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武装して戦うプランクトン

2017.05.27(Sat)

●渋谷校:川島    ●カテゴリー:

 

 少し前にプランクトンのミクロな戦いを高解像度カメラがとらえた,というニュースがありました。皆さんは,プランクトンと呼ばれる小さな生物のことを知っていますか?小5より上の学年の人達ならわかると思いますが,水中にただよっているとても小さな生物のことです。大きなものでも1mmあるかないかぐらいの生物です。プランクトンはとてもたくさんの種類があるので,ぜひ一度調べてみてください。おもしろい形をしたものがたくさん見つかると思います。

 さて,そのプランクトンの中に渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)という細胞が1つの生物がいます。まるで装甲を身にまとって走り回る戦車か宇宙船のように見える生物です。さきほどプランクトンにはたくさんの種類があります,と書きましたが,渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)だけを調べてもとてもたくさんの種類が発見されています。そして,その中にとても攻撃的な2種類の渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)がいることが知られていますが,その攻撃的な渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)が相手を攻撃する様子を高解像度カメラで撮影することに成功した,というニュースでした。

 できれば実際に動画をみて欲しいのですが,どのように相手を攻撃するか少し説明をしましょう。1つがポリクリコス属というグループの渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)で,刺胞(しほう)というカプセルが体にあります。他の渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)を見つけると,針を発射して相手の装甲につきさします。その針にはひものようなものがついていて,相手を自分の方へ引き寄せて十分に近くにきたら,そのまま丸のみして栄養にしてしまいます。もう1つのグループがネマトディニウム属といいます。こちらはもっと強力で1115個の刺胞(しほう)が輪のように並んでいて,同時に針を発射することができるそうです。つまり,渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)は本当に相手を食べたければ,ここまで武器をそろえて戦いを繰り広げる必要があるということです。

 ある動物学者がこのように言っています,「生物についてどんな法則を思いついても,渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)については例外が見つかるのです」と。つまりこれからももっと強力な武器をもった渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)や,さらにかたい装甲をもった渦鞭毛虫(うずべんもうちゅう)が次々と発見されることでしょう。

 生物の研究の楽しさの1つがこの「多様性」です。皆さんもこれからさまざまなことを学んでいきますが,次々に新しいものが登場する方が楽しいと感じられる感性を育ててください。「知っている」ことを誇るよりも,「知らない」ものを見つけて嬉しいと感じられる人の方が,勉強でも仕事でもとても多くのものを得ることができます。きっと受験勉強の中にも「知らない」ものがたくさん見つかるはずです。その仕組みや理由を考えて,大いに楽しんでください。

社会科よもやま話 その11 御三家入試問題より

2017.05.26(Fri)

●自由が丘校:田島    ●カテゴリー:

今回も,前回の桜蔭中学校入試問題に出てきた富山県の続きです。
富山県というと受験生の抱くイメージは何でしょうか?
学習してきたものでいうと,北アルプスとか前回書いたチューリップの球根とか,かつて神通川流域で発生した公害病,稲の単作地帯とかでしょうか。食べ物だと「ほたるいか」や「しろえび」「ます寿司」などが有名ですね。こういった各地の名産なども桜蔭中では入試問題に出ていますので注意が必要です。


さて,富山へ行ってみるとわかりますが,北アルプス側は立山連峰が大きな壁となってせまっています。富山のどこへ行ってもこの雄大な景色が延々と続いて見えます。現地の友人に聞いても,季節によって姿を変える立山連峰の姿は毎年見ていても飽きないそうです。こういった山々に加え,急流の多い黒部川や常願寺川に水力発電所が多く建設されているのも特徴です。富山県以外で新潟県にも水力発電所が多くなっています。こういったことから北陸地方は『日本の電源地帯』ともよばれています。


