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2015 開成中入試 社会 講評

2015.02.12(Thu)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

  江ノ島を題材にした明治時代までの歴史の基本問題

  朝鮮半島をテーマにした近現代史と公民の融合問題

  日本各地の温泉を題材にした地理の総合問題

 

 昨年に続き大問3題の構成,小問数も63で例年とさほど変わりありません。そして難易度も例年並みで,基本知識をオーソドックスに問う出題がほとんどでした。そのため,合格者平均が70点満点中62.0点(学校発表)という非常にハイレベルな戦いとなりました。特には全問正解でなければ厳しい勝負になったと思われます。

 

 では明治時代までの歴史について,ほぼ一問一答式に出題されるパターンで,基本事項をしっかりと漢字で書ければ満点がとれる内容です。問2の源義仲,問3の屋島の戦い,問11(1)の旅順は,一般的な中学入試のテキストでいえば発展レベルの用語ですが,開成志望者なら確実に答えなくてはならない問題です。

 は大正時代以降の歴史を中心に構成された問題でした。問4は,冷戦時代の社会主義陣営に属していない国を選ぶものですが,サミット(主要国首脳会議)のメンバーなどから考えれば答えを導き出すのは容易です。ちなみに公民分野からの出題は,問7の国際連合に関する出題と,問9の日本国憲法9条の穴埋め問題だけで,いずれも平易なレベルでした。

 では,開成中特有の表やグラフを用いた出題がいくつかあり,ここを確実に得点できたかどうかが合否を分けた印象です。問4は,日本の木材供給量と人工造林面積のグラフを読み取る問題でした。このタイプの出題では,グラフから「数値」を読み取るのか,「割合」を読み取るのか注意しながら選択肢を吟味していくことが大切です。問9では,和歌山・兵庫・愛媛3県の第一次産業人口の割合,人口増減率,昼夜間人口比を示す表を見て,それぞれの県名を答える問題でした。各県の第一次産業のようすや大都市圏との位置関係などを考えながら推理していく力が求められています。問10も同様で,和歌山・静岡・大分の3県の製造品出荷額割合の円グラフを見分ける出題ですが,和歌山市と大分市では鉄鋼業がさかんであることさえ知っていれば解けるレベルでした。問16では2年連続でイスラム教の禁忌について出題されています。問18も典型的な雨温図の識別問題で,北海道・秋田・新潟・熊本の4択というのが少しトリッキーですが,一つずつ吟味していけばさほど難しくはありません。

 こうして見ていくと,至って易しい問題であるがゆえにミスは許されず,受験生は満点を狙う覚悟で臨むことが必須です。基本的な知識は確実に定着させるとともに,幅広い知識に目を向けることによって,失点を最小限に抑える学習が必要になると思います。

 

 

2015 桜蔭中入試 社会 講評

2015.02.10(Tue)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

Ⅰ 日本の食文化に関する地理・歴史の総合問題

Ⅱ 公民分野の正誤判定問題

 昨年と比べ大問数が2題となりましたが大きな変化はありませんでした。また難易度も例年並み(昨年は少し易しめでした)で,今年も「桜蔭らしい」入試だったと言えます。

出題形式を見ると,昨年4問に増えた記述は例年並みの2題に戻りました。また,昨年から姿を消した「すべて正しい場合はエ(あるいはオ)と答えなさい」という選択問題は今年も出題されませんでした。いずれにせよ大きな変化とは言えず,しっかり対策をしてきた受験生にとっては混乱をきたすようなことはなかったでしょう。

 Ⅰでは,地理・歴史分野の幅広い単元からまんべんなく出題されています。問3の田植えの最盛期を答える問題では,単純に緯度が高くなるにつれて田植えが遅くなるわけではなく,栽培品種や二毛作との兼ね合いによって時期が決まるということが問われています。上川盆地より筑紫平野の方が遅いというのは,なかなか気づきにくい点かもしれません。問4(2)の「おから」と答える問題は,日常生活に題材をとった桜蔭の社会らしい出題でした。問7では,縄文時代晩期に稲作が行われたことが分かる板付遺跡(福岡県)を答える問題で,桜蔭中の社会ではこのレベルの知識も求められています。問18(1)の年代判定や問19の並び換え,問21の正誤判定などは,まさに桜蔭らしい近現代史に関する出題で,正確な知識の蓄積と理解度が試されています。

 記述問題は2問出題されていますが,そのうちの問5が,今年の入試では最も手ごわい問題だったと思われます。醤油の1人当たり年間購入量と1人当たり年間出荷量の変化を示した表を見て,年間購入量と年間出荷量の減少幅に差が見られる理由を答えるものでしたが,リード文中にある「和食特有の食材が輸出され」ている点を除いて考えるとなると,理由を2点挙げるのは難しかったのではないでしょうか。日本人の食の簡便化が進んだということが考え方の根底となるわけですが,受験生を大いに悩ませる出題だったと推察されます。一方,問13では江戸時代の農民がどのようにして貨幣を獲得していたかを問うもので,比較的容易に解答できたと思われます。

