中学生のための英語勉強法(高校受験・定期テスト対策)

更新日:2024/01/24

目次

01. 英語からは逃げられない!?

英語は文系志望でも理系志望でも、入試の必須科目です。高校入試だけではなく、大学入試でも同様ですし、社会人になってもTOEIC(R)の点数などが重視されます。2020年からは小学校高学年以降の英語授業が必修化されており、グローバル化が進む中、ますます英語の技能は重要視されていくことでしょう。
本来、語学の学習はコミュニケーション能力を向上させるためのものです。母国語の他に自分の気持ちを伝えられる言葉を持つことは、きっと世界を広げ、将来の選択肢を増やし、人生を豊かにしてくれるはず。中学校で習うだけでペラペラに話せるようになるわけではありませんが、中学生で英語の基礎を築くことこそ、英語力を身につける第一歩になります。将来を見据えて、英語学習に取り組みましょう。

02. 小学生から英会話をやっていれば安心?

幼児や小学校低学年から英会話スクールに通っている子は、みんな英語が得意科目かというとそうでもありません。もちろん英語を聴き取る耳を鍛えたり、ネイティブの発音に親しんだりすることは決して無駄ではありませんが、それだけで安心はできません。

逆に、英会話スクールでのレッスンと中学校での授業の違いにとまどってしまい、英語が嫌いになるケースもあります。知っている単語は多くてもスペルが書けなかったり、歌として丸暗記していても意味はわかっていなかったり、挨拶はできても書けなかったり、英会話で身につけた英語は、そのままではテストの点数にはなかなか結び付きません。また、児童英検や英検で級を取得していても、英検のテストは記述がとても少なく、ほとんどが四択のマークシートなので、スペリングができないという子も多くいます。定期テストや入試で求められる英語力は、英会話レッスンの考え方・教え方とは異なります。やはり、中学校で学習した英単語を覚えることと、文法を学ぶことは英語力の基礎を身につけるために重要であり、英会話をやっていてもやっていなくてもスタートラインは変わりません。

03. 中1で、英語に苦手意識を持たないために

英語に苦手意識をもつタイミングはいくつか考えられます。まず、中学1年生になって初めて英語にふれた時。アルファベットを書くのもほぼ初めて、単語が読めない、単語が覚えられない。あたふたしている間に、中1の二学期になると文法の単元が始まります。ここも苦手科目になるタイミングです。一般動詞の活用、三単現のS、複数形のS、ちんぷんかんぷんな文法用語から逃げたくなる気持ちもわかります。しかし、逃げる前に立ち止まりましょう。苦手だと決めてしまう前に、わからないことが何なのか振返ることが重要です。

まずは、中1の段階で「英語は努力が必要な教科である」ことを知ってください。「英語って楽しそう」と思ってとりかかると、そのギャップにがっかりしてしまうことも多いようです。英語は楽しいだけの科目ではありません。努力し、勉強し、覚えることが大切です。しかし、難しくはありません。中1からコツコツと努力して単語力や文法の理解力を積み重ねれば、入試の得点源にしやすい科目になります。まずは、気持ちの面でも英語に立ち向かっていきましょう!

04. 英語を得意にするキー学年は中2

テストや入試で英語を得点源にするためには、キーとなるのが中2で習う文法です。ここで押さえておけば、中3になっても、さらに高校生になっても大丈夫です。以降で英語が苦手教科になることは、めったにありません。中1で単語量を増やして、中2で文法をしっかり理解し、中3では読解などの総合的な問題に取りかかります。英語は他教科よりも得意科目にしやすく、段階を踏めば必ず問題が解けるようになります。基礎をきっちり築いて、中3以降の授業や受験に備えましょう。

05. オススメ!分野別、英語の勉強法

効率良く英単語を覚える方法

単語をひたすら暗記するには限界があります。覚え方にはいろいろな方法があり、向き不向きもありますが、まずは「覚え方を覚える」のが鉄則です。

1つの動詞から派生語を覚える

(例) "act" (行動する) ⇒ "active" (活動的な)

語源で綴り(つづり)を覚える

(例) "rival" (競争する、競争相手) ⇒ 相手と川を挟んで立ち向かうイメージから"river"が語源

史実から覚える

(例) "July" (7月)は、共和政ローマの政治家だったユリウス・カエサル(Julius Caesar)から"August" (8月)は、ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥス(Augustus)から

単語の「成り立ち」を知って覚えたものは忘れにくいものです。中には、自分で工夫をこらして覚え方を楽しむ子もいます。「先生、『バセバ11』ってローマ字で書いてみて!」と言われてホワイトボードに書いてみたところ "Baseba11"となりました。彼は、"Baseball"の綴り(つづり)をこうして覚えたそうです。正しい発音がわかっていれば、こんな覚え方も間違いではありません。

演習の仕方としては、「同じ単語を10回続けて書く」のを課題にするのではなく、「同じ単語を見ないで、書けるようになるまで書く」こと。前に書いた単語を写し書きしているだけでは、うっかり間違った綴りで覚えてしまう場合もあります。また、覚えたら自分で単語テストをやってみるのも効果的です。

文法問題の対策方法

文法は、その根拠を理解すること、解答について説明できるようになること、が鍵です。説明ができないということは理解ができていないということ。解答を間違ったら、その間違った理由を考えて、なぜ模範解答が正答なのかを説明できるか確認してみましょう。

定期テストや模試、高校入試などの試験問題において、文法の問題は世に出尽くしています。新しい傾向の問題はめったになく、過去に出題された問題が解ければ、定期テストも入試も解けるはずです。定期テストでは範囲内の教科書や『ワーク』を徹底演習し、高校入試では志望校の過去問でしっかりと準備しておきましょう。