かつて富山県の宇奈月温泉に行ったとき「黒部峡谷トロッコ電車」に乗りました。この電車は観光用として運行していますが,元々は水力発電の電源開発の関係者用の鉄道でした。現在でも関西電力の関係者が仕事へ行くのに利用しているようです。
この鉄道に乗ってみると大小さまざまのダムを見ることができるので日本の電源地帯であるというのが実感できます。窓付きの車両とオープン型の車両がありますが,オープン型の方が開放感抜群で,新鮮な空気と風を感じることのできるのでお勧めです。
以前テレビのドキュメンタリーで観たのですが,雪でこの電車が閉ざされている期間,ダムや発電所に勤務する人は1か月ぐらい泊まりがけになるようです。その間の食料は宿泊所の冷凍庫に保管されていますが,新鮮な野菜や新聞,手紙,書類などを運ぶ人がいて冬の間使われていない線路などを徒歩で歩いて毎日運んでいました。道中大変な苦労があるようですが,受け取る人の喜ぶ顔が励みになるからと話した笑顔が印象的でした。


富山県の高岡市ではアルミニウム製品の生産がさかんです。ここは伝統的工芸品の「高岡銅器」が有名なところです。その銅の精錬技術を活かして近年ではアルミニウムの生産がさかんでした。原料であるボーキサイトからアルミニウムを製造するときにたくさんの電力を使うことから『電気の缶づめ』というニックネームがあったことは受験生であれば知っているはずですね。そんな電気を大量に使用するアルミニウム工業も,高岡の銅を造る技術と『日本の電源地帯』であった富山だからこそ可能だったのですね。
現在ではアルミニウム自体の製造はしていません。富山に限らず,国内では最後まで製造していた静岡市蒲原で製造を中止してからは加工が中心になっています。今の高岡はアルミサッシやドアの出荷額が全国第1位です。全国シェアも35%を超えています。


立体的に知識を吸収していくとは,こういった関連性を持った事項をまとめて記憶していくことです。これが受験の時に使える知識として役立ちますよ。


次回は,富山と北前船・昆布について書きます。

折り込みチラシ掲載問題の解答解説・前編

2017.05.23(Tue)

●エクタス算数科    ●カテゴリー:

 

まず,図1のように□に名前を付けたうえで,順にあてはまる数を求めていきます。


各列の和はそれぞれ38なので,ア列に注目をして,F=38-(11+18)=9であることがわかります。ここからが本番です。手順はいろいろとありますが,例えばカ列とエ列に注目をすると,A+B=38-10=28,B+H=38-(4+19)=15となります。この条件を満たす数の組み合わせは,すでに書かれている数と重複するものを除くと,(A,B,H)=(16,12,3), (15,13,2)の2通りです。ソ列を考えると,A+C=38-9=29より,(A,C)=(16,13),(15,14)のいずれかとなります。


Aが16の場合とAが15の場合に分けてみます。A=16の場合,図2のようになります。ここで,オ列に注目をしてE,Iに入る数字を考えます。E+I=38-10=28となります。この条件を満たす数の組み合わせは,すべてすでに書かれている数と重複してしまうので,見つかりません。

折り込みチラシ掲載問題の解答解説・前編 折り込みチラシ掲載問題の解答解説・前編
折り込みチラシ掲載問題の解答解説・後編

2017.05.23(Tue)

●エクタス算数科    ●カテゴリー:

 

A=15の場合,図3のようになります。D,E,Iに入る数字を考えます。D+E=38-(14+4)=20,E+I=38-10=28となります。この条件を満たす数の組み合わせは,すでに書かれている数と重複するものを除くと,(D,E,I)=(8,12,16)のみとなります。


 最後にG=38-(9+5+2+16)=6,J=38-(14+6+1)=17,K=38-(19+16)=3を求めて,解答が得られます。


 このように説明するとすっきりと解けるように見えますが,解の候補を書き出して,すでに使われた数字との重複しているものを除く過程は,低学年の生徒にはかなりの胆力を要求することになります。こうした経験を通じて,子どもたちは知識の使い回しではない「本物の思考」とは何かを学んでいきます。教えすぎず,紙をたくさん与えれば,子どもはどんどん育っていく―エクタスではそう考えています。

折り込みチラシ掲載問題の解答解説・後編 折り込みチラシ掲載問題の解答解説・後編
小学生も「5月病」!?