 Ⅱの公民分野の出題は,ある「ことがら」について説明した4つの文のうち適切でないものを選び,さらにその「ことがら」を答えるという形式で,難易度はさほど高くありませんが落ち着いて取り組まないとミスを招いてしまうので注意が必要です。特に3の天皇の国事行為や,5の社会権については,日ごろの学習で「間違えやすいポイント」をおさえていくことが大切だと気づかせてくれる問題でした。

 合格のためには,どの分野もまんべんなく問われる学校なので極力「穴」を作らないことが大切です。また,発展的な知識量をとにかく増やすというよりも,受験勉強を通して何度も出会うような重要事項について,一つ一つの意味を丁寧に理解しながら,その背景やつながりをまとめる練習が欠かせません。また,今年は出題数も少なかったですが,正誤を判断する選択問題の難度が高いことが桜蔭の社会の大きな特色ですから,日ごろの学習でもこの点を意識して取り組むことが重要でしょう。

 

 

 

 

 

2015 開成入試 算数 講評

2015.02.09(Mon)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

 【総評】

〇合格者平均61.1 受験者平均49.9 毎年開成の算数ではこの平均値が15点近く離れること

を考えると、差がつきにくい入試問題であった。

〇問題構成は例年通りの大問4題。それぞれの大問において、難度の高い問題が配置されていたため、

確実に得点出来る問題を見逃さずに得点しきることができたか否かが勝敗の分かれ目。

〇大問1・3では計算力が試されておりかつ、大問2では開成としては新傾向の思考問題を出題。

大問4は開成らしい立体図形であったが、目新しい問題であった。つまり、過去問だけにとどまらず、

多様な学習を積極的にする姿勢が要求されている。

 

【細評】

大問1 数の規則性 小問6題

前提条件の文章の読み取りに屈すると厳しい。(1)(2)は確実に正解したい問題。(3)は「小さい方から5番目」については少しの注意で得点出来るが、「大きい方から5番目」については計算力と検証力が試されている。「小さい方から5番目」までを得点できれば問題ない。逆に「大きい方から5番目」は回避した方が無難と言える。

 

大問2 図形の数式化 小問6題

図形の面積そのものを数式化していく問題。図形としてとらえてしまうと難問となるため、機転をきかせて数式に落とし込めるかどうかが勝敗の分かれ目。そこに気づくことができた生徒は大きなアドバンテージをつくることが出来る。(1)(3)及び(4)のイ・ウは容易で失点は許されない。(2)は(4)を仕上げてから戻ることも可能。つまり、難度順に問題が配置されていない。最低限の得点を担保できれば(2)や(4)アなどは回避して良い。

 

大問3 速さ・周回運動 小問4題

分数がつきまとう計算が頻出する。問題内容そのものは標準的なものであるため、全体的に平均点が高い大問と想定。(1)(2)は外せない。(3)は合否を分けた問題。(4)は計算が複雑になるため、回避して良い。

 

大問4 立体図形 小問4題

斜めに傾いた角柱がテーマの問題。(1)は外せない。(2)はこの角柱の切断について考えさせる設問で、(3)についても(2)の続きとなっており、(2)が正解できたかどうかで大きく差が付く。(4)は立体そのものをとらえることが難しいため回避しても良い。

2015 筑駒中入試 算数 講評

2015.02.05(Thu)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

【総評】

〇合格ボーダーは12問中1011問正解。配点が1問8~10点と高いため、9問正解では厳しいと思われる。

〇例年、出題されていた「速さ」「点の移動」「水量変化」などの時間とともに変化する様子を考える問題が、出題されなかった。

〇例年、〔4〕の最終問題は正答率が低く回避すべき問題であったのが、今年度は正解すべき問題であった。〔2〕〔3〕の最終問題が、今回は正答率が低かったと思われる。

〇昨年同様、基本的な平面図形(相似と面積比)の問題が出題された。ここで失点すると合格はかなり難しいと思われる。

 

【細評】

〔1〕ルールと操作の問題 小問3問

筑駒に頻出され、かつ必ず正解しなければならない問題。ルールに従って、素早く確実に計算して、書き上げて、規則性を探し出すことがカギとなる。今回はフィボナッチ数列になることが容易に気づくことができると思われる。失点は許されない問題。

 

〔2〕不定方程式         小問3問

整数条件での不定方程式の解法は基本知識だが、本問は範囲によって3つの場合分けがなされており、作業が煩雑な問題である。しかし解き方は変わらないので、素早く確実に計算し書き上げていく(または等差数列の発想で工夫する)ことで、正解できる問題である。ただし最終問題は、時間がかかるため、回避しても構わない問題と思われる。

 

〔3〕規則性(等差数列・数表)  小問3問

100×100マスの数表の問題。行の数と列の数で、数表の要素を数式化できるかどうかがカギ。今回はAB列の数が1+(A-1)×(B-1)で表されることに気づくと、

ABのときに、この数表に奇数個しか書かれないと気づくことができる。手を動かして調べるのは当然だが、手を動かしながらも一般性を論理的に思考する力が求められている。ただし、最終問題は今回の入試問題で最も正答率の低い問題であるので、40分と大変時間がタイトな筑駒の入試においては、回避すべき問題と思われる。

