらのブログでもご紹介させて頂いた新小2プレスクールも無事に1回目が終了しました。初めての問題形式や作業に一瞬戸惑いながらも、みんなすぐに慣れて、すごく一生懸命な表情で、えんぴつと消しゴムで手と紙を黒くしながら、元気に取り組んでくれていたのが印象的でした。そして、やはり「できた!」という笑顔は格別に輝いていました。12月23日には2回目、そしてその日はアルゴの体験会もあります。それぞれの教室で、ジュニアの担当はわくわくしながら、みなさんをお待ちしています。風邪などひかないように気をつけて、元気いっぱいで来て下さいね。

 

そして受験生の方、保護者のみなさまも、寒くなってきたのでしっかり暖かい格好をして、よく食べてよく寝て、風邪をひくことのないようにお過ごし下さい。ジュニア担当もかげながら皆さんのことを応援しています。

2015御三家の哲学④

2015.12.09(Wed)

●吉祥寺校:福井    ●カテゴリー:

2015雙葉中】

青木玉『なんでもない話』より

さくら餅に使われる塩漬けの桜の葉が栽培されている、伊豆・松崎の光景。幹もなく、根株からいきなり伸びた細い枝が無心に揺れている...産業化され、従順に飼いならされ、桜本来の生気を奪われた姿に、一時、切なき感傷と同情を禁じえなかった。

 

 辺りに群生する桜たちが、一体、何を感じ、何に悩み、何を伝えようとしているのか...声なき声を受け止められる豊かな感受性にあふれた人のみが感知しうる、奥深い生命の鼓動が、確かにそこにはあるようです。

 

この感性は、生き物への温かい眼差しと言い換えて差し支えないのかもしれませんね。

 

 

 筑駒中や開成中で語られた、「兄弟愛、優しさ、個の尊重、友情...」。

 

 麻布中で語られた、ごく自然に互いへの献身を貫く若者と少年の心地よき姿。

 

 武蔵中で語られた、異質なもの同士に調和をもたらす「和」の文化。

 

 桜蔭中で語られた、職人の父と娘の櫛挽作りを通した温かな心の通いあい。

 

 女子学院中で語られた、降り積もる雪に向けられた優しい眼差し。

 

そして、雙葉中で語られる、生あるものへの慈眼。

 

 

いずれも、私たちが、どこかに置き忘れてきてしまった、他者への思いやりにあふれた心を照らし出しているように思えます。

 

2012年より連載の「御三家の哲学」シリーズは、一時、休載いたします。この間、多くの方から予期せぬ反響を頂戴しました。ご愛読に感謝申し上げます。最難関中学の入試に挑む受験生のみなさんに、求められている人材像について思いをめぐらせる糸口の一端をお示しすることができたのであれば、望外の幸せです。

西暦と和暦

2015.12.04(Fri)

●池袋校:滝澤    ●カテゴリー:

年の瀬が押し迫ってきましたね。来年は平成28年、そして西暦2016年になります。

じつはこの282016という2つの数字は、2016÷2872となり、約数と倍数の関係になっています。来年は、西暦が和暦で割り切れるという少し珍しい年なのです。では、平成になってから、今年までにこのように西暦が和暦で割れる年は何回あったのでしょうか?これを考えるためには、西暦と和暦の差が常に1988であることに注目します。西暦が和暦の倍数であるためには、差の1988が和暦の倍数になればよいのです。28より小さい1988の約数は1,2,4,7,14ですから、平成元年、平成2年、平成4年、平成7年、平成14年の5回であるとわかります。ちなみに昭和の場合、西暦の数が和暦数の倍数になるのは、昭和元年、昭和5年、昭和7年、昭和11年、昭和25年、昭和35年、昭和55年の7回ということになります。考え方は説明しなくても大丈夫ですね。
読書好きな小6受験生、入試直前期の読書への対応はどうしますか? ~読書の思い出④~

2015.12.03(Thu)

●自由が丘校:中村    ●カテゴリー:

