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2014 筑駒中入試 社会 講評

2014.02.06(Thu)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

  今年もこれまでと同じく大問3題という構成でしたが,出題分野の順番が変更となっています。

 〔1〕この100年間の年表をもとにした近現代史の問題

 〔2〕富岡製糸場をテーマにした地理・歴史の総合問題

 〔3〕核と原子力をテーマにした総合問題

2012年までは地理・歴史・公民の順番でしたが,昨年は公民・歴史・地理となり,今年も上記のように変わりましたので,今後は毎年シャッフルしてくるのかも知れません。

 

今年の大きな特徴は,まず歴史分野がすべて明治時代以降から出題されている点です。〔1〕はすべて近現代史,〔2〕でも富岡製糸場に関する出題が3問,〔3〕でも広島・長崎への原爆投下について問われていて,全体的に見ても50%以上が近現代史からの出題です。しかも,本文中に手がかりがあるとはいえ,戦前の普通選挙法では日本に在住する台湾・朝鮮の男性にも選挙権があったことや,イラクへの自衛隊派遣は戦争中ではなく戦後の復興支援であってPKOではないことなど,発展的な内容にまでふれた問いもあり,受験生にとっては手強かっただろうと思われます。また,筑駒の社会特有の正誤判断問題の選択肢も,受験生がいかにも引っかかってしまいそうな紛らわしいものが目立つので,全体的に得点が伸びなかったのではないかと推測されます。

 

時事的な要素も随所に盛り込まれています。〔3〕では本文を参考に「国際原子力事象評価尺度」について問う適文選択問題や,福島第1原発廃炉への工程表を問う並び替え問題が出題されており,〔2〕でテーマとなった富岡製糸場(世界遺産登録に向けた審査が最終段階)と合わせ,日ごろの社会への関心や接し方についても試されています。

 

問題数は小問単位で数えて20問と少なく,1問あたりの配点が高いと予想されるため,基本レベルでの取りこぼしや,本文や問題文の読み落としによるミスは命取りとなります。したがって日ごろの学習では,正誤判断や適文選択,並び換えなどの出題傾向を意識しながら,自分の誤答の原因を一つ一つ丁寧に確認し,力を伸ばしていく姿勢が大切と言えます。

 

2014 筑駒中入試 理科 講評

2014.02.06(Thu)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

大問1「生物:動物」

 毎年出題される生物についての細かい実験観察問題です。単なる知識と捉える問題ではなく、その場できちんと観察し、考察させる問題です。ヒトのひじやひざが他の動物ではどこになるのか、という問題はよく出題される問題です。つま先からの関節の数で考えましょう。また、エゾシカやヒグマのあしの特徴は、あしの太さ(筋肉の付き方)、つま先の様子、歩き方などを図から読み取り、食べているものや生活の仕方から考えて答えを出すようにしましょう。

 

大問2「生物:土中の微生物」

 身のまわりの生物に関する実験、観察、飼育方法などに関する問題も筑駒らしい問題と言えます。今回は土中の微生物のはたらきに関する出題でした。すべて選びなさい、という出題形式も筑駒では定番です。すべての選択肢についてきちんと正誤を考えましょう。また、3のように図や表を与えずに実験問題を出題するのも筑駒の特徴の1つです。今回は必要ありませんが、自分で表をつくり情報を整理することを心がけましょう。

 

大問3「地学:総合問題」

 毎年出題されている地学の総合問題です。あきらくん、まさしくん、ひろしくんと名前が出てきたら間違いなく地学の総合問題だと思ってください。様々な場所へ出かけ、地学内容で気づいたことの会話のやりとりを読んで答える問題です。問うてくる内容は基本的なことなので、会話文の中から必要な条件をきちんとひろうようにしましょう。

 

大問4「化学:水溶液」

 水溶液や物質の性質、分類に関する問題は筑駒では毎年出題され、標準的な問題が多いのが特徴です。今回は問題文と表からABCすべてをすぐに見抜くことができるので、筑駒レベルの受験生であれば満点を狙いたいところです。3はひっかかってイを選ばないように注意しましょう。Cの水溶液中には反応によって固体の塩化アルミニウムが生じています。

 

大問5「化学:熱」

 標準的な熱に関する問題です。もののあたたまり方を正しく理解しているかを問うていて、2問とも確実に正解したい問題です。2007年にもほぼ同内容の問題が出題されています。

 

大問6「物理:てこ」

 筑駒が毎年出題するてこの問題です。ゲーム性の高い問題が出題されることが多いですが、今回は標準的な問題です。①~④までは左、右それぞれに回転するときにB、Cのどちらが支点になるかを間違えなければ確実に正解できる問題です。⑤⑥のように、求める数値を2カ所以上出題してくる問題も筑駒では時折見かけます。標準的な問題のように支点の場所を変えるだけでは解けない場合が多いです。今回は実験2、実験3の流れにのり、ルールを見つけて式を2本立てれば解くことができます。ゲーム性の高いてこの場合も言えることですが、ルールを見つけてその向こう側にある出題者の意図に気づくことが筑駒のてこを解くためには大切と言えます。

 

大問7「物理:電流(回路)」

 電流の問題も筑駒で毎年出題される問題です。特徴として、スイッチや導線を複数組み合わせた複雑な回路の問題です。解くために大切なことは、条件を変えたときに回路の全体図、豆電球の明るさが頭の中に浮かばない場合は必ずすべての組み合わせで回路を普段見慣れている形に書き換えることです。その上で表にまとめます。ただし、時間内に解ききるためには作業の効率化も必要です。今回の実験では1本のリード線を必ずEにつながなければ豆電球はつきません。このことに気づけば試さなくてはならない組み合わせを大きく減らすことができます。