 

〔4〕平面図形          小問3問 

相似と面積比の問題。「台形を対角線で4つの三角形に分割したときに、そのうちの向かい合った1組の三角形は面積が等しい。」は基本知識だが、逆に「四角形を対角線で4つの三角形に分割したときに、そのうちの向かい合った1組の三角形の面積が等しければ、その四角形は台形である。」と基本知識が応用できるか否かがカギになる。確実に正解しておきたい問題。

2015 桜蔭中入試 算数 講評

2015.02.05(Thu)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

【総評】

〇合格ボーダーは14問中9~10問正解。

〇問題構成は概ね例年通りだが,I(2)の数の性質とIIの規則性が理解に時間のかかりがちな問題であったため,ここで調子を崩すとIII以降で得点を重ねるのが困難になる。

〇最終問題(V)は速さの問題であったが,全問正解すべき問題であった。冷静さを保った状態で確実に得点することが求められた。

 

【細評】

I(1) 計算問題 小問2問

四則計算と□を求める計算が一題ずつ。確実に得点すべき問題。

 

I(2) 数の性質 小問2問

約数の個数と素因数分解に関する問題。素因数分解から約数の個数を求めるという基礎を利用する手腕が問われる。とは言え,②は回避すべき難問であり,①だけなら与えられている例から予測を立てて手早く解くことも可能。

 

II 規則性 小問2問

正三角形を組み合わせていく問題。正三角形の1辺の長さが,フィボナッチ数列の変形版の規則に従っていることに,すばやく気付けるか否かが問われるが、作業量が非常に多く計算も複雑なため、回避しても良い問題と思われる。

 

III 不定方程式 小問2問

不定方程式の問題は桜蔭で頻出であり,今回は難易度の点からも確実に得点しておきたい。(2)については個数が一定値を超えると値段が変化するので,その点のみ注意が必要。

 

IV 表面積・並べ方 小問3問

大きさの異なる円柱を積み重ねて表面積を調べる問題。(1)はごく易しい。(2)も得点しておきたいが,短時間で正確に得点するのはやや難しい。(3)は表面積を変えずに円柱を並べる方法を書き出す問題で,難易度の点からも合否を分ける問題になった可能性が高い。

 

V 速さ 小問3問

一見複雑そうであるが,基本的には2人の旅人算に帰着するので,シンプルに解くことができる。(1)(2)の答えを使わずに(3)を求めることも可能であり,全問外すことは許されない。

2015 筑駒中入試 理科 講評

2015.02.04(Wed)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

大問1 生物 カエル

 筑駒の生物① 毎年出題される生物についての細かな実験観察問題、今回はオタマジャクシがカエルに変化する様子を並べ替える問題です。後ろ足がはえる→前足がはえる→尾が短くなる、の順に正しく並べ替えます。このことをただ知っているから解ける生徒もいたでしょうが、「歩くための準備ができないうちに尾が無くなることはない」ことに気づけた生徒は経験を超える思考で解答を導いたことになります。

筑駒の生物の実験観察問題では、図を見ながら羽の付き方、足の付き方、歩き方といった内容を考察させる大変興味深い問題が出題されることが多いです。ですが、今回の問題はどれも基本的な問題です。ミスをしないで満点を狙いたい問題です。

 

大問2 生物 運動の様子と心拍数、呼吸数の変化

 筑駒の生物② 身のまわりの生物に関する実験、観察、飼育などに関する問題も筑駒らしい出題といえます。今年はダンスの経験者、未経験者に4種類の運動をあせた後の心拍数と呼吸数の変化を読み取る問題です。運動結果のグラフは読み取りやすく、設問も易しめでした。心臓、血管、肺のつくりやはたらきについての設問も基本的なものでした。

 

大問3 地学 総合問題

 毎年出題されている地学の総合問題です。あきらくん、ひろしくん、まさしくんと名前が出てきたら、間違いなく地学の総合問題だと思って下さい。様々な場所へ出かけ、気づいたことの会話のやりとりを読んで答える問題です。図や写真を見ながら答えていく問題が多いことも特徴です。4種類の貝の写真からアサリとハマグリを選ぶ問題が出題されていましたが、大人にとっては当たり前のものですが、受験生にとっては名前と実物がつながらないこともあるのでは無いでしょうか。近年、目にする魚や野菜などの名称、その姿を問うてくるものが出題されています。身近なものを「身近なものだから」と当たり前に終わりにするのでは無く、もう一歩踏み込んだ興味を持っていきましょう。

 

大問4 化学 水溶液

 水溶液の分類に関する出題でした。基本的な出題が多く筑駒の受験生であればあまりに簡単なものでは無かったでしょうか。筑駒の受験生はあまりに歯ごたえの無い問題で拍子抜けをしたのでは無いでしょうか。未知4つの水溶液も実験1~実験3までは問題を読みながらどんな水溶液なのか不安で一杯だった受験生も実験4を読んだ瞬間に、すべての謎が氷解したのでは無いでしょうか。ここはヒントの出し過ぎのようにも感じました。