時間があると本を読んでいる。時間がなくても本を読んでいる。読書がとっても好きな受験生がいました。お母様もさすがに心配されて、2学期になり読書を禁止し、その分、受験勉強に時間を回すようにしました。物理的には勉強時間が増えたわけです。ところがどうしたことか得意のはずの国語の成績が徐々に下がってきてしまいました。本の読めないストレスがテストの成績に表れてしまったようです。お母様との最終面談で、思い切って「本を読ませてあげましょう」ということをご提案しました。この時期、なかなか勇気のいる提案でした。お母様もご信頼くださり、入試直前期の読書解禁、となりました。もともと得意科目の国語です。生徒本人も水を得た魚のように元気になり、国語の成績もすっかり元通り、いや、今まで以上に力強いものになり、憧れの第一志望校、女子学院に合格することが出来ました。

すべての受験生に一般化出来ない話ではありますが、読書でなくてもサッカーだったり、ピアノだったり、触れられないことが目に見えないストレスになっている受験生もいるかもしれません。ほんの少しの息抜きが、受験生の心と体のエネルギーとなり、明日の頑張りにつながる場合もあります。オリンピック出場を決めた女子ラグビーのサクラセブンズの選手の皆さんも、厳しい練習の合間にダンスをしたり、ネイルアートをしたりと、オンとオフをしっかり切り替えています。オフばかりでは困りますが、算数国語理科社会のたっぷり学習に、ほんの少しのオフを5教科目に加えてあげて、身も心も生き生きとあと60日を過ごして行ってほしいと思います。

 

読書のコツ④

読書好きな生徒にとって、本を読むことが国語を始め、他教科の成績維持につながっている場合があります。もちろんものには限度というものがありますが、勉強時間確保のためにむやみに本を読むことを禁止するのではなく、生徒本人の気持ちを尊重した対応を心がけてあげてください。

 

「まあ一応、第一志望校...」 現小5生へ

2015.12.02(Wed)

●横浜校:高原    ●カテゴリー:

小6生は、入試まであと2か月を切っていよいよラストスパートの時期に入りました。エクタスの教室でも毎日遅くまで課題に取り組んだり、質問をしたりと、ひたむきに勉強に取り組んでいます。

 

さて今回は、来年になれば新たな「受験生」としてそんな一年を迎える小5生に向けてお話ししたいと思います。

 

皆さんの「第一志望校」は、しっかりと定まっていますか?

 

「志望校」とは、読んで字のごとく「志す」ものです。

ただ単に「行きたいから」とか「受かったらいいな」とか、そんな軽い気持ちで突破できるほど最難関の中学受験は甘くはありません。

「志望校」とは、その学校へ合格することを日々夢見て、たくさんの宿題に取り組み、数々のテストを受けて実力を伸ばしていく、そんな長い道のりの先にある「目指すべき峰に掲げられた一本の旗」なのです。

この冬は、新学年を迎える前に、「第一志望校」をしっかりと自分自身の心に刻み込む季節です。

 

「あなたの第一志望校はどこですか」

「......分かりません」

「○○模試の志望校判定を見ると、第一志望に○○中と書いてあるけど?」

「まあ...」

「本当は、○○中じゃないのかな?」

「いや一応...」

 

もっと胸を張って「第一志望校は○○中だ」と宣言してください。

合格する自信がないので、そんなことは言えませんか?

 

自信がないのは、自分の勉強に対する取り組み方に引け目があるからです。

宿題が終わっていないのに、終わったという。

本当は分かっていないのに、分かったふりをする。

まぐれで正解だったのに、自力でできたつもりになる。

苦手な科目は後回しにして、好きな科目ばかり勉強している。

こうして自分自身についた小さな嘘が積み重なって、自分を信用できなくなる。

だから自信がなくなるのです。

 

もう一度言います。

胸を張って「第一志望校は○○中です」と言い切れるような勉強をしてください。

たとえ今の実力が合格ラインに遠くても、自分に嘘をつかずに勉強を続ければ、きっとそう言えるようになるはずです。
そのためにも、自分の「第一志望校」をしっかりと定めてください。

 

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