高校入試の問題を見てみよう!

更新日:2024/01/24

今日は高校の入試問題を解いてもらう!

えー!
入試問題って3年間の問題がでるんでしょ?
そんなの解けるわけないよ!

実はそんなこともないよ。
3年間とはいえ、1年や2年で習ったことも出てくるから早いうちにどんな問題が出るのかを知っておくことも必要なんだ。

ゴールを先に知っておくってことですね。

その通り!たとえば数学は中3の4月から7月にかけて、試験によく出る重要単元が目白押しだから部活と両立しないと大変だよ!

ひえー!
受験勉強は夏からだと思ってたけど、4月から気合い入れないとだめですね!

英語長文は思っていたより文章が長いですね...
時間内にこんなに読めるかな...?

1・2年生のうちに文法をしっかり覚えて理解しようね。
基礎がきちんとできていれば、長文は練習を積めば読めるようになるよ。

3年生だけではなく、1・2年生も見ておいた方がいいんですね。

そうだね!
今回は数学と英語の入試問題をピックアップしてみたので、確認してみよう!

目次

公立高校の入試問題を見てみよう!

みなさんは、高校入試の問題を見たことがありますか?1年生・2年生は難しいと思うかもしれませんが、一度見てみてください。数年後に向き合わなければいけない問題を先に知っておくことで、今後の勉強で、どこを強化しなければいけないのか具体的なゴールがわかります。また中学生は部活動や体育祭、文化祭などの行事で忙しいので、勉強は効率的に行う必要があるのです。
先輩たちが入試に向けて頑張っている今の時期こそ、自分たちが受験生になったときに備えて、どんな問題が出題されるのか詳しく知っておくことが重要です。
今回は数学と英語の入試問題をみながら、これからやるべきことを考えていきましょう。

数学の入試問題

中3のみなさんは4月から7月にかけて、入試に重要な単元が次々と出てくるので
油断できません。中3の夏までに習う数学の単元を見てみましょう。

中3の夏までに習う数学の単元
式の計算(多項式の計算・因数分解)→平方根→2次方程式→関数y=ax^2

この4つの単元は密接につながっていて、前の単元をしっかり理解できていないとそのあとの単元を習得することが難しくなります。中学数学の1つの山場と言っていいでしょう。しかも、ここからの出題は高校入試でかなりの部分を占めています。
首都圏の公立入試でこれらの範囲の出題問題の配点をまとめてみました。

中3前半までの学習内容から入試にこれだけ出る!

2023年度首都圏公立入試の配点

東京都神奈川県千葉県埼玉県
関数15192112
方程式1581212
平方根の基本問題5334
その他の計算問題10201816
合計45/100点50/100点54/100点44/100点
※複合的な問題の場合もありますので、点数は参考程度にお考え下さい。

中3の前半までに習う単元と、基本的な計算問題を合わせるとおよそ半分程度を占めます。中3前半までの数学がいかに大切かわかりますね。

実際の入試問題をみてみよう!

多項式の計算・因数分解・平方根・2次方程式は計算問題の中心

令和5年度神奈川県立高校入試学力検査問題より

神奈川県では、毎年、問1と問2で計算問題等の小問が10問程度出題されます。ここに掲載したのはそのうちの8問。見てのとおり、そのうち6問が中3前半の「多項式の計算・因数分解・平方根・2次方程式・関数y=ax²」で占められており、そのまえの2問も中1までの計算です。ここで出るのは基本問題なので、夏前にしっかり勉強しておけば、確実な得点源になります。この場合だと、最初の2問も含め27点分を夏前の学習次第で獲得できることに。これは大きいですね。

平方根の計算を使う図形の問題

平方根の計算は、2次方程式、関数y=ax²だけでなく、中3の秋に学ぶ「三平方の定理」でも使い、図形の問題を解くのに必要になります。夏前に完全にものにしておかないと、秋から本格的に始まる入試問題の演習で苦しむことになるので要注意です。

y=ax²のグラフの大問

関数y=ax²は基本問題のほかに、配点の大きな大問としても出題されます。問題がパターン化しているので大問の中で最も完答できる可能性が高く、努力が成果につながりやすい単元です。

3年生:数学に不安を感じている人は苦手克服のチャンスでもある。

多項式の計算~関数y=ax²の学びは大きな山場ですが、各単元つながりのある内容なので取り組みやすくもあります。ここでの勉強できっかけをつかみ、数学への苦手意識を克服する生徒も多いのです。中3で数学に不安を感じている人は、いまから始めましょう!