  

大問5 化学 燃焼

 今回はろうそくの燃焼に関する出題です。燃焼前と燃焼後の酸素と二酸化炭素の割合、窒素が燃焼前後で割合が変化しないことは確実に正解したい問題です。ビンの中でろうそくを燃焼させたときに空気の対流が起こる理由は一瞬手が止まってしまう受験生がいたと考えられます。あたためられた空気が膨張し、密度が小さくなり上昇することを理解していれば正しい選択肢を選ぶことができます。なぜ空気の対流が起こるのかを正しく理解していれば正解することができます。熱や燃焼に関する問題がほぼ毎年出題されることも筑駒の特徴の一つです。単純に知識を詰め込んだだけでは正解することができない実験観察問題の出題が多いです。これらの問題で確実に正解を出すためには、一つ一つの原理原則をしっかりと理解し、実験観察問題ではなぜそのようになるのか、答えに至った理由を正確に言い当てる訓練が必用になります。

 

大問6 物理 てこのゲーム

 近年多く出題されるようになった約束のもとにゲームをするつりあいの問題です。今回は板の下に置いてある4つの木片を1つずつ板の上に順にのせ、相手がおけない場所を探す問題です。木片の重心の位置を考えていくことはもちろんですが、板の下の木片をぬいていきますから、支点の位置までも変化していく大変面白いものとなっています。設問1が操作③終了後の16通りの板の置き方のうち8通りを示しています。これを元にして考えることで時間内により早く正解にたどり着くことができたでしょう。筑駒の先生方はこの理詰めの気づきの力を求めていると考えます。筑駒の力学の問題では、ゲーム性の高い問題でもそうではない問題でも、ルールを見つけてその向こう側にある出題者の意図を見抜くことが、正解をするための近道で会ったように思います。

 

大問7 物理 電流

 毎年出題される電流に関する問題です。今回は回路の途中に電池のついた導線や何もついていない導線を条件に合わせて接続する、というやはりパズルのような問題でした。それぞれの回路に与えられた条件(ヒント)が4つあり、接続の組み合わせは6通りしかありません。回路の問題では与えられた条件の回路がすぐに浮かばない場合は書き換えて考えることが重要ですが、今回の問題はそこまで難しいものではなく、時間をかけずに正解を出したい問題です。このような問題は過去の出題にも多数ありましたから、筑駒レベルということを考えると確実に正解していかないといけないのかも知れません。電流の問題は単純に見えるものもわずかなつなぎ方の変化で複雑な配線になります。このような問題にあたった場合は、回路の書き換え、表でまとめるなど工夫も必要です。

 

 

筑駒の生物分野の問題対策のために

やはり国立の中学ですから、まず教科書ベースのものについては、図、写真、絵などにについて、あらゆる角度で目を通し、理解しておく。また、教科書から飛び出したものについては、他の中学が過去に出題した特別な問題などに十分あたり解ききる。

また、みたことのないものについての出題があったときにはどこかに解答へのとっかかりがないかどうかを図も文章もグラフもじっくりと吟味しましょう。知識だけで解くような問題ではないことが多々あります。諦めず、自分の力を出し切ることも対策です。

 

 筑駒の化学分野の問題対策のために

近年は水溶液の問題が多く、また、それらはあまりに基本的な知識の問題ばかりで、計算問題は皆無の状態です。ですから、わざわざ筑駒のためにこの対策を打つことはありません。どのように学習しても通る道にこれらの知識はありますから。

ただ、過去には難易度の高い計算問題もありました。そしてさらに癖のある、具体的な数値のない、範囲で思考しなければいけない難問も複数回出題があります。これらは過去問を演習するときにしっかりと学習し、次年度に備える意味のある問題であると思います。

 

 筑駒の地学分野の問題対策のために

定番となっている地学総合問題は会話文形式のものが多く、ここには難問は皆無。やはり教科書ベースでしっかりと天気、地層、川の様子、化石、岩石などについて押さえ直していく。この出題の仕方はまるで、筑駒の先生方が何人も参加して創り上げた「教科書」をおろそかにしないで欲しいとのメッセージなのかも知れません。

 

筑駒の物理分野の問題対策のために

 多く見られる問題は、ゲームのようなてこと配線図を読むものです。この問題は、子どものいたずらを土台としてつくられているように感じます。消しゴムの上に定規をのせ、もうひとつ消しゴムのせて...。こんないたずらのような問題を筑駒の先生はきっとご自分の机の上で遊ぶようにしながら、創り出したのでは無いでしょうか。配線の問題もそうです。いたずらに難易度の高い配線なんか出題しない。こんなシンプルな配線?というぐらいの出題。ここにルールをつくり自分で配線をしていく。この問題の発想が素晴らしい。これらの問題は筑駒らしさ、筑駒のエッセンスがたくさんちりばめてある。ぜひ、ルールのある物理をパズルのようにゲームのように解き切る力をつける必要がある。

 

筑駒へ向かう受験生達へ

 

子どもらしい目でものを見ることを忘れないで欲しい。

何にでも興味を持つことを忘れないで欲しい。

実験し、失敗し、理由を考え続けることを忘れないで欲しい。

本物にふれることを忘れないで欲しい。

くもりのない目でものを観察することを忘れないで欲しい。

ルールなど飲み込み自分のものにして欲しい。

 

最後に

君たち  自分のすべてに 自信を持て!!

