一般入試と何が違うの?高校受験で知っておきたい推薦入試のしくみ

更新日:2024/04/16
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先生!推薦入試って、学力試験がないって本当ですか!?

はい、そうですよ。推薦入試には学力試験がありません。

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受験勉強辛いし、勉強しなくていいなら、推薦入試を受けようかな?

でも、内申点が高くないと受験できないんでしょ?

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そうですね。内申点が基準を満たしていないと受験することもできない場合もあります。
受験勉強が辛いからといって、一般入試を諦めちゃダメですが、希望する高校の推薦入試なら挑戦してみる価値は十分ありますよ!
ただし、定期テストで良い点数をとって、内申点をあげられるよう、しっかり勉強しないといけません。

やっぱり勉強はしなきゃいけないんですね。でも推薦入試に興味が出てきました!

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私も!試験の内容も詳しく知りたいです!

では、推薦入試について詳しくみていきましょう!

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目次

高校受験の推薦入試とは?

高校入試には、大きく分けて一般入試と推薦入試の2つがあります。推薦入試は、一般入試より早い日程で実施され、基本的に学力試験がなく、おもに内申点・面接・作文または小論文などの総合評価で合否が決まります。ただし、中学校長からの推薦と各高校が定める推薦基準を満たしていなければ受験することができません。推薦入試の出願条件や試験内容は高校ごとに異なるので、挑戦を考えている人は学校や塾の先生になるべく早く相談してみましょう。
また、同じ推薦入試でも一般推薦と特別推薦の2種類があります。

※一部私立高校では、学力試験に近い適性検査も行われます。

一般推薦

基本的に5教科の学力試験は行わず、集団討論や個人面接、作文または小論文の試験結果に内申点(調査書)を加えた総合的な評価によって合否が判定されます。それぞれの配点比重は受験する高校によって異なりますが、内申点が50%、集団討論や面接が25%、作文や小論文が25%程度の比率で合否を判定するのが一般的です。

特別推薦

特定の科目、文化活動、スポーツ種目等で優秀な成績を収めた生徒などを募集する推薦入試です。一般推薦と同様に学力試験は行わず、内申点と面接、作文、実技試験などの結果を総合して選考するのが一般的です。選考の対象となる種目や推薦入試を受けるための基準も高校によってさまざまなので、まずは担任や部活動の先生に相談してみましょう。

推薦入試の試験内容は?

推薦入試は一般的に学力試験を課されることはありませんが、面接や作文など受験者の人となりを見る試験が行われます。高校によってその内容は異なりますが、校風に合う人材かどうかが判断されます。

個人面接

一人あたり10分程度をかけて、その高校を志望した理由や中学生活でがんばったこと、高校生活で挑戦したいことなどが質問されます。よく聞かれる質問に対しては、事前に答えを準備したうえで、練習を積んでおくことが大切です。

集団討論

5人ほどで1つのグループを組み、与えられたテーマについて話し合いをします。制限時間を30分程度に設定している学校が多く、学校生活の身近な問題から時事問題、国内外の社会問題などがテーマとして扱われます。高校ごとに扱うテーマの傾向があるので、過去問題などを事前に調べておき、自分の意見をまとめておきましょう。また自分の考えを簡潔に伝える練習が必要です。

作文・小論文

400字から600字程度の文章を50分程度で書き上げる試験です。内容は、与えられたテーマに対して書く課題と、グラフや資料から読み取った内容をふまえて書く課題に分けられます。作文は、自分の経験を踏まえて思ったことや感じたことを自由に書くのに対し、小論文では自分の意見に加え、理由や根拠も併せて書く必要があります。

中学校で推薦の許可を受けるために必要なこと

推薦入試を受験するためには、基本的に中学校長から推薦を受けなければなりません。そのためには、中学校が設定している推薦基準を満たしたうえで、高校から提示される内申点の基準値をクリアしておく必要があります。推薦入試の出願資格を得るために、今からできることを確認しておきましょう。

内申点を上げよう

受験する高校が設定した内申点の基準を上回っていなければ、出願の許可を得ることができません。内申点とは、中学校で学習する9教科の評定を5段階で算出した点数のことです。受験する高校によって、中学3年間の成績または中3のみの成績など、調査書に記載する範囲が異なります。内申点は定期テストの結果が大きく影響するので、まずは目の前の定期テストに全力で取り組むことからはじめましょう。

不要な遅刻・欠席を避けよう

どんなに成績が良かったとしても、極端に遅刻や欠席が多いと推薦の許可を受けられない場合があります。病気やケガなどの理由がある場合を除き、普段から遅刻・欠席は極力しないように気を付けましょう。

推薦入試の対策の方法は?