2年生:1次関数を完全理解しよう

中2の数学では、同じく座標を使う1次関数が出てきます。中3の関数y=ax²は攻略しやすいという話をしましたが、実は、1次関数の方がつまずきやすいのです。
1次関数は中学校で深く学ぶため、入試でも難易度の高い問題が多く見られます。そのため、中2のうちに1次関数の基本を習得し、図形との融合問題に慣れておくようにしましょう。直前の単元「連立方程式」も、1次関数の問題を解く上で絶対欠かせないので、計算技能を確実に身につけておくようにしたいですね。

1年生:「正負の数」「文字式」ができていないと、そこから一歩も進めない!

中1はすべての基本となる「正負の数」「文字式」から勉強が始まります。レンガ造りの家を建てるように一歩一歩理解を積み重ねていく中学の数学では、最初の土台がしっかりしていないと、あとに続く単元は当然ぐらついてしまいます。数学ぎらいに向かってまっしぐらとならないよう、毎日、計画を立てて反復練習してください。スラスラとミスなく解ける計算力を身につけましょう。3年生と同じく夏前が勝負ですね。

英語の入試問題

次は英語の問題を見てみましょう。現在の高校入試では、長文読解の問題文の
語数が多くなっています。公立入試も例外ではありません。 東京都の読解問題を、見てみましょう。

この文章を読んでみよう!

令和5年度東京都立高校入試学力検査問題より

問題文の長さに驚いた人もいるでしょう。でも出題されているのはこの1題だけではありません。 大問4の配点は100点中28点。このほかにリスニングや会話文など72点分の問題が出ているので、この大問4を解くのに使える時間はだいたい15分程度。15分で英文を読んですべての問題に答えなくてはいけません。そのため読むスピードも必要になります。 これは東京都だけではなく、どこの県でも似たような構成で、英文をすばやくしっかりと読みこなす力を求められます。

3年生:この問題を読んで、自分の現状を把握しよう

中3の人は、ぜひこの問題文を読んでみてください。知らない単語やまだ勉強していない文法事項が含まれているので、色々引っ掛かるところがあるかもしれませんが、なんとなくでも内容が理解できるとよいですね。
あまり内容が読み取れなかったという人は、まだまだ学ぶべきことがたくさんあるということです。夏休みには読解の演習を始めなければならないので、のんびりしてはいられませんよ。
ある程度読めたけれどかなり時間がかかったという人は、なるべく早く英文読解の勉強を始めるといいでしょう。こういった問題を解くためには練習量が大切です。

1・2年生:次々と出てくる文法事項を確実に身につけていこう

中1、中2の人は、次々と出てくる文法事項を1つひとつ確実に消化吸収していくことが大切です。主要3教科の中で、英語の試験では自分の持っている力がそのまま得点に表れる傾向があります。とても信頼できる教科といえますね。その代わり、実力以上に点が取れるということもありません。気を抜かずに勉強して確かな力をつけてください。
とくに中2からは勉強の進みが速くなります。振り落とされたら追いつくのは大変です。週単位で学んだことをしっかりと定着させるペースを身につけましょう。

夏までの学習で高校受験に向けた最初の手ごたえをつかもう!

高校の入試問題をみて、どう思いましたか?3年生は春から夏までに習う新しい知識を確実に習得することが必要なのは理解できましたか?3年生で習うことのほかにも1・2年生の復習も夏までにある程度終わらせておかないと、夏以降に行う演習についていけなくなってしまいます。部活動や行事も忙しくなると思いますので、4月からきちんと計画を立てて勉強していきましょう。1・2年生も4月から夏休みまでの間に、入試問題を解くのに必要な基礎である重要な単元が出てくるので、1つひとつを確実に身につけるために、計画的に勉強をしていきましょう。

栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。

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