「豆電球がつく配線」「ショートさせない配線」を頭に置いた上で配線をつくれば、正確にかつスピーディーに問題を解くことができます。

 

 

 

筑駒の生物は大きく分けて二つの問題からなると思われます。ひとつは徹底的に生物のつくりにこだわり、細かく一部分を拡大して考えさせていく問題。もうひとつは生物を題材にした実験を行い、多数の情報から必要なものだけを抜き出して加工していく問題。これらを確実に得点にしていくためにも過去問の研究が必要であると考えます。過去に出題された生物の問題のパターンから、モンシロチョウの学習をしたのであれば、そのモンシロチョウの体のつくりを徹底して調べる、またはモンシロチョウの生息数の求め方を考えるなど、多角的な学習が必要となるでしょう。

 化学の問題は水溶液についてのものが多く出題されています。これも大きく分けることができ、水溶液の分類であればパズル状のものや水溶液を答えるのでは無く水溶液の分類の仕方を答えるものになっているものがある。また、ものの溶け方の問題においては実数がでるわけではなく、さじですりきりいっぱいなどのように、解答に範囲がでてくるものがみられます。これらに対応するためには、具体的な数字がでることに満足しているような学習では無く、「範囲」を問うてくる問題に対応できるようにやはり過去問の研究をしていく必要があります。

 近年の地学分野の問題形式は、友人同士でキャンプへ行ったり、サイクリングに行ったりと出かけ先での会話文のものになっています。これにより、その内容は総合問題という形式をとります。外に出かけることにより、教室内では観察できないものからの出題も可能となっています。ですから、ここをただの基本的な総合問題のみと考えてはいけません。ここでは余計な失点をしないことが重要です。ほとんどの受験背は全員ほぼ満点で得点してきます。ここでの失点は取り返すことができないと考えるべきでしょう。また、今回のがけや夏の大三角のように写真による出題も多く見られることから、小学校教科書での写真は重要事項になると考えるべきです。国立ですから、学校の教科書をおろそかにするなとでもいっているようです。

 物理の問題では、近年、電流、てこのつりあい、あたたまりかたと三つの分野の出題がめだっています。あたたまり方の問題ではガラス、水、空気のあたたまり方についてそれぞれ考えさせる問題を出題したり、まめ電球の配線の問題では、複数の配線パターンを思考させて正しい配線を作り上げる問題を出題したり、てこのつり合いの問題ではルールをつくりゲームをさせる問題や、解答に範囲のある問題ととても骨太の問題が出題されています。いろいろな作業をしていくときに、いかにルールを理解し、それをもとにして動くことができるか。限られた時間の中でどのようにして解答にたどりつくか。これがこの分野での戦い方であると思います。

物理の範囲の問題は、筑駒の問題の中でも難易度が高く、つねに受験業界では話題になってしまいますが、ここで得点することも当然必要ですが、他の分野でいかに失点せずにここまでたどりつくかということを考えていかないことには合格はあり得ないと考えます。

2014 筑駒中入試 国語 講評

2014.02.06(Thu)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

出題形式は昨年とほぼ同様(図版なし)ですが、もともと高い難易度はさらに上昇し、この学校の出題意図、求めている子供の能力の傾向が例年にも増して如実に提示される出題内容になっています。詳細は下記に譲りますが、一言でいえば、「想定外」に対応する能力ということです。用意していた知識も道具も考え方も不足している、しかし、問題(解決しなければならない課題)は眼前にあり、解くための定式は少ない。有り合わせでも、間に合わせでもしかたがない、とにかく、有効な対応を見きわめ、すばやく組み立てて、答えきらなければならない、その能力が求められているのです。本校過去出題の図版使用、図表表示、複数文章の並置などもすべてその流れに沿うもので、とりわけ、詩の記述出題がその典型になります。日常的な想定外対応トレーニングが必須といえます。幹細胞がないからとひたすら探し続けるのではなく、それは最初からなかったのであって、超狭いトンネルを通ったことによって生まれたのだ、と気づくことのできる能力です。

また、筑駒・開成などでは、過去に自我・自立をテーマにした出題がよくありましたが、今年は、筑駒のみならず、御三家全校で、他者との関係性が主題としてクローズアップされているように思われます。東日本大震災を経験した今、個人を超克した「縁起」「共助」の方向に人々の意識が向かっているということなのでしょうか。の「終電車の風景」から、震災瓦礫処理問題を想起した受験生もいたかもしれません。

 

 出典 山際寿一『ゴリラは語る』

 

 頻出の京大霊長類研究系の「やわらかめ」の論説的随筆。文化人類学絡み内容はこの学校自体でもよく出題される。人間は「おせっかい焼き社会」になるか信頼・共感の薄い孤独集団の集合になるか、ともすれば極端な方向に流れやすい。そうならないためには「他者をもっと受け入れる懐の深さ」が必要だが、そのためにはどうすればよいか。ゴリラは一見冷たいくせに「懐が深いしなやかさ」を持っている。その能力は人間の自然である「自分の体」にそもそも備わっていたはずであるのに、今、失われかけている。ゴリラの生態の研究はそのミッシングリンクをつなぐことに役立つはずだ、という内容。けっこう複雑な意味素材である本文から、いくつかの「確かな意味のまとまり」を論理的に説き証す記述設問で、本校に典型的な出題パターンの1つ目。

 

問1 文中表現「諸刃の剣」の本文内容に沿った理由説明。主語は「共感は」であるが、その正確に意味するところが、「共感を求めることは」であることに気づくと説明が楽になる。

 

問2 文中表現「懐が深い」のここではの内容説明。つまりゴリラのことを具体的に説明しないといけない。

 