2017.05.20(Sat)

●自由が丘校:齋藤    ●カテゴリー:

  5月もあと10日ほどですね。あっというまに暑くなりました。エクタスの教室に来る子どもたちもすっかり夏の装いです。
新しい学年のクラス、担任の先生、新しい時間割などにもすっかり慣れた頃でしょうか。「○○の科目が好き!」「給食ではこのメニューが好き!」「休み時間は○○の遊びをしているんだ!」など、楽しい毎日を送っているようです。


 一方で、かなり「疲れている」様子の子どもたちも見かけます。声を掛けてみると、「運動会の練習が大変で・・・・・・」「遠足で疲れて・・・・・・」「暑くてふらふらする」などの声が返ってきます。


  実は、5月のこの時期、子どもたちもかなり疲れがたまるようなのです。
低学年に限らずどの学年でも、「勉強がうまく進まない」「宿題が終わらない」、深刻な状況だと、「勉強する科目を減らしたい」「塾を辞めたい」という相談が出てきやすい時期なのです。


  2~3月は塾での勉強がスタートし、新しいテキストをもらって、皆、ルンルン気分でお勉強を始めます。4月になると、学校でも新しい教科書をもらえますから、まだまだやる気に満ちあふれています。
ところが、5月の連休を過ぎた頃から、そのルンルン気分がすっかりしぼんで、勉強に気持ちが向かわなかったり、手が回らなかったりする子が少なからず現れるのです。


 原因はいくつか考えられます。
(あくまで私がこれまで一緒にお勉強してきた子どもたち&おうちの方のお話を伺ってきた経験則に基づくもので、専門的な見解ではありませんが・・・・・・)


①身体がつかれている
先ほどお話しした子どもたちの声にもあったように「運動会の練習が始まった」場合はここにあてはまることが多いようです。
運動が不得意な子にとっては、運動会の練習はかなりつらいようです。ただでさえ苦手な体育の時間が練習のために二倍、三倍になり、とても大変そうです。
運動が得意な子にとっては、リレーの選手になり特別な練習があったり、お手本として演技をしたり、何かと負荷がかかるようです。
いずれにせよ、家に帰ってくる頃にはすっかり疲れて、勉強どころではない、という状態になってしまうのでしょう。
運動会が秋に行われる学校でも、「日差しが強くなってきて気温が高くなってきて、体力の消耗が激しくなった」場合は、ここに当てはまるかもしれませんね。


②心がつかれている
「新学年になったらもっとできるようになると思っていたのに、うまくいかない」と思い悩んでしまうことも多くあります。
新生活は、誰もが期待に胸を膨らませるものです。「新しいテキストをもらってルンルン」というのはまさにこの状態でしょう。
ところが、5月まででいくつかテストなど実力を測られる機会を経て、「あれ? 思ったようにうまくいかないぞ」と気づいてしまったとき、このパターンにはまります。
大人から見れば、2・3月から始めたことがすぐに身につき、テストの結果に反映されるとは限らないと経験則で知っていますが、子どもの場合はそうではないので、大人が思っている以上にがっかりしてしまうようなのです。



 おうちのみなさまに是非お願いしたいのが、「5月はそういう時期だ」とおおらかにとらえていただくことです。
運動会があろうが何があろうが、元気いっぱいいつも通りに過ごしている子もいますから、「うちの子だけがこんなにぐったりと、やる気がなく・・・・・・」と心配されるかもしれませんが、意外とそういうお子さまは多くいらっしゃいます。その割合はおうちの方が想像している以上に高いです。「この時期はそういうものだよ、大丈夫だよ」「よくあることだよ」「無理しなくて良いよ」と声をかけてあげてください。


 お勉強の面で、遅れてしまわないか心配でしたら、私どもにぜひご相談くださいませ。

フィボナッチ数列について

2017.05.19(Fri)

●池袋校:滝澤    ●カテゴリー:

 


1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,......

