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寒さへの対策

2014.10.28(Tue)

●吉祥寺校:久道    ●カテゴリー:

 大型の台風が過ぎ去って2週間、10月上旬までの暑さがすっかりと無くなり急に寒くなってきましたね。昼間はまだあたたかいですが、夜は上着無しでは厳しく、寒い冬へと移り変わっていく時期になりました。

 この時期から入試までに気をつけたいことの1つに、健康管理があげられます。もちろん、学習状況の管理や勉強の追い込みが大切ですが、体調を崩してしまうと体力的にも精神的にも思うように学習が進まなくなってしまいますね。これまでもブログでは健康管理のことを取り上げてきましたが、今回は寒さへの対策を紹介しようと思います。

 2年前のブログで「防寒対策」に効果的な服装や素材のことを取り上げました。体の表面から熱が逃げることを防ぐために体にしっかりと密着する肌着を着ること、服と体のすき間から熱が逃げることを防ぐために首、手首、足首にすき間のあるダボダボの服は避けるようにしましょうということでした。

 今回は中学入試で出題される内容を踏まえて寒さへの対策を考えましょう。

 首都圏ではあまり見かけませんが、雪国へいくと寒い日には耳を外側から覆う「耳当て」をしている姿を多く見かけます。また、毛糸でできた帽子を耳までかぶっている姿も多く見かけます。なぜ寒くなると耳を覆うのでしょうか。

 体の中でできた熱は体の表面から体の外へ逃げていきます。熱を失った部分は体温が下がって寒いと感じます。風が冷たい日などに耳や鼻が冷たく感じることがありますよね。これは耳や鼻から熱がたくさん逃げてしまっているからです。

 ではなぜ耳や鼻なのでしょう?

耳や鼻は目や口などとは違い、体の表面から突き出ています。もっと極端に言えば耳や鼻がある部分は凸凹しているということです。もうわかりましたか?小腸の柔突起や植物の根毛のように凸凹していることで表面積が増えているのです。

体の表面から熱が逃げていきますから、表面積が広いほど熱が逃げやすくなります。そのため耳や鼻から熱が逃げてしまい冷たく感じるのです。もちろん、何もしていない状態だと耳や鼻が冷たい風に直に当たってしまうことも理由の一つです。ですから、熱が逃げやすい耳を覆うことによって熱が逃げることを防ぎ、寒いと感じることをおさえているのです。鼻からも熱が逃げやすいですから、マスクなどで鼻を覆うことも有効な手段ですね。風邪の予防にもなりますから一石二鳥です。

アレンの法則という法則を知っていますか?「同じ種類、もしくは近い種類の恒温動物は寒冷な土地へいくほど耳、首、足、尾などの突出部分が短くなる。」という法則です。具体例としてはキツネがよく取り上げられます。寒い土地の恒温動物は体の表面積を小さくすることで熱が逃げることを防いでいるのです。逆に、あたたかい土地の恒温動物は体の表面積を大きくすることで熱が体から逃げやすいようにして体温が上がりすぎることを防いでいます。

アレンの法則といえば、ベルグマンの法則も忘れてはいけないですね。この法則は、体の中で作り出す熱と体重が関係する法則です。体の中で作り出す熱は体重が大きいほど多くなります。つまり、寒い土地へいくほど同じ種類の恒温動物の体はたくさんの熱を作り出すために大きくなる、ということです。

どちらの法則も、中学入試では題材として取り上げられることが多い法則です。実際に動物の表面積や体積を与えて比較をさせる実験がよく出題されます。どのような法則かを知っていると出題されたときに有利になりますね。

2月1日まであと90日。体も心も健康に、最後の追い込みをしていきましょう。

頑張れ!受験生!

2014御三家の哲学 ④

2014.10.17(Fri)

●吉祥寺校:福井    ●カテゴリー:

2014 桜蔭中の出題】

上橋菜穂子『物語ること、生きること』より

「相対主義の罠」。己の領分に固執してはならない。譲り合い、相手のよいところを受け入れ、大胆に自分を変えられる寛容さを持とう。そこに、互いの壁は崩れて行くのだ。

あさのあつこ『かんかん橋を渡ったら』

ピッチャー、中二・恭介。さんざん打ち負かされて、惨めな思い。しかし、監督兼国語教師の助言による自己分析の末、「マウンドとの一体感」こそ勝利の鍵だと気づけた!新たな発見の高揚感。

 

 本年の桜蔭中の出題は、わかりやすいものでした。上記2作品から共通して読み取れるのは、"他者からの学び"。これを、以下の従前のものと比べてみましょう。

 

2013 長薗安浩「あたらしい図鑑」より

 

何の変哲もない、ありふれたひまわりや足形。そこには何も感じぬ。しかし、自分が盗んだひまわりのスクラップや、墨でとった自身の足形であれば、少なからぬ興奮を覚える。

 

2012 管啓次郎・小池桂一「野生哲学 アメリカ・インディアンに学ぶ」より

 

"いま、ここ"の生活圏にとらわれず、元初の「生命」と連帯することが、私たちの生存を確かにする。そこから、遠い未来世代にまで責任を持つ倫理と行動が生まれるに違いない。

 

2011 井上ひさし「少年口伝隊一九四五」より

 

「ちょろちょろかわりよる、、、」「声の大きか方、、、」「ふとか号令の方、、、」に「なびいてしまうくせ」 が、戦争や原子爆弾の惨劇を生んだのか!?ぼくたちは、周囲の風潮に流されず、主体的に問いを投げかける姿勢を身につけないといけないのかもしれない。

 

2010 木地雅映子「氷の海のガレオン」より

 

「不幸」なはずのまりかちゃんが「正しい」かも...、「安心」を与えてくれるはずの家族や音楽の先生は本当にわたしの「価値」を保証してくれるかしら...、わたしは「天才」などでなく単なる「変わり者、異端者」かも...。わたしは、この運命の転変が織り成す相対的価値に身を委ねることが最も自然な生き方であると気付き始めている。流転はあれど、気付きの主たる自我だけは、否定しきれず厳然たり。

 

 

 ・・・一部、より大きな存在との一体感の大切さを語ったものもありますが、総じていずれも、内面的自我のありようを、多様な角度から照射しているといえます。文章そのものは難解で、内容理解には深い思索が要求されます。

 

翻って、本年は、自分自身への拘りから一旦、解放され、より身近な人とつながり、学ぶことの大切さを伝えています。見事に、テーマ・メッセージ性の変化が浮き彫りになったといえます。

震災以降、家族・隣人との絆や、助け合いの精神の大切さが、社会的に広く語られるようになりました。最難関中学の入試も、この点を視野に入れているのかもしれませんね。「優秀な選士であればこそ、その力を多くの民衆のために役立ててほしい...少なくとも、まわりに手をさしのべる心を失わないでほしい...」と。お時間・興味のある方は、本稿連載「2014御三家の哲学①」もご参照ください。筑駒・開成中の出題傾向の変遷からも、今回、述べたことと同義が読み取れると思われます。

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