 

2015 筑駒中入試 国語 講評

2015.02.04(Wed)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

歴史とは、純粋に客観的なものでなく、いま現在の視点から過去について語られるものであることを説明した大問1(成田龍一『戦後日本史の考え方・学び方』)。弟をからかい、突き放すそぶりをしながら、彼の身の安全を案じて配慮する兄と、意地をはりつつ兄を慕う弟...両者のほほえましい関係性を描いた大問2(長野まゆみ『改造版 少年アリス』)。「上着」...しばらく「ぼく」と離れ、ハンガーに身を合わせなければならず寂しくなるが、再び「ぼく」に着てもらえて安堵し機嫌を直す(詩 アーサー・ビナード『なれ』)。以上3つの大問で構成されています。

 

本文は、大問1・2ともに、B4・1枚程度の分量で、短めです。

また、当校の記述は、いずれも、数十字以内でポイントを絞り込み、簡潔かつ端的にま

とめる技量が必要です。

これらの体裁は、例年と変わりがありません。

 

大問1~要点・要旨を問う選択式2題(選択肢5つ)。要点の記述1題。表現の意味説明1題。問2にて「自分の考え」を要求されたり、問3にて「過去を...冷凍保存」の意味を問われたりしていますが、"過去は現在の視点からしか語りえない"という要旨を踏まえれば、解答の方向性を特定できます。

大問2~表現(擬人法)の意味説明1題。心情の記述2題。心情を問う選択式1題(選択肢5つ)。漢字5題。うわべの意地の張り合いの底流に見出された兄弟愛を読解できれば、大きく逸脱することはありません。

大問3~心情を中心とする記述4題。「上着」が、ハンガーにかけられている間に自分以外のものと関わっている「ぼく」の周辺に嫉妬しているであろう点にまで着想できた受験生は、大幅にリードできたといえそうです。ハンガーと「ぼく」の間を身移りする「上着」の違和感...までの読解では、弱いかもしれません。

 

 このように、筑駒中の基本的な出題コンセプトは本年も健在であり、例年に比べて、より一層シンプルになった印象があります。短時間で速読し、しばし熟考した上で、要旨・心情の核心部分に思い至り、記す訓練を積まねばなりません。本文中の言葉を切り貼りして、懸命に長く書いても評価されないことを、肝に銘じておくべきです。

次年度以降の受験生のみなさんは、心して臨んでください。

 

2015 桜蔭中入試 理科 講評

2015.02.02(Mon)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

大問1 地学 気象

 今年の出題範囲は、「気象」でした。衛星写真(雲の様子)と気温、湿度についてのグラフの読み取りがメインとなっていました。A問題は冬の天気を表す代表的な写真、B問題は台風の連続写真でした。どちらもこれらにグラフをからめて出題されており、グラフと天気図がつながらない生徒は苦戦を強いられたのでは無いでしょうか。

これらのグラフを判断するために、余計な時間を使わず、ポイントだけを見ながら解答をつくりあげていった受験生は、無駄に時間を使うこと無く進むことができたでしょう。

よく練られた良問です。桜蔭は、注目すべきグラフの変化に気づくことのできる生徒を迎え入れたかったのでしょう。

普段から情報を読み取り、他の形式(例えばグラフ)への変換する力、図や写真の特徴を読み解く力を鍛え上げていく練習をしていた受験生はどれぐらいいたでしょう。その力はただ反復学習をしているだけではつくりあげることのできないものなのです。

桜蔭の地学分野の特徴として、天体、気象に関する出題が多くみられることがあげられます。天体、気象のどちらも図、写真、グラフを正しく読み取り、処理し、考察するタイプの問題です。2013年度の彗星、2008年度の火星大接近のような時事に関する内容の出題も目が離せない出題形式のひとつとなっています。処理能力の高さを問うてくる良問が多数出題されています。正確求められていることに解答していく力を創り上げおくことが、大切になります。

 