 

というように直前の2つの数を足すと次の数になっているような数列をフィボナッチ数列といいます。この数列には様々な特徴があります。例えば、上に挙げたように、1番目も2番目も「1」である場合、この数列で偶数が出てくるのは、3の倍数番目(3番目が2、6番目が8,9番目が34、...)ですし、5の倍数が出てくるのは、5の倍数番目です。これらは一の位だけを計算していけば、わかりますね。

 

1,1,2,3,5,8,3,1,4,5,......

 

3,6,9,...番目は一の位が偶数になっていますし,5,10...番目は一の位が「5」か「0」になっています。しかし、このあと本当にこの規則は続くのでしょうか。一の位だけを計算した数列の方をもう少し書き出してみましょう。見やすいように20個ずつ区切っていきます。

 

1,1,2,3,5,8,3,1,4,5,9,4,3,7,0,7,7,4,1,5,

6,1,7,8,5,3,8,1,9,0,9,9,8,7,5,2,7,9,6,5,

1,6,7,3,0,3,3,6,9,5,4,9,3,2,5,7,2,9,1,0,

1,1,...

 

このように60個で周期することがわかりますね。この60個をすべて調べれば確かに偶数は3の倍数番目に出現し、5の倍数は5の倍数番目に出現することがわかります。このようにしっかり書き上げて調べる問題は周期と絡んでることが多いので覚えておきましょう。

 

では、3の倍数が出現する順番に何か規則があるのでしょうか。考えて見て下さいね。

小立方体通過の問題 解答編

2017.05.19(Fri)

●吉祥寺校:太田    ●カテゴリー:

 

1週間前にあげた問題の答え合わせです。

たてに24個立方体を並べたことから,対角線ABは24等分され,1/242/243/24,...,24/24ごとに,たての向きの面を通過します。24/24は頂点Bに対応しています。また,横に36個立方体を並べたことから,対角線ABは36等分され,1/362/363/36,...,36/36ごとに,横の向きの面を通過します。36/36も頂点Bに対応しています。この2つの分数の列において,共通して現れる分数は何でしょうか。それは,約分することで1/122/123/12,...,12/12になる12個の分数です。よって,頂点Bに対応する12/12を含めて,12回対角線ABは2つの方向の面を同時に通過します。対角線ABがちょうど2つの面を同時に通過すると立方体の辺を,ちょうど3つの面を同時に通過すると立方体の頂点を通過します。このように,分数の列の問題として,考えを進めてみましょう。

 

(1)高さの方向にx個積むことで,3つ目の分数の列1/x,2/x,3/x,...,x/xができます。3つの分数列1/242/243/24,...,24/241/362/363/36,...,36/361/x,2/x,3/x,...,x/xにおいて,1/122/123/12,...,12/12がすべてに現れ,かつ,ちょうど2つの分数列に共通して現れる分数がなければ,辺を通過する回数は0回となります。このようなxとして考えられる最も小さい整数は12です。このとき,辺を通過する回数は0回になります。また,xが12×5=6012×7=8412×11132などであっても,辺を通過する回数は0回となります。

(2)2つの分数列1/242/243/24,...,24/241/362/363/36,...,36/36,に現れる分数すべてが現れるような最小のxは,2436の最小公倍数である72です。このとき,1/122/123/12,...,12/12は3つの分数列に現れ,それ以外の分母2436の分数列に現れていた分数は,ちょうど2つの分数列に現れることになるので,(2412)+(3612)=36(回)辺を通過します。