英語長文読解力の鍛え方

長文問題は経験値がモノを言います。英文を読むという作業に慣れるために、たくさんの文章を読んでおきましょう。また、1つの単語でつまずいてしまい、全文がわからなくなってしまうケースがよく見受けられます。単語力は大切ですが、長文で全部の単語を理解する必要はありません。1つ2つは知らない単語が出てきて当然といった心構えで、知らない単語に当たったら読み飛ばし、まずは全文の意味を理解すれば単語の意味を推測しやすくなります。1つの単語に囚われず、パニックにならず、全文を読み進めましょう。

英語は、国語のように作者の意図や心理を答えさせるような難しい問題は出ません。ネイティブにとっては小学生レベルの内容で、記載されていることを書かせる問題が多いので、読むことができれば問題を解けるはずです。落ち着いて取り組みましょう。

英作文の勉強法。記述力を身につけるためには?

英作文は減点法なのでミスをしないことが重要です。「書きたいことを書く」のではなく「書けることを書く」を心がけましょう。サプライズやトリッキーな仕掛けは必要ありません。内容よりも単語や文法をいかに間違えないかを気に掛けるべきです。

国語の作文と同じように、英作文にも表現方法のパターンがあります。書き出し、段落の組み立てなどのパターンを知れば、誰でも書けるようになります。そのためには演習で何度も書いてみること、そして先生の添削が必要です。文法はもちろん、誤字やスペルミスさえ自分ではなかなか見つけることができないので、採点できません。先生に添削してもらって、間違いに気付いてこそ次の対策が立てられます。

リスニング力を養うには?

近年、高校入試でもリスニング問題は増えています。公立高校では問題の2割、中でも埼玉県の公立高校では3割を聴き取り問題が占めています。文法がどんなにできても、単語をどれだけ覚えても、リスニングとは別です。例えばネイティブが "An apple"と言ったとき、"Apple"という単語を知っていて、"An"が付く文法も理解していて、スペルも書けるのに、聴き取れないから意味がわからない、ということが多々あります。音楽を聴いて楽器が何であるか当てることができる人は、その楽器の音を聴いたことがあって知っているからです。英語も同様に、ネイティブの発音する「音」を知らなければ当てることができません。たくさんネイティブの英語を聴いて、知っている単語がどのように発音されるかを覚えて耳を鍛えましょう。演習としてはシャドーイングが効果的です。CDに合わせて、スクリプトを同じスピードで読みます。ネイティブの真似をして、その発音を自分の口で表現することで、その単語の音を知り、聴き取ることができるようになります。

06. 定期テストで英語の点数を上げるには?

定期テストでは、まだまだリスニング問題は増えておらず、単語や文法問題、長文読解が主です。テスト範囲の単語は覚えて確実に得点にしましょう。また、ALTがプリントを配ったり、歌詞の解説をした場合は、その問題が出ることもありますので、忘れずに見直しておきましょう。あとは教科書の他、『ワーク』や配布されたプリントを何度も演習しておくことが得点アップにつながります

07. テストの点数が下がったときに見直すポイントは?

間違った問題を必ずやり直すこと。そして、先生に添削してもらうことです。失点したポイントを理解できなければ、また同じことをしてしまいます。二度目のミスは致命傷になります。間違いは一度で解決できるようにしましょう。

08. 高校入試対策・受験勉強の方法。偏差値アップを狙うには?

公立高校入試の英語

中1では単語を日々コツコツと覚えて蓄積しておきましょう。中2では文法にガッツリ取り組んで理解をしておきます。中3の夏を過ぎたあたりから、長文をたくさん読みましょう。中3の秋まで新単元が出てきますが、その後は総復習に入ります。そこからが勝負です。長文読解に慣れるまで時間がかかりますので、早めに対策を講じるべきです。慣れてしまえばなんてことはない問題でも、読み進むのが遅くてテストで時間が足りなくなることもよくあります。時間配分にも気を付けて演習を重ねましょう。

私立高校入試の英語

難関校の私立高校の入試では、高校2年レベルの問題も出題されます。また、各高校によって特色があるので、中学校の授業だけでは難しく、志望校によってそれぞれの対策が必要となります。語彙力も公立高校で出題される英語の試験の2倍ほどが求められます。志望校を決めたら、遅くても中3の夏休み明けにはしっかりと過去問に取り掛かりましょう

09. オススメ問題集・参考書

栄光ゼミナールで導入している『必修 新演習』『標準 新演習』『発展 新演習』がお勧めです。『発展 新演習』まで仕上げることができれば、難関校対策もバッチリ。間違った問題には×、解けたけれどあやしい問題には△、完全に理解した問題には〇をつけて、×と△が〇になるまで、何度も繰り返し演習を行いましょう。

10. 苦手は克服できる!

英語に苦手意識をもつ子はたくさんいます。しかし、苦手を克服した子もたくさんいます。中1で完全に英語が嫌いになって、中2で栄光ゼミナールへ入塾。先生の指導に従ってコツコツと単語を覚え始め、文法や英作文で間違った箇所を先生に添削してもらって正しく解釈し、英語の成り立ちを理解した途端にグンと伸び始めました子がいました。中2の秋には成績が3から5にアップし、英語が得意科目に。テストでも確実に点数が取れるようになったのです。

英語は「伸びやすい」教科ですが、自分では採点が難しい教科でもあるので、良い先生を見つけることも伸びる秘訣です。

塾にできること

栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。

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