問3 文中表現「自分の体に聞いてみる」という比喩の本文内容に沿った説明記述。

 

問4 文中表現「人間を映し出す『鏡』」について問3同様の説明記述。『鏡』になるのが人間以外の動物であり、それが人間より自然度の高い存在であること、したがって、人間が失いかけているものを未だに確保している存在であることまで、解釈して読み取られていなければならない(本文中に直接書かれてはいない、それを読み取り、組み立て、説明する能力をこの学校は常に求めている)。

 

 出典 鈴木志郎康「終電車の風景」

 

 この学校独自で恒例の「やさしめの詩」を素材にした説明(平成26年は開成でも同様の出題!)。本年は詩句に漢字表記が増え、一見難解な詩に見えるが、内容の素朴さは昨年の「居直りリンゴ」と大差なし。読解、解釈、説明の原点は、まず飽くまでも「ことば」で表されたイメージ空間の具体的な把握、具体的な画像にまでイメージを読みとること。

 汚れた新聞紙が一面に散乱する終電車の車内、汚いから婆さんがけとばす、それがこちらに来るので「私」もける。車内のみんながその「ゴミ」のサッカー、片づける気にもならないほど多い、見ているサッカーゲーム、ゴールはない。あるのは小さな利己主義の集積、責任の取りようもない程の素直さの重なる光景、「こんな眺めはいいなア」と「私」は思う。電車であれば、明朝、キレイになってまた走るから...それでいいけど、11才、12才の少年がこのイメージをどう説明するか、できるだけ単純素朴な素材から、1つの、或いはいくつかの「確かな意味のまとまり」を想像的に解き証す記述設問で、本校に典型的な出題パターンの2つ目。

 

問1 詩句「私もけった」...その時の「私」にとって「新聞紙」のもつ意味の説明記述。「ゴミ」でしょう?小さい利己、小さい悪意、小さい仕返し、その「ゴミ」にどんな説明ができるか。

 

問2 詩句「こんな眺めはいいなア」と「私」が思った理由の説明記述。大人が集まって一体何をしているのか、疲れているのに、深夜なのに...。少年に蓄積されたわずかな情報、お仕着せの概念、紋切りの価値判断、使ってもいいけど。

 

問3 詩句「あわてて汚れ新聞紙を踏んで降りた」ときの「私」にとっての「新聞紙」の意味の説明記述。この時の「私」は「新聞紙」だと思っていない。現実にもどって...問題も消えた、終電車だし、もうすぐ家だし。電車だからそれでよかったけど、そうでなかったら...。

 

 出典 江國香織「草之丞の話」

 

 元和8年(1622年)57日、果たし合いで死んだ草之丞の幽霊が、時代劇の新米女優だった母親「れいこ」と結婚して生まれたのが「僕」、風太郎、13才の少年で、いきなり母親に告知され初対面の父との出会い、そして、家族ごっこ、父親は幽霊であっても昔の侍なので自信たっぷりである。草之丞は、クリスマスには母とワルツを踊り、プレゼントをもらい、やがて別れの日がくる。侍なのでさっぱりしたもので、母「れいこ」を一方的に風太郎に託し玄関を出ていってそれっきり。「おふくろ」は毎年、命日に、草之丞が死んだ八百屋の前で手を合わせている、というファンタジイ。

 奇想天外か、それに近い物語の数少ない場面を素材にして、人物の気持ちやストーリィのポイントにおける事実関係を微妙なニュアンスも含めて説明させる記述設問で、本校に典型的な出題パターンの3つ目。

問1 初対面で緊張する草之丞と「僕」に「だまっちゃって、どうしたの」とふしぎそうに言う「おふくろ」を、「どこまで天真爛漫な人だろう」と「僕」が思う理由の説明。だって、普通の初対面じゃないだろ!

 

問2 草之丞と風呂に入って、いきなりドッキリ質問された時の「つっけんどん」な「僕」の気持ちの選択。

 

問3 文中表現「胸がしわっとした」から読み取れる「僕」の気持ちの説明記述。「しわっとした」は辞書にはない。この場面ではドッキリ質問のあと、ごくありきたりのホームドラマ的な父親発言をかぶせられている、幽霊に。

 

問4 幽霊と結婚して、子まで産むような「天真爛漫」な母親である。そのような「おふくろ」にどう対応したらよいのか。何とかしなければ...というレベルではない。だから考えないようにしていたにもかかわらず、それでも母親は母親だ...。

 

問3 そうして草之丞は行ってしまい、「おふくろ」は毎年、命日に手を合わせ続けている。「あのとき」だって半信半疑であったのに、そのすべての時間が消えた「今」、確かに認めざるを得ないものは「手」を合わせ続ける「生身」の母だけである。その「母」を「今」の「僕」がどう思っているのか、想像して説明する記述。「想像して」は嘘をついてよい、ということだが、荒唐無稽ではダメ。論理的で説得力をもたなければいけない。この出題パターンも御三家を中心にして頻出

 

 例によって、「全体をていねいに大きく一行で書く」漢字表記だが、ひらがなも書かねばならないし、楷書でキレイに、は言うまでもない。

 

 

2014 筑駒中入試 算数 講評

2014.02.06(Thu)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

  本年度の筑駒の算数は例年通り、4つの大問という構成で

 〔1〕 規則性(周期)

 〔2〕 平面図形と辺の比

 〔3〕 食塩水

 〔4〕 論理と場合の数

という出題(小問13問)になりました。

 

〔1〕は各位の数がルールにしたがって変わっていく問題ですが、10番目までを調べれば簡単に答えが出る問題ですので、全問完答しておきたいところです。

 