大問2 生物 昆虫

 今年も実に桜蔭らしい、実験観察問題の出題でした。生物においてもグラフと表を読み解いていく力を計る問題となっていました。一つひとつの実験観察は単問で独立しているため、決して複雑ではなく難易度が高い問題ではありません。ですが、選択肢が選びづらいものが多くあり、ここでの失点は大きいものであったと考えられます。少し時間をかけてでも確実に正解を選びあげていくことができた受験生はここで得点を伸ばせたといえるでしょう。ただ、最終問題の問4のコナガの子の生存率が高くなるための条件は苦戦した受験生が多いのではないでしょうか。モンシロチョウの幼虫とコナガの幼虫が同じキャベツにいるとコナガの幼虫の生存率が高くなること、何もいないキャベツとすでにコナガの幼虫がいるキャベツに卵を産み付けた場合はすでにコナガの幼虫がいるキャベツに産み付けられた卵の方が生存率が高くなること、これらのことを瞬時に分析できた受験生が差をつけられたと考えられます。本年度のように、1つのテーマを深く掘り下げ、基本知識の確認と実験観察結果の考察をさせるという形式の出題が桜蔭の生物では頻出です。これらの問題を的確に解くためには、実験観察問題に慣れておくことはもちろんですが、幅広い知識を身に付けておくことが大切と言えます。ただ、去年のトカゲの行動の問題も今年のこのコナガの幼虫の問題も他校で出題されたものとほぼ同じテーマとなっています。変わった生物のグラフ、変わった生物の行動の問題を見つけたら、ぜひ、チャレンジしておくことをオススメします。

 

大問3 物理 てこ

 今回は物理が2単元出題されています。てこは基本的な内容からの出題です。支点に対してどちら向きのモーメントであるの判断のできない生徒はここ桜蔭にはいないでしょうから、勘違いをしない限り、満点であったはずです。高度な計算力の必要な問題では無いだけに、ここでの失点は命取りだったことでしょう。

 

大問4 物理 手回し発電機

 今回は手回し発電機と発光ダイオードでした。そうです。ここに時事問題がからんできました。発光ダイオードの実験といえば、発電機、充電器。これらの問題への対策は当然していたでしょうから、桜蔭受験生はここにもひとつも落としていい問題はありません。

これらに関する問題は近年では初見の問題ではなく、スタンダード化している問題です。。真新しい内容、近年入試で頻出の内容に関して、桜蔭受験生として話題としてだけでなくいろいろ試し、身に付けておく必要があります。

 

桜蔭の物理では、力学がもっとも多く出題されます。中でもてこ、輪軸、浮力などの出題が多いことがあげられます。ただし、ここにはやっかいな形式のものもあります。桜蔭が問題をどう解くか、(  )を文章中に用いながら、誘導していくものです。これはこのまましたがっていくと、難易度がぐんとあがり、解答しにくくなっていきます。これらの問題の時にはまず、自分の方法で解き切り、それから必要な数値をあてはめていく方法をとることをオススメします。

また、女子の学校ではなかなか出題されない分野のものも多く扱い、その難易度を上げてきます。光、電流などもしっかりとした力を創り上げていく必要があります。またひとつのテーマを深く掘り下げる問題もが出題されます。近年の三極モーターなどがこの一例です。テキスト上の知識だけではなく、実際に手を動かして考えることは大きな桜蔭中対策の一つといえます。

 

大問5 化学 中和

 今回は中和反応に関する出題でした。特に難しい問題ではなく、基本的な内容からの出題でした。このレベルの計算問題に関しては確実に、かつスピーディーに解けるようにすることが桜蔭合格には絶対必要だと言えます。一番最後にある問題としては基本的でありましたから、時間配分までふくめて、賢い生徒を合格させていくつもりなのでしょう。問題の並びとしてはいい方法です。この桜蔭の出題順番さえも飲み込み、自分の解きやすいところから確実に解き切り、ほぼ満点だった生徒の戦いだったのでは無いでしょうか。

桜蔭の化学では、気体発生量、中和、溶解度といった計算問題が多く出題されます。また、気体や水溶液などの物質の性質、燃焼に関する知識も合わせて出題されます。このときの情報のまとめ方がすべての鍵となります。たったひとつの情報を確実に的挙げることができれば、化学分野は確実に得点源となります。

 

 

全体として、今年の問題は例年よりも比較的、試験時間に余裕があったのではないでしょうか。

桜蔭中に合格するために必要な力は、難問や奇問を解くための力ではありません。桜蔭中の理科担当の先生方が、今年も桜蔭中へあこがれやまぬ受験生に向け「この問題を乗り越えていらっしゃい」とばかり、練りに練った素晴らしい問題をぶつける。受験生たちはそれらを自分の持てるすべてぶつけ、全力でぶちあたり、試行錯誤し、求められている解答をつくりあげていく。桜蔭の求めている力を試験時間内に出し切ることができた生徒だけがはじめて合格者としての入り口に立つことができる。

では桜蔭中学の先生方が欲しがっている理科の力とはどのようなものなのだろうか。理科という教科で求められる根本的な力である、観察し考察する力、資料の読み取り、データの分析、情報の加工、処理する能力。これらすべてを求めていると考えて良い。そしてもう一つ、時事問題、初見問題に対応する力。身の回りのどんなことでもきちんと納得して、理由付けをしていく。新しいテーマに対する情報網をめぐらせ、初見のものに対しても戦うことができるだけの術を持つ。

「桜蔭に入りたい」ではだめだ。「桜蔭中に入る!!」この覚悟を持って学習が必要な学校であると確信する。

 