まずは内申点を基準まで上げておくことが大前提ですが、内申点の良い人でも当日の試験が悪ければ不合格になることもあります。作文・小論文の練習をし、面接では、求める生徒像を理解しつつ、精一杯自己アピールができるように対策をしましょう。

一般推薦

内申点が高ければ、それだけ受験できる高校の選択肢が広がります。まずは内申点に直結する定期テストで高得点を取ることを目標に、毎日の予習・復習を欠かさず行いましょう。さらに、授業中の態度や課題の提出も内申点の評価に影響します。思わぬことで評価を下げないためにも、積極的な態度で授業に参加し、宿題やレポート、作品などの提出物はきちんと期限を守るように意識しておきましょう。さらに学校によっては漢検や英検®などの検定合格、部活動や生徒会、学校行事など課外活動への取り組みも加点の対象となります。漢検や英検®は、時間に余裕があるうちにぜひ挑戦してみてください。
また、作文・小論文のテーマは高校ごとに傾向が異なります。まずは受験校の過去の出題テーマを分析するなど、志望校に合わせた対策に取り組みましょう。作文・小論文は実際に書く練習をしなければ上達しません。学校や塾の先生に添削してもらいながら、何度も練習するようにしましょう

特別推薦(文化・スポーツ)

スポーツ、美術、音楽などの部活動に3年間所属し、活躍することが第一条件となります。より大きな大会で優秀な成績を残した分だけ推薦入試が有利になるので、引退する最後の大会まで全力を尽くしましょう。ただし、一般推薦と同様、内申点の評価も合否に大きく影響するので、勉強にも手を抜かず、日々の学習に取り組むことが大切です。
また、特別推薦でも面接や作文が行われます。一般推薦の対策と同様、過去の出題テーマを分析するなど、志望校に合わせた対策に取り組みましょう。

推薦入試を行わない公立高校が増えている

かつての公立高校入試では、どの都道府県でも推薦入試と一般入試の両方を実施していたため、1人で2回の受験機会がありました。しかし2000年代以降、入試制度を見直す動きが進み、推薦入試を廃止して一般入試のみとする自治体が増えています。首都圏では、千葉・埼玉・神奈川ではすでに一般入試に1本化していて、現在は東京だけが推薦入試を行っています。公立高校に限らず、毎年入試はさまざまな改革や変更が行われています。常に最新の情報を確認するようにしましょう。

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早めに推薦入試の情報を集めよう

推薦入試では、高校ごとに推薦の基準や入試内容が異なります。まずは志望校の選抜方法や過去の出題傾向、必要となる内申点や合格率などについて、学校や塾の先生に相談しながら最新の情報収集することからはじめましょう。その高校に合格するためにはどのような力が必要とされるのかを、早い段階から具体的にイメージしておくことが大切です。

栄光ゼミナールなら推薦入試対策も万全です!

推薦入試の結果を左右する重要な内申点。内申点を上げるには、日々の学習を積み重ねて5教科の実力をつけ、定期テストで確実に高得点をとることが重要です。
高校入試のスペシャリストである講師が、定期テスト対策から提出物の確認まで、内申点アップにつながるきめの細かいフォローを行い、推薦入試での志望校合格へと導きます。

栄光の高校受験対策では都道府県によって異なる高校入試の制度や出題傾向、最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、苦手対策、定期テスト対策、志望校対策も、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生と隣り合わせでわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。自分に合った指導形態で合格に向かって効率よく学習を進めることができます。家庭学習指導にも力を入れており、志望校合格に必要な学習内容をご提案。また、模試の結果を細かく分析したうえで苦手分野を徹底的に対策することで成績向上につなげます。

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