〔2〕は麻布などでよく出題される正六角形をしきつめた図形に1本の線をひき、正六角形によって分けられた線分の長さを求める問題ですが、これも簡単な相似の問題です。

 

〔3〕はルールにしたがって、もとの食塩水に、水と12%の食塩水を交互に混ぜる問題ですが、これは基本問題中の基本問題です。

 

〔4〕は平成16年の麻布中学のと同じ題材です。ていねいに調べることが重要な問題です。試験時間が40分と短いので(3)を調べあげる時間はないかもしれません。

 

総評としては、全体的にこれほど易しい問題は筑駒では初めてかもしれません。例年、ボーダーラインは2~3問間違い(約80%)すが、今年に関しては1~2問間違いまで(約85%)になるでしょう。

どの問題もていねいに正確に調べることが必要です。

また、今年は例年と違い、平面図形と相似比の問題が出題されました。例年、筑駒の算数の出題は非常に偏った傾向がありましたが、今後は筑駒の過去問だけではなく、開成・麻布などの過去問も練習しておく必要があります。

 

2014 桜蔭中入試 社会 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

  昨年よりも若干易しめになりましたが,問題数などは例年と大きく変わらない「桜蔭らしい」入試でした。

Ⅰ 交通・輸送をテーマにした地理分野総合

Ⅱ 繊維産業の移り変わりをテーマにした歴史分野総合

Ⅲ 公民分野総合

 大問のバランス・出題分野も昨年までと変化がありませんが,2011年以来2問ずつの出題だった記述問題が今年は4問に増えました。

 

 出題形式としては,毎年受験生にとって強敵となる「すべて正しい場合はエ(あるいはオ)と答えなさい」という選択問題が姿を消したことが興味を引きます。また,Ⅲの公民分野が,用語記入+適語選択というスタイルになったことも昨年までとの変化ですが,取り立てて混乱を招くほどではなかったと思われます。

 

 各分野とも幅広い単元からまんべんなく出題される学校ですが,この傾向は本年も同様でした。

Ⅰ(地理)では,図表を用いた問題や,地形・都市名などを問う問題などの基礎知識の定着を見る出題もあれば,貿易・情報通信・環境問題などの理解度が問われる発展的な出題もありました。記述2題が,日本と外国の河川の流量変化の違いと,ストロー現象がテーマだったため,日ごろから簡潔にまとめる練習に取り組んだかどうかで差がついたと言えます。

Ⅱ(歴史)は,昨年バングラデシュで発生したビル倒壊事故を切り口に繊維産業の移り変わりを説明するリード文で,受験生にはあまりなじみのない分野だったと思われますが,問題自体は平易なものが多く,ここでの取りこぼしはできるだけ避けたいところです。

Ⅲ(公民)では出題形式に変化があったとはいえ,問われている内容はごく基本的な事項ですので,合格のためには全問正解であることが望まれます。

 

 合格のためには,どの分野もまんべんなく問われる学校なので極力「穴」を作らないことが大切です。また,発展的な知識量をとにかく増やすというよりも,受験勉強を通して何度も出会うような重要事項について,一つ一つの意味を丁寧に理解しながら,その背景やつながりをまとめる練習が欠かせません。

また,今年は出題数も少なかったですが,正誤を判断する選択問題の難度が高いことが桜蔭の社会の大きな特色ですから,日ごろの学習でもこの点を意識して取り組むことが重要でしょう。

 

2014 桜蔭中入試 理科 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

大問1「地学:彗星、星座」

 桜蔭の地学は、天体や気象からの出題が多くみられることが特徴です。天体では、様々な天体の動きに関する問題が多く出題されています。今回は、前半はパンスターズ彗星の動きに関する問題でした。太陽、地球、パンスターズ彗星の動きを、図2では北極上空から見た様子、図3では赤道上空から見た様子で表し、この2つの図からパンスターズ彗星の動きを立体的にとらえるという出題の仕方は桜蔭らしい問題と言えるでしょう。問1、問2で見える時刻と方角を、問3で尾の見え方を、問4と問5は時間が経つとどのように見え方が変わるかを出題しています。どれも図を使いながら判断できる問題にしてあればよいのですが、そのまま図を使うと間違う問題があるのは残念なところでした。また、これらの問題を時事問題として、彗星についての対策を打ってきた生徒にとっては、ただの知識問題となってしまう問題でもありました。後半は北極星の動きに関する日周運動、年周運動の問題でした。

 

大問2「生物:体温の変化」

 桜蔭の生物では、1つのことをテーマとして、それらに対する知識、実験観察の結果を考察させる問題の出題が多いことが特徴です。知識で問われる内容は基本的なことが多いですが、幅広く出題されるので広く知識をつけておく必要があります。また、グラフと表から情報を読み取らせ、その情報をつなげ、重ね、新しい情報に加工するような出題が多く見られます。今回は恒温動物、変温動物の体温と気温に関する観察問題でした。図1のグラフは頻出ですが、図2のグラフはおもしろいグラフでした。体温と太陽光と巣穴の温度の三つのグラフから、トカゲの活動の様子(ひなたぼっこ・活動する・日陰でじっとするなど)を解答していくものです。グラフの上下からトカゲの動きを判断するというとてもユニークなグラフの出題です。 また、図3のグラフは生存率と体温についてのもので、体調がくずれると体温が上がることを利用して、トカゲの行動を予測する良問です。これらすべて、グラフや表として与えられるので桜陰の生物はその場で思考する良問ということができます。

 