(3)2つの分数列1/242/243/24,...,24/24と,1/362/363/36では,12個の分数が2つの分数列に共通して現れ,(2412)+(3612)=36(個)の分数が1回ずつ現れます。1回ずつ現れている分数をできるだけ2回現れる分数(=辺の通過)にしつつ,2つの分数列にはなかった新しい分数(=面の通過)ができるだけ少ないような数xを探します。

x=72の場合,72-(1236)=24(個)の分母72の分数が重複しないので,面の通過は24回です。

x=24の場合,分母24の分数は全て重複するが,分母36の分数のうち361224(個)が重複しないので,面の通過はやはり24回です。

x=36の場合,分母36の分数は全て重複するが,分母24の分数のうち241212(個)が重複しないので,面の通過は12回です。これが最小となります。

よって,x=36で,面の通過は12回です。

『必要最低限にまとめる』

2017.05.19(Fri)

●吉祥寺校:小島    ●カテゴリー:

 

 GWも終わり、2か月もすればもう夏休みです。受験生にとっての「天王山」も目前に迫りました。光陰矢のごとし、などと言われますが、月日の経つのは本当に早いものです。

 

 筑駒をはじめ、御三家はもちろん、難関と言われる中学の国語入試問題は記述問題の出来具合によって差がつく学校がほとんどです。ただ、一口に「記述問題」と言っても、学校により答案作成への考え方(手順)は変えていかなくてはいけません。桜蔭のように200字前後の長い字数指定の問題もあれば、筑駒・開成・雙葉のように解答欄がマス目になっておらず、書く行数から自分で字数を想定しなくてはいけない学校もあります。武蔵では、設問と設問の間に解答する形式のため、行数もわかりません。したがって、解答するスペースの広さから書く分量を推測する必要があります。

 そんな中、2017年度の開成中の国語の解答用紙に注意書きがあったことは以前も書きました。

 

「1行のらんに2行以上書いたもの、小さすぎる字は減点の対象にします。」

 

言うまでもなく、「だらだらと余計なことまで書き連ねるのではなく、設問の意図を正確に読み取り、必要最低限の言葉で説明しなさい」という意思の表れでしょう。裏を返せば、だらだらと細かい字で書く受験生が後を絶たない、とも考えられます。

 

 小学生は学校で作文の宿題が出たときなどは「5枚書かなくてはいけない」というように、量が多いことを苦痛に感じる人が多いようです。でも、実際は長く書く方が本当は楽なのだ、と知っている人はどれくらいいるでしょう。開成中の注意書きは、図らずもそのことを言い当てているように思えます。書く内容を広げだらだらと書き連ねていけば、どこかに出題者の意図と重なる部分も入ってしまう、でもそれ以外の内容の方が多く書かれていたのでは、きちんと理解できたとは言えませんね。

 そもそも、自分の考えをある程度の分量の言葉で相手に説明するわけですから、書き出す前におおよその流れ・分量・結論が決まってから書き出すべきなのです。しかし、そうした手順を踏まずに、とりあえず思いついたことを書き始めてしまう。すると、書いているうちに「これも入れよう」「このことも触れよう」...とどんどん分量が膨らみ、とても2行では書き切れそうもない。仕方がないからどんどん小さい字にして何とか解答欄に収まるようにしよう...そんな答案が目に浮かびます。

 記述問題を苦手にしている人はもちろん、苦手ではないけど模試でも記述の点が伸びない...という人には、前述の「書く手順」を意識して書くことをお勧めします。先月のブログに「記述の手順」を書きました。日頃の家庭学習でも、授業内演習や模試を受験するときも、この手順を意識して解くことで、本当に自分の「型」が出来上がってきます。頑張って下さい。

 

大型連休・文化祭見学に参りました。

2017.05.14(Sun)

●渋谷校:蛯名    ●カテゴリー:

大型連休、皆さま有意義にお過ごしになったことと思います。勉強したり、社会見学したり・・・。
私は聖光学院中聖光祭・武蔵中記念祭・麻布中文化祭を拝見いたしました。

いずれも名門、難関中で有名校。研究発表の内容も深く、一般来客に対してもサービスが良い。さすがです。

以上のような共通点はございますが、そのそれぞれ個性がございます。
文化祭という限られた中ではありますが、それぞれ強く印象に残りました。

さて、文化祭に限らず、保護者生徒の皆様にも実際に学校へ足を運んでいただいたいと思います。
そして、その学校の雰囲気・生徒の様子・設備等、様々なことを感じ取ってほしいと思います。

明るい・楽しい・まじめ・きっちり・おしゃれ・にぎやか・高度な研究・サービス・あいさつ・発表の文字・模型の作り・家からかかる時間・プレゼンの様子・・・。

もちろん偏差値や進学実績に注目して学校を選ぶのも大切です。しかし、6年間生活をするのですから、お子様が生き生きと通えることが何より大事だと思います。そしてそれを見極めるのは見学が一番です。

とはいえ見学できる時間は限られています。まずは保護者の方が見学・説明会に足を運んで、お子様を通わせたい学校を選びましょう。

行事につきましては各学校のホームページをご覧いただくと最新の情報が掲載されています。ご確認の上お出かけください。
小立方体通過の問題

2017.05.12(Fri)

●吉祥寺校:太田    ●カテゴリー:

以下に紹介するのは,小立方体を組み合わせて作った直方体の対角線の問題です。長方形・直方体の対角線が正方形・立方体をいくつ通過するのかを問う問題は,受験算数の伝統的な典型問題です。ただし,今回紹介する問題は,数の性質をきっちりと考えないと正解できないようになっています。小学5年生以上であれば取り組める問題にしてあります。楽しんでいただければ幸いです。解答は1週間後に書き込みます。

 

1辺の長さが1㎝である小立方体を,たてに24個,横に36個,高さ方向にx個積んで直方体をつくります。次の問いに答えなさい。ただし,以下において,頂点を通過した回数は辺や面を通過した回数には含めず,辺を通過した回数は面を通過した回数には含めません。


(1)対角線ABが両端の点A,Bを除いて辺を通過する回数が最も少なくなるときの,xにあてはまる整数と,辺を通過する回数を求めなさい。


(2)対角線ABが両端の点A,Bを除いて辺を通過する回数が最も多くなるときの,xにあてはまる整数として考えられるもののうちで最小のものと,辺を通過する回数を求めなさい。


(3)対角線ABが両端の点A,Bを除いて面を通過する回数が最も少なくなるときの,xにあてはまる整数と,面を通過する回数を求めなさい。

小立方体通過の問題
『記述問題への取り組み方』

2017.05.09(Tue)

●吉祥寺校:小島    ●カテゴリー:

 

 最近、政治家の失言がニュースになることが多々あります。今に限らず、昔からそうした失言で場合によっては辞任に追い込まれる、などということも繰り返されてきました。先日引退を表明したフィギュアスケートの浅田真央選手が、オリンピックの演技で転倒した際、「真央ちゃんは肝心なところで必ずこける」と談話して、世間から大きな非難を浴びた元首相などは記憶に新しいところです。

それらの失言の多くは、ちょっと考えれば問題になるであろうとわかりそうなものばかりですが、なぜこうも繰り返されるのでしょう。様々な理由はあるでしょうが、国語科の人間として思うことは「書きことば」と「話しことば」の違いです。

国会のような場での質問は、事前に質問内容を伝達しておくため、回答する側のおおよその答えは事前に作っておくそうです。なので、しっかりした「書きことば」に近い内容で受け答えができます。ところが、記者会見等では記者からどんな質問が飛んでくるかわかりませんので、質問されたことに対する回答はその場で考えるしかありません。したがって答えを事前に準備できるはずもなく、その場で考えたもの、つまり限りなく「話しことば」に近い答えをするしかないわけです。

 

記述問題に取り組むときの皆さんの思考回路は、上記の「国会答弁」型でしょうか?それとも「記者会見」型でしょうか?