2015 開成中入試 理科 講評

2015.02.02(Mon)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

大問1「化学:物質の性質」

 開成の化学 今回のテーマは1つの物質にこだわっての実験。A君、BC君の三人が炭酸カルシウムを中心とした実験、考察を次々と行い、試行錯誤していく形式のものです。三人の疑問、三人の実験の内容をきちんと理解し、問うていることに対して解答をしていくあまり難易度の高いものではありません。ただし、行っている実験自体はめずらしいものです。

炭酸カルシウムの加熱分解 ⇒ 酸化カルシウムと水との反応による発熱

 ⇒ 水酸化カルシウムの溶解度 

と高校入試では定番の化学変化でしたが、中学受験生には戸惑う生徒もいたのでは無いでしょうか。ただ、開成の問題の素晴らしいところは、とまどう生徒にも判断手段、材料をあたえていることなのです。持てる知識をぶつければ戦うことができるように作問されています。問題文にある「はじめにたまった」「途中からは管の口まで気体がきているのに、それ以上たまらない」などの文章の持つ大きな意味に気づくとができるかどうかも得失点に大きく影響したのでは無いでしょうか。とここまで書きながらも、やはりこの問題は満点を取っていかなければいけないものだったと考えます。

 

 

大問2「生物:昆虫」

 開成の生物 今回のテーマは、オオヒラタシデムシを主題材とした「こん虫」の知識問題中心のものでした。問題文中に「こん虫」ということばが出てきますので、細かいことにとらわれずに、この生物は自分の知っているカブトムシやモンシロチョウと同じ体のつくり、体の変化をする「こん虫」の仲間であり、ただはじめての「こん虫」だと考えて解いていきます。問2は開成の過去にもたびたび出てくる胸の位置と足の関係のものです。このような「こん虫」についての知識を問うものは、観察することを大切にしているこの中学ではたびたび出題されていますから、開成志望者は過去問で研究済みのことでしょう。ここには失点する部分はありません。

 

大問3「物理:さおばかり」

 開成の物理 今回のテーマは、さおはかりのつりあいを利用した計算問題です。実はこの問題にそっくりな問題が昭和57年に出題されています。そのときのものまで対策している受験塾も多数あると思われますので、この問題もかなりの生徒が高得点をたたき出したのでは無いでしょうか。強いて気をつける問題を選ぶのであれば問4でしょうか。おもりが左に来ると言うことに不自然さを感じ、解答に困った生徒もいたのではないでしょうか。ただし、麻布の過去の問題に支点の左側につり合いがある問題もありましたから、開成受験者としては対策済みではないでしょうか。ただ、気持ちよく数値が出せず、四捨五入の問題にすっきりしない気持ちが残ったのではないでしょうか。ただ、どれも確実に解ききるべき問題であったと感じます。

 

 

大問4「地学:気象」

 開成の地学 今回のテーマは天気。直近1~2年間に起こった現象、出来事(理科的な時事問題)がテーマとして取り上げられることが多く見られます。特に、その年に観測された天体ショーや自然災害(噴火、台風、地震)などです。天気図の読み取りはとても基本的なものまた、観天望気についてのものも過去に「夕焼けが見えたら晴れる」という出題がありました。〈 ヒマワリの種子をまいたころの気象衛星ひまわりからの雲の映像 〉なんてしゃれた問題を出題されたのはきっと地学のあの先生なんだろうなと、僕らはほほえんでしまいますが。受験生はその素敵なしゃれっけには気づく事無く、しっかりと問題を解ききって欲しいなとも感じました。選択肢の中には迷うことも無く、やはりここも取り切らなければ合格はない問題となっていました。

 

 

 

 

 近年の開成入試の理科はすべて取り切らなければいけない、失点できないものとなっています。難易度は決して低いわけでは無いが、それだけの生徒が集まり、受験が行われる開成中学において1問の失点は命取りとなり得る。

 

計算問題について、

解いたことの無い問題が無いというぐらいに練習しきっておく。

「全部解くことができて当たり前である」というぐらい、過去問にあるあらゆる計算問題を仕上げ、同レベル相当の学校の出題した計算問題にもさらに手を出し、自分を磨いていくことが必要である。ただ、いたずらに計算が複雑なものは近年出題されていないことも忘れないで欲しい。

 

知識問題について、

開成中には未だ「カラー写真による出題が無い」のだから、テキストや図鑑をカラーで見るのでは無く白黒でとらえたほうが効果的。または線だけで書かれた図を見る方がよい。毎年、しっかりと観察し描かれた図が出題されるのだから、「見たことがあるのに観たことが無い」は命取りになる。一対一の知識は当然完璧に、それ以上にそれぞれを仲間分け、分類するくくりができる知識の定着も深めて欲しい。

 

時事問題について、

特に地学の分野ではその年に起きた事がらを出題してきます。ただ、それらの現象を知っているだけでは太刀打ちできない。たとえば、日食や月食の知識を知っていても、それは昭和63年に出題された過去問が解ける力に足りるだけ。進化し続ける開成の問題は、近年では、「金星の日面通過」のときの金星の移動の位置についての作図など、素晴らしい出題があります。このことからも時事問題は知っているだけでは話になりません。そこから派生する仕組み、原因、変化などもあせて、理解していくことが必要です。