大問3「物理:ばね、てこ」

 桜蔭の物理では、力学がもっとも多く出題されます。中でもてこ、輪軸、浮力などがよく出題されますので、これらの問題は基本的な内容はもちろん、応用レベルの問題でも正確に、かつスピーディーに解く力を身に付けておく必要があります。電気や光なども出題されますが、力学に比べると頻度は少なく、内容も基本的なことが身についていれば解ける問題がほとんどです。今回は、ばねとてこを複合させた問題です。どの問題を解くためにもまずは、きちんと自分でばねの情報をまとめておきましょう。これができればあとは単純な問題になります。ばねの自然長がちがうので、その処理だけ注意しましょう。問7は、棒の重さを忘れずに。ここに注意を払い、AB2本のばねの長さが同じになることに気付くと簡単に解けてしまいます。大問3を正確に、かつスピーディーに解くことができたかどうかで合否が分かれたといえるでしょう。

 

大問4「化学:燃焼、気体の性質」

 桜蔭の化学では、気体発生量、中和、溶解度といった計算問題が多く出題されます。また、気体や水溶液などの物質の性質、燃焼に関する知識も合わせて出題されます。化学の分野において共通するのは計算も知識も基本的な考え方、解き方がしっかりと身についていれば解くことができるレベルの問題です。また、物理にも同じことが言えますが、表やグラフが与えられて、その結果をきちんと読み取る問題の出題が多いことも特徴の1つです。今回は、木炭を燃焼させて発生する二酸化炭素、ろうそくを燃焼させたときに発生する水蒸気、空気中の窒素についての性質を問う問題と、ろうそくを燃焼させた空気の成分の変化に関する問題でした。計算問題はなく、どちらも知識のみで解ける基本的な問題です。確実に得点することが必要といえます。

 

 

 桜蔭中の入試問題に求められる力は、難問や奇問を解く力ではありません。一つ目はよく練られた良問と骨太の計算問題をばりばりと確実に解ききる力。二つ目は表やグラフ(いろいろな形式のもの)から、問題で問われている情報を正確に読み取り、それらをスピーディーに処理・加工し、たったひとつの解答に結びつけていく力です。最後に三つ目は、時事的な彗星の問題や過去に出題された三極モーターの問題のような初見の問題についての対応力。これらの前提として、すべての分野の基本知識は当たり前に、そして基本的な計算問題はあらゆる分野からの出題が予想されますから、しっかりと準備し、これらの計算問題も確実に解ききる。実験観察の問題では、最初に問題全体のテーマをしっかりとつかむ。そのためには、まず問題をしっかりと読み切り、自分の中に飲み込んでしまう。そうすれば、その問題に対して構えたり、考えこんだり、悩み続けてしまうことはない。ここで重要なことは、なぜこの問題を桜蔭の先生方が出題してきたのか。その意図が見えてくるはず。そうすれば、選択肢の中に隠れている正解が浮かび上がってくる。桜蔭の問題を解ききっていくことで、得点をたたき出し、確実に合格する生徒となってもらいたい。

2014 桜蔭中入試 国語 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

例年の重厚長大で、長文読解と難度の高い記述問題の出題と比べると、受験生にとって、文章量もほどよく、内容的にも読みやすく感じたのではないでしょうか。しかし、一見とっつきやすそうではありますが、実際は質的に難度の高い記述問題の出題である点では、例年の桜蔭中学の入試問題であったと思います。

 

大問一

上橋菜穂子『物語ること、生きること』より

『指輪物語』の内容を題材に、一見批判の対象とされる「あきらめること」「捨てること」の持つ価値について書かれた文章です。筆者の言いたいことは理解しやすい文章だったと思います。

 

大問二

あさのあつこ『かんかん橋を渡ったら』

野球を題材にした物語文でした。読みやすい物語ではありますが、野球に興味がある生徒には面白く、興味のない生徒には少し身構える文章だったかもしれません。

 

●注目問題

①漢字書き取の問題の出題数が多かった

 例年5問前後、多くても8問の出題だった漢字書き取りの問題が10問、しかもすべて書き取り問題で出題されました。

一の①「カッキ(的)を「活気」と書いてしまう、④「ホウフク」の「フク」を「服」「複」にしてしまう、などのミスをしがちです。

二の①「ジュカ」を難しく感じた生徒がいたのではないでしょうか。よく「文章題の漢字はその前後を読んで、先にやる」という指導を受けて、そのとおりにする生徒がいますが、それだと間違えてしまう場合があります。この「ジュカ」も前後だけでは正しい判断がつかない問題です。その意味では大変良い出題です。本文2行目「桜の木の陰で・・・」を根拠に「樹下」を導きます

 

今後も毎年10問出題されるかというと、そうではないと思われます。文章の中で書き取りで確認したい漢字が、いくつ含まれているか、で決まってくるのだと思います。

 

②「接続語の補充問題」(一問二)「ふさわしい修飾語の補充問題」(二問三)「慣用表現完成の問題」(二問二)が出題された

 特に慣用表現の補充、「今でも(ア)を引いている」「レポートという言葉さえ(イ)になじまない」

 の2問は意外に出来た生徒と出来ない生徒にわかれたのではないかと思われます。

 

③例年通り記述問題(5題)が出題された

 一問三・問四「内容読解の問題」 文中の記述の相応しい部分を使ってまとめられます。どの部分をどの順番でまとめるか、エクタスの解答例を参考にしてください。

 

一問五「主題把握の問題」 「なぜ責任があるというのか」では「テロリスト」側の論理をまとめ、なぜ「生まれたばかりの赤ちゃん」を例にあげているのか、はその論理のおかしさの例示、と気づいてまとめる問題です。

 

二問四「心情把握の問題」 傍線直後の記述から判断してまとめます。桜蔭受験生は、ここはうまくまとめられたのではないでしょうか。

 