ここで言う「国会答弁」型とは、いきなり書き出すのではなく事前に書く材料をある程度そろえておいて、書きことばにしてまとめている人です。それに対して「記者会見」型とは、思いついたことを、そのまますぐに書き出してしまう人です。「記述がどうしても不得意のまま...」という人は、圧倒的に後者が多いのではないでしょうか。

文章を書くことを仕事とする人、例えば作家や新聞記者などは、何回も自分の書いたものを読み直し手を加え(これを推敲(すいこう)と言います)、自分でも本当に納得できるものになったものを初めて「清書」しています。皆さんの記述問題に対する答えは、まさにその「清書」でなければならないはずです。

以下は、通常授業時に生徒たちに話している『記述の手順』です。

①設問を精読し、「何を」「どのくらい」書くことを求められているか、を理解する。

②解答に必要な「材料」を箇条書きにしながら、解答になる「大きな柱」を決める。

③その「柱」に、箇条書きしておいたものを条件に沿うようにつけたしていく。

④誤字・脱字、文法・文末ミス、表記ミス等がないか、読み直して確かめる。

日頃から、こうした手順で記述をまとめるようにしていますか?

 

話しことば・書きことばの違いは、手紙と電話にたとえられることも多いです。手紙は届くのに時間がかかる半面、納得がいくまで何回でも書きなおせます。一方電話は、思い立った瞬間に相手に伝えられるが、一回言ってしまったことは言い直しがききません。

受験生の皆さんが今後記述問題を解く際は、「国会答弁」型で上記①~④の手順を意識して取り組むようにして下さい。

麻布中の理科の入試問題より

2017.05.09(Tue)

●吉祥寺校:久道    ●カテゴリー:

 

 2017年入試が終り、塾での学年が上がり、また学校での学年が上がり一月が経ちました。あっという間に夏のようなあたたかい日が続いていますね。今年6年生のみなさんは9ヶ月後の入試に向けて受験生としての意志を強く持ち始めている頃だと思います。


 先生のブログでは、毎回筑駒、御三家中学校で出題された問題を紹介していきます。


 2013年の麻布中学校の大問1では、売られている飲料水が入っている「入れもの」に関する問題が出題されました。ペットボトルと缶の比較、またはそれぞれ形が違うものを比較し、なぜそのようになっているのかということを比較、考察させる問題でした。


 みなさんにとっては「ペットボトル」入りの飲料が当たり前になっていると思いますが、先生が子供のときには「缶」入りの飲料が広く普及していました。お店でもそうですが自動販売機でも同じですね。最近見かけることが少なくなりました(設置台数が少なくなったのではなく、ペットボトルや缶の自動販売機が増えたので見かける機会が減ったということです)が、紙コップでの自動販売機もたくさん見られました。また、映画館や飲食店ではガラス瓶入りのジュースやお酒(ラムネがイメージしやすいですかね)が当たり前のように出回っていました。


 ペットボトルが普及したのはここ20年くらいのことです。最初は大型(大きなペットボトルですね)のものが普及し、規制が緩和された後にみなさんが今手に取るような小型のものが普及されるようになりました。ガラス瓶は重く簡単に割れてしまいますが、ペットボトルは軽くて丈夫です。缶は中身が見えませんが、ペットボトルは透明なので中身が見えます。ペットボトルが普及してきたことには科学技術の進展とこのような背景があると言えます。


 さて、では「缶」に目を向けてみましょう。


 世界で初めて「缶」(ここでは正確に書くと「缶詰」ですが)をつくったのはナポレオンであるといわれています。彼が軍隊を率いて遠征する際、一番ネックとなった問題は兵隊たちの「食料」でした。

 遠征をするので食料を長期間持ち歩かなければなりません。当然、生の食材や保存するための加工をしていない食材は腐ります。また、卵が一番イメージしやすいと思いますが、ちょっとした衝撃で割れて(壊れて)しまいます。