 

実験観察問題について

実験器具の使い方についてはすべての器具について理解しておくべきです。また、その使い方は当然ですが、実験の失敗についても、どのようにすればよいのかまでを理解しておく必要があるのが開成の入試問題です。今年も「もし~なら~になるはず」と試行させる問題がありました。「こうしたらどうなる」「なぜそのように使う」というように常に考えながら理解していく必要があります。

  

 

 

これらのことからもおわかりになるでしょう。開成中学の理科の入試問題は、もれの無い学習を確実に積み上げてきた生徒達が、入試当日の一瞬にすべてをぶつけ、持てる力を爆発させ、1問、1問得点をつみ重ね、その結果たたき出した得点を勝負するものなのです。しかしそれはただいたずらに難しいのでは無く、すべての受験生の努力をも得点として認めてくれる素晴らしい入試問題でもあります。

これからの受験生たちへ。先輩達に遅れること無く、開成中学合格のためにやれるだけをやりつくし、すべての努力を惜しまず、前へ前へ進め。もっともっと、もっともっと鋭い自分に、研ぎ澄ませた自分となれ!!!

2015 桜蔭中入試 国語 講評

2015.02.02(Mon)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

写真作品のメッセージは、技術や常識をこえた日常の暮らしの気づきやこだわりによるアイデアから生まれることを語った大問1(林ナツミ『じぶんの学びの見つけ方』)。櫛挽職人である父の積年の技量に感嘆し、尊崇の念を深めるほど、嫁ぎ、愛する家業と離れねばならぬ無念さをかみしめる娘の姿を描いた大問2(木内昇『櫛挽道守』)。以上2つの大問で構成されています。

 大問1~筆者の経験・気持ちについての記述4題、慣用句2題。

 大問2~漢字5題、心情記述3題、表現の意味説明1題。

 本文は、大問1がB4・1枚分。大問2は、B4・2枚分。

記述は、いずれも80~200字程度。

 長文読解記述の体裁は、定着しています。

大問1...問3「やり遂げる」「一生懸命やる」ことをよしとする固定観念が、写真芸術家にとってコンプレックスを助長する足枷になりかねない主旨を説明するもの。高度な理解を要求します。

 大問2...問3・問5~娘・登瀬の「驚き」「安堵」「涙」の根拠を問うもの。登瀬が櫛挽を目指していたことや、畏敬の対象であった父が座を譲ってくれる、その温かい愛情を受けとめた点、また、嫁ぎ、櫛挽と離れねばならぬ境遇を悲しんでいる心情・・・これらを総合的に読解できないと、適切な記述に辿り着けません。

重厚な内容について、息つく間もなく正確に読解し、書ききらねばならない桜蔭中の基本的な出題コンセプトは、本年も健在であり、就中、上記のような一部の難易度の高い問題に対処できるかどうかが、勝負を分けるでしょう。

 次年度以降の受験生のみなさんは、心して臨んでください。

 

 

2015 開成中入試 国語 講評

2015.02.02(Mon)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

ケアする側が「強者」として連帯し、患者達をいたわる反面、被介護者を弱者として差別する危険性を指摘した大問1(鷲田清一『大事なものは見えにくい』)。ほしがる物をすぐに買い与えず、貯金の過程を経験させることで、息子に物やお金の大切さを伝えようとする父の姿と、貯金箱に愛着をわかせ、守りぬこうとする息子の心に芽生えた「他者を愛する心」をテーマにした大問2(エトガル・ケレット『ブタを割る』)。以上2つの大問で構成されています。

 大問1~漢字5題、語句の意味2題、要点の記述2題。

 大問2~心情記述4題。

 本文は、両問ともに2ページ強の分量で、短めです。

記述は、いずれも、ます目のない2~3行枠が採用されています。近年、この体裁はすっかり定着しました。

 大問1は、本文に忠実に要旨・要点を整理していけば、対応できるものです。過去問演習をきちとやりこんできた受験生にとっては、むしろ得点源になりえます。

 大問2は、問2において、父の語る「克己心」とぼくの語る「こっきしん」の表現の違いにこめられた心情を問う出題がみられました。父が息子の成長を評価した点と、父の言葉に追従し、何とか貯金箱を壊さないですむようにさせてほしいと懇願する息子の気持ち...双方に着想できた受験生は、大幅にリードしたといえそうです。

 端的に、ポイントを絞り込んで記述させる開成中の基本的な出題コンセプトは、本年も健在であり、就中、上記のような一部の難易度の高い問題に対処できるかどうかが、勝負を分けるでしょう。

 次年度以降の受験生のみなさんは、心して臨んでください。

 

 

2015 桜蔭中入試 解答速報

2015.02.01(Sun)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

本日実施された桜蔭中の入試の解答例をアップします。

 

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解き直しにぜひご活用ください。

2015 開成中入試 解答速報

2015.02.01(Sun)

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