二問五「主題把握の問題」 監督が恭介を「詩人」と評価した理由をまとめる問題です。200字近くでまとめる力が問われます。

 

「桜蔭」で求められる力

①漢字書き取り力

単に漢字テストで練習するだけでなく、読書や問題演習の文章を読む中で出てくる本文中の熟語を意識してください。熟語の意味を調べて、使えるように語彙を広げてください。

 

②知識問題対応力

こちらも①と同じで、機械的な問題演習だけにとらわれず、文章を読む中で気づく、ちょっと変わったいいまわし、を意識して学習するくせをつけていきましょう。

 

③記述力の養成

「記述する力」は当然必要です。しかしながら桜蔭を志す生徒であれば、そこは概ねクリア出来ていくはずです。桜蔭の記述問題突破にはそれに加えて、文章や表現の持つ意味への深い「洞察力」が問われます。

「書く力」→「何を書くのかをつかむ力」→「それを過不足ない表現でまとめる力」に収斂していく学習が必要です。 

 

2014 桜蔭中入試 算数 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

本年度の桜蔭の算数は大問5問(小問15問)の構成で

以下のような出題となりました。

 Ⅰ小問集合

(1)四則計算2

(2)植木算

(3)割合の文章題

 Ⅱ平面図形の転がり

 Ⅲ規則性(等差数列と倍数などについての問題)

 Ⅳ立体図形 水量変化

 Ⅴ速さと規則性の融合問題

 

 

 

Ⅰについてはすべて落とせない問題ですが、(3)については問題をよく読まないと不正解になって

しまう文章になっており、繊細な注意力が必要です。

 Ⅱは基本的な問題でこれもすべて落とせない問題です。

 Ⅲは規則が少し複雑でかつ出題されている図もよくみないと勘違いしてしまいやすい

  出題になっており注意が必要です。

 Ⅳの(1)(2)は平易な問題ですが、(3)はていねいに計算を行い検証する作業が必要に

  なります。

 Ⅴ(1)は平易な問題

  (2)(3)は解法自体は単純なのですが注意深く解かなければミスをしてしまいがち

  な問題であり、かつ計算が複雑で面倒であるので正答率は低かったと思われます。

 

 Ⅲ(2) Ⅴ(3)①② の3問以外の12問のうちミスを1問以内に抑えられたか否かが合否を分けたと思われます。

 

本年度の桜蔭の算数の出題ポイントは次の2つです。

 ①ていねいで繊細な文章読解力

②骨太で正確な計算力

 普段の学習の中でも、問題をていねいに読み、式や考え方をていねいに書く練習

 1問1問自分の出した答えをすばやく検証していく練習が必要です。

 特に計算力については正解を出すだけではなく最も効率がよくミスの少ない方法を

 探究していく姿勢が重要です。

2014 開成中入試 社会 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

ここ数年と比べ,本年も大きな傾向の変更はありませんでした。

 本年は大問3の構成でした。

1 平安末期から江戸時代までの武家政治についての出題

2 明治時代から昭和時代までの政治史や産業史

3 公害問題や人口問題についての文章から公民や地理の出題

 ここ3年ほどは大問2つが続いていましたが,本年は2010年度以来の大問3つでした。しかし,トータルの問題数は,例年50題~60題の間で推移していますので,本年も昨年までと同様の問題数と考えてもいいと思います。

 難易度でいうと例年並みでした。非常に易しい問題が多く合格者平均点は61.8点でした。

2014年度(本年) ... 61.8

2013年度    ... 61.3

2012年度    ... 53.5

2011年度    ... 57.2

2010年度    ... 64.2点  すべて70点満点 

 このデータからもわかるように,本年は例年非常に高い平均点で推移している中でも2010年度に次ぐ易しさであったといえます。

 本年の問題数は61問でしたが,その中で応用的な知識を必要とする問題は4問だけです。この4問もけっして難問というわけでなく,開成中を受験する子ども達であれば知っていても不思議はない問題ばかりです。

 

 出題形式としては,用語を答えるパターンと記号を選択するパターンが全体のほとんどです。記述問題については,本年は単文記述が1題だけでした。それも武家政治以前の征夷大将軍の役割を答える問題で,坂上田村麻呂をイメージ出来れば難なく正解を書けるはずです。

 開成は地理と公民で,データを分析する問題がよく出題されます。年々易しい分析問題にはなっていますが,本年は人口増加率を計算で出す問題が出題されています。また人口予測のグラフを年代別に並べ替える問題は少し考えなければならない問題だったかもしれません。

 また,本年度の渋谷幕張でも出題された「都道府県章」も出題されています。昨年いろいろな学校で出題されたいわゆる「ゆるキャラ」もそうですし,地方分権がさけばれている昨今の傾向になるのかもしれません。最難関校が出題したことから次年度以降その他の学校にも影響を与えるかもしれません。もちろん,ゆるキャラ・県章ということではなく,地方分権という意味で。

 そういう意味では,最近あまりみかけなかった第一次産業などの「産業別就業者」の各割合を答えさせたり,「アイヌ文化振興法」のような法律を答えさせる問題もありましたが,これは影響は薄いかもしれませんね。

 

 最難関校としては考えられないくらいの易しい問題ですが油断は禁物です。満点を狙う覚悟で臨まないと合格者平均には届きません。ミスしたほうが負けになってしまいます。

 基本的な知識は確実に定着させるとともに,幅広い知識に目を向けることによって,失点を最小限に抑える学習が必要になると思います。

2014 開成中入試 理科 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

大問1「物理:ボイル=シャルルの法則」

 開成の物理では、力学、電流、運動、光などの分野からまんべんなく出題されます。今回はその中から「圧力と温度」についての出題。気体の体積が温度とともにどのように変化するのかを問う問題でした。問1では表の値からグラフを描かせる問題が出題されましたが、開成ではグラフを描かせる、正しいグラフを選ばせるといった数値からグラフのイメージをつくれるかどうかを問う問題が出題されることが多く見られます。その点で、この一問はとても開成らしい出題と言えるでしょう。設問は特に難しい問題はないため、ここでの失点は命取りです。