 これらを解決する手段として、まず初めに提案されたのは、ガラス瓶に食料を詰め、加熱殺菌し栓で密封するというものでした。何もしていない状態よりは食料の運搬は便利になりましたが、ガラス瓶が重くかさばること、ガラスなので衝撃で割れてしまうことなどが問題点として挙げられました。


 そこで登場したのが「缶」でした。当時の技術でも金属をうすく広げ筒状にし、ふたをして密封することができました。これである程度までの問題は解決し、軍隊を中心に「缶」入りの食料や飲料が普及しました。しかし、一般家庭に「缶」が普及されるのはまだまだ後です。なんと、当時は「缶切り」が無かったのです。簡単に言うとナイフや石などを使って一生懸命缶に穴を開けて中身を取り出していました。缶切りがつくられてから広く一般家庭に普及するようになりました。


 現在では「缶」入りの飲料は缶切りがなくても開けられますね。ステイオンタブ式という開け口がついています。金具を起こして、倒せば飲み口が開きます。みなさんにとっては当たり前だと思いますが、この開け口は金具が外れることなく開け口を開けることができます。以前はプルタブ式と呼ばれる開け口で、金具を外すことで飲み口を開いていました。開けた金具がそこら中に捨てられてしまうことから(安全面についても考えて)、現在のように金具が外れない形へと変わっていったのです。


 「缶」に着目していろいろと書きましたが、この問題のテーマである「ペットボトル」「缶」に関してはまだまだ面白い背景、今後のさらなる発展への展望があります。残りは次のブログで紹介したいと思います。


 今身のまわりにあるもののすべてを「当たり前」と思わないで。


「どうしてこうなっているんだろう?」


「こうすればもっと便利になるかな?」

 

 そんなことを常に思い続けることができる受験生に。

 

 頑張れ!受験生!

 

 

 

 

「筑波大学附属駒場中・高等学校 の教育に学ぶ」

2017.05.06(Sat)

●自由が丘校:中村    ●カテゴリー:

筑駒の公式ホームページを開くと、まず「挑戦」「創造」「貢献」の文字が目に飛び込んできます。

そして「沿革」「生徒数」に続いて「学校目標」として、その内容が紹介されています。

 

「自由・闊達の校風のもと、挑戦し、創造し、貢献する生き方をめざす。」

 

とあり、続けて「挑戦」「創造」「貢献」の意味が説明されています。

「挑戦」とは他者にではなく「自分に対する挑戦」であり、「創造」に対する「挑戦」であり、その結果を社会に還元することで「貢献」する、ということです。


その大前提として「自由・闊達の校風のもと」が担保されています。私はここに深い共感と感銘を受けました。言葉にすれば簡単ですが、これを日々の学校生活レベルに落とし込み、実行するのは、それほど容易なことではないと思います。

「自由・闊達な家風のもと」「自由・闊達な社風のもと」「自由・闊達な小学校のもと」「自由・闊達な塾風のもと」と置き換えてみれば、その達成はなかなか困難であることが想像出来ます。


親も学校の先生も塾教師も、ともすると「右向け右」と言ったとき、さっと右を向かないと、いらいらしたり、怒ったり、責めたりしがちです。一番良くないのは、大人の権威で、恐怖心で押さえつけて従わせようとすることではないでしょうか。「自由・闊達」からはほど遠い接し方だと思います。きれいごとだけでは済まない厳しい現実があるのも事実ですが、今日出来なくても明日出来ればいい、明日出来なくても来月出来ればいい、という長い目で接していくことも大切なことだと感じます。

 

生徒を信じて、信頼関係が出来れば、子供たちは言うことを聞いてくれるし、精一杯努力してくれる。

私たち自身も自らの成長に「挑戦」し、学習指導法を「創造」し、志望校合格に「貢献」出来るよう、日々精進が必要であると、改めて感じています。それがきっと生徒の皆さん、保護者の皆さんに伝わるのだと信じて、これからも授業を担当していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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