 

大問2「化学:実験器具」

 開成の化学では、テーマとして水溶液、実験器具、燃焼などを取り上げられることが多いのが特徴です。設問としては、水溶液や金属の性質、実験器具の操作方法といった知識問題、中和計算や気体発生量計算、とくによく出る溶解度計算のような計算問題も出題されます。ただ、よくつくられた問題が多いため、いたずらに計算力の必要な問題では無く、計算方法を理解しているかどうかを問うてきているようにも思えます。今回の出題は実験器具の操作方法ばかりでした。どの問題も知識で解ける標準的な問題ですが、メスシリンダーの読み取りの問題では、最小目盛りの10分の1まで読み取ることがきちんとできていないと失点します。

 

大問3「地学:月、星座」

 開成の地学では、直近1~2年間に起こった現象、出来事(理科的な時事問題)がテーマとして取り上げられることが多く見られます。特に、その年度に起きた天体現象(太陽、星座、宇宙、月)です。また図の読み取り、図を書き込ませ、解答させるような問題までも出題しています。気象では気温や降水量などのグラフの読み取りの問題が多くみられます。今回は前半に月と星座、後半に時事問題の金環日食を出題してきました。金環日食が起こる月の位置を作図で求めさせたり、月面から見る日食の問題などがありました。ここでも失点できないものばかりです。

 

大問4「生物:葉序」

 開成の生物では、昆虫と花に関する出題が多いのが特徴です。開成オリジナルの図が与えられ、種類や特徴などの知識が問われることが多いです。何にしても図はよく書かれたもので、特徴がしっかりと現れています。過去問を研究する意味のある分野になります。また、昆虫については、口の形、食べ物、羽のつきかた、冬越しの様子といった細かな知識が出題されます。とても基本的なことばかりです。また、いろいろな生物についての実験観察問題の出題も頻出です。今回はイチョウの葉のつき方に関する図とグラフを読み取る観察問題で、知識は出題されません。あまり見かけないタイプの問題ですが、問題文でグラフや図の見方についての情報が問題文中に示されており、これをもとに問題を解いていくことになります。ルールを守り、細かく作業をしていくことで、正解にたどりつくことができるようになっています。開成レベルの受験生であればこのような初見の問題でも戸惑うことなく、確実に得点を取るべき問題です。

 

 

 本年度の理科の問題は近年の開成入試の中でも特に高得点勝負であったといえます。

開成の物理では例年力学を中心とする情報処理力、計算力を求める良問が多く見られます。これらの問題は受験生の持っている力をきちんと得点という形で評価するための方法だと考えられます。近年いろいろな入試問題で見られる、範囲のある解答や、解答を一つに決められない出題などの意地悪さは皆無。ただ、しっかりと解ききったもの達だけに開成の門戸を開くという問題のようにも思えます。開成の物理の問題は一定のレベル以上のものは出題されません。ですから、いたずらに難易度の高い問題ばかりを演習するのでは無く、開成の求めているレベルの計算レベルの良問をしっかりと練習していくことが必要であると考えます。

開成の化学では例年水溶液、実験器具、燃焼に関する問題が出題されます。知識はもれなく細かく身に付けておく必要があります。特に実験器具の扱い方についてはいろいろな角度から出題してきます。過去問だけでは無く、実験器具の扱い方についての問題にも多く目を通しておくと良いでしょう。知識問題の次に落とせない問題は計算問題です。価額の計算問題には比例関係の計算しか見られないのですが、それでも気体発生の問題などでは、途中計算に分数が出てしまうが、最終的に整数になるようなものも見られます。ここの学校では指示の無い限り分数解答はありません。ですから、このことから、もし自分の解答が分数になったときは間違っていると断定できることがわかります。また、溶解度の計算もよく出題されます。水の量を変えたり温度を変えたりと情報をどんどん変えられても解答できるように練習しておきましょう。

開成の地学ではここ数年で話題になった時事問題の出題が多くなりました。ニュースや新聞を細かくチェックする必要はありませんが、身のまわりで起きている現象に関しては興味を持つようにしていきましょう。また、図を観察する出題、作図を必要とする出題、グラフを選ばせる出題などが多く見られるのも特徴です。ただ、それ以外は標準的な問題がほとんどですので、知識、図、グラフを確実に、それをもとにして次のレベルのことを考えられるようにしていくと効果的な対策となるでしょう。得点を失いやすい単元の一つがこの地学ともいえるでしょう。いかにこの分野で失点しないかが合格への分かれ道であると考えます。

開成の生物では昆虫、花に関する出題がほとんどです。昆虫は仲間分け、棲み分け、エサの違い、冬越しの違い、幼虫の形などを整理し、花、実などは図を見ながらその科ごとに見られる特徴、その花しか持たない特徴などのようにやはりまとめながらの学習が効果的でしょう。教科書で見たことのあるものはすべて開成では出題範囲になります。それだけで足りないものについては、関連づけながら図鑑なども見ておくとよいでしょう。また生物を題材にした実験(開花のようすを調べる・光を当てた発芽など)も多く出題されています。そのほとんどが見たことの無いものが多く、これらの問題が得点差になります。地学と並び、開成中の合否を分けるのはこの生物分野でもあります。

開成を受験する生徒さんのほとんどが、物理、化学の分野は満点でしょう。とすると唯一差をつけられてしまう、差をつけることができる分野は地学と生物となります。ですから、物理、化学に弱点を持っている受験生はまずはこれらを完璧にすることからはじめないと開成受験のためのステージにもあがれません。またそれらを仕上げたのであれば生物、地学を隙無く仕上げていきましょう。

2014 開成中入試 国語 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

ここ2年間は、長文大問1題と漢字数題の出題形式でしたが、本年の大問構成は、物語文1題・詩1題・仮名の書き順を問うもの1題 でした。記述の解答欄は、マス目のない1~2行枠が定着しています。要求された内容の本質を、過不足なく端的に表現できることが、合格のための必須要件といえます。

大問1

日高敏隆『"祟り"という思想』より

人間にとって都合の悪い存在を退治し、支配しようとする近視眼的な願望・行動は、当初とは思いもよらぬ悪い結果を招くことがあるので、自然に対する伝統的な畏敬の念を取り戻すべきである。

筆者自身の体験を中心に構成された説明的随筆文です。主張は、複雑なものではありません。丁寧に要点・要旨を追跡し、求められたことがらに正確にこたえれば、合格できます。ただし、その精度を、開成受験者の水準の中で、限りなく高めなければなりません。そこに、本校突破の壁があるといえるでしょう。

●問題構成~難易度:A基本 B標準 C発展 D

問一 漢字の読み・書き(戸=こ、無関心、存在、除) 難易度:A

問二 筆者の行動を自分で「余計なこと」と表現する理由の記述 難易度:B

問三 自然環境保護を促す「こういう形」と「そういう言い方」の違いの記述 難易度:C

問四 蚊の退治に伴う問題点の記述 難易度:B

問五 自然に対する接し方をどのように考え直すべきかの記述 難易度:D

   A基本 B標準 ... 漢字と、文脈の追跡だけで解決できる問題は、8割以上の正答を

   C発展 ... 一歩踏み込んだ読解が必要な問題は、6割方の得点を

   D難 ... 要旨・主題に関わる問題は、4割方の得点を

これで、必ず合格できます。解答の細部については、先にアップされたものを参照ください。

大問2

まど・みちお『しんじゅのぎょうれつ』()より

孫のおならが、あたかも"しんじゅのぎょうれつ"のように感じられる。普通なら、マナー違反として忌み嫌われるはずのことも、孫への愛情故に美化してしまう祖父の気持ち。

擬人表現の底流にある、祖父の限りない孫への愛情を読み取れるか否かが、勝負を分けます。

●問題構成~難易度:A基本 B標準 C発展 D

問一 おならが「きょうしゅく」するという表現のおもしろさの記述 難易度:C

※ 「擬人法」の主旨を記述ができることが、合格最低ラインですね。「普段は忌み嫌われているので、いざ、ほめられると恐縮してしまう」と、心情の内実に踏み込んで書けば、差をつけることができます。

問二 「しんじゅのぎょうれつ」にこめられた「じいちゃん」の気持ちの記述 難易度:C

※ "おならの美化→孫自身を大切に思う気持ち"と、連想できることが、合格最低ラインだといえます。

大問3

「や」「ら」「ヲ」の書き順。実際、ここで若干の失敗をしても、多くの場合、合否の大勢に影響しないともいえます。しかし、正答であるにこしたことはありません。次年度以降の受験生のみなさんにおかれては、普段、週間学習として行っている漢字・知識単元を、これまで以上に丁寧にやりこむ意識を持ってください。

2014 開成中入試 算数 講評

2014.02.04(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

本年度の開成の算数は例年通り、4つの大問という構成で

  (1)公約数と公倍数  (2)平面図形

  立体図形の2回切断

  架空の世界での時計算

  立体図形(正八面体)と展開図

という出題(小問11問)になりました。

 

本年度の合格者平均点は85点満点中61.9点。受験者平均点は49.8点でした。算数においては

小問11問中8問正解がおよそのボーダーラインといえるでしょう。

これは昨年度の合格者平均点68.3点、受験者平均点53.6と比べて、全体的に難易度が上がったと言えます。また、合格者平均点と受験者平均の差が縮まったことから、難しい問題と易しい問題との差が昨年より大きかったことがわかります。

(1)(2)および(1),(1)(2),(1)は絶対に落とせない問題と言えるでしょう。

逆に(3)は正答率が低かった問題だと思われます。

 

勝負を分けたのは残りの4問。これはすべて図形の問題でした。

(2)の直方体を2回切断した後の体積の計算。

これは立体図形感覚とていねいな計算が必要な問題でした。

(2)で正八面体の構成のルールについての理由説明記述が出題されました。

 (3)(4)は正八面体の各面を多角的にイメージする力が問われる問題となりました。

このうち2問以上正解できたかどうかが合否を分けたと考えられます。

 

開成の図形の問題では以下の点が重要になります。

①正確な解法とその理由を理解しておくこと。

②的確なイメージをもち、それを作図あるいは言葉で正しく表現できること

③確実な計算力と検証力

ただし、出題そのものは奇をてらったものではなく、典型的な問題に習熟していれば十分対応が

可能な問題です。普段の学習においては、ただ正解するだけでなく、「なぜこの解法で正解できるのか」

「他の視点から新たな解法を考えることはできないか」などを常に考える姿勢が必要となるでしょう。

 

2014 桜蔭中入試 解答速報

2014.02.01(Sat)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:


本日実施された、桜蔭中入試の解答例をアップします!



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 解き直しにぜひご活用ください。

2014 開成中入試 解答速報

2014.02.01(Sat)

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