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歴史学習の落とし穴...時代のつなぎめ (3)

2012.11.29(Thu)

●日暮里校:田島    ●カテゴリー:

【鎌倉時代 ⇒ 室町時代】
 1333年に鎌倉幕府が滅亡し、その後に成立するのは室町幕府です。この時代のつなぎめは受験生もよくわかっていると思います。鎌倉幕府滅亡後、後醍醐天皇の「建武の新政」が2年あり、その後足利尊氏の政治が始まります。
 このつなぎめで注目すべきは、源頼朝が成立させた幕府を源氏の足利尊氏と新田義貞が倒幕に協力したこと。そして、源氏の武将である尊氏が鎌倉ではなく京都に幕府を開いたことです。
 後醍醐天皇の倒幕に源氏の武将が協力した理由は授業でも教わる内容です。鎌倉幕府は源氏の幕府でしたが、現実には北条氏の幕府になっていました。そのため、新たな源氏の幕府を成立させるために倒幕に協力したのです。一方、後醍醐天皇は朝廷による政治、というよりも自らの政治主導を目指すために倒幕を行いました。そして、強引すぎたやり方のため失敗に終わったことも教わっている内容です。双方とも異なったビジョンを持っていましたが、倒幕というプロセスは一致したために協力したのでしょう。
 では、なぜ足利尊氏は都に幕府を開いたのでしょうか。源頼朝は、平氏が都で政治を行ったために貴族化した失敗を踏まえ、また、朝廷からの干渉を排除するために鎌倉に幕府を開きました。そのことを知っているはずの尊氏が京都に幕府を開いたのは?
 これは、京都に開かざるを得なかったと考えるのが一般的です。思いだしてください。当時は朝廷が2つに分かれていた南北朝時代。このような不安定な時期に、北朝から征夷大将軍に任命された尊氏は主戦場である都を離れることで、いつ朝廷の敵と見なされてしまうかもしれない状態だったのです。
 特定の一時期を除き、幕府の権力が安定していなかった室町時代はそのまま戦国時代に入っていきます。その戦国時代を終わらせたのは豊臣秀吉であり、その後徳川家康が都から離れた江戸に幕府を開きます。

 

【江戸時代 ⇒ 明治時代】
 この時代のつなぎめは、1867年に大政奉還、翌1868年に五箇条の御誓文が出されるなどすんなりと変わったように思います。その間に戊辰戦争などがあったりしたのですが、ここでは、天皇中心の政治を始めるにあたり、なぜ首都を京都ではなく江戸(東京)にしたのかについて述べます。
 新しい首都(政治の中心)としての候補になっていたのは京都もありましたが、実際には都に近い大阪が有力でした。大阪は背後の琵琶湖と淀川によって水資源が豊富であり、土地も肥沃で食料の供給力もありました。また京都とも淀川で繋がっていて、大阪湾に面しているため交通の要衝でもあります。外国とも関係を持たなければならない近代にふさわしい土地だったのです。新政府の要人であった大久保利通は大阪を首都として考えていたようです。しかし、郵便制度でも有名な前島密が書いた『江戸遷都論』が届けられ、それには「大阪に遷都すると首都としてふさわしい建物を新たに建設しなければならないが、江戸にはすでに世界の大都市としての建物がある。大阪は立地条件がいいので衰退することはないが、江戸は首都にならないと家康入府前の寒村に戻ってしまう」と書かれてました。そのため、最終的に東京が政治の中心地になったと言われています。


次回は今年の重大ニュースについて触れます

御三家の哲学⑧

2012.11.25(Sun)

●日暮里校:福井    ●カテゴリー:

 御三家6校の国語科出題の底流に脈打つ思想へ肉薄することを主眼としてきた当シリーズも、今回で8回目を迎えました。

 

再度、2010年からの流れをふりかえってみましょう(当シリーズ①参照)。

 

2010年出題。

教師たちの序列意識に、「先生も人間、僕も人間」と独自の平等観をもって疑問を呈す少年。

                      (開成中・太宰治「思い出」)

屠殺場へ赴く仲間の牛と違い、敢えて自由を求め、柵を破って脱出した数奇な運命を最後まで貫徹しようとする「木登り牛」。     

                   (麻布中・薄井ゆうじ「木登り牛」)

同級生が「いい子だから死んだ」と言う親。「優しすぎるぼくが、彼の死に衝撃を受けて成績を落とした」と言う教師。違う!死は偶然の産物だと気づけば、すっきりできるんだ。

                    (武蔵中・有吉玉青の文章より)

※大人たちや仲間の考えに対して、「本当にそれでいいのか」と、自我・実存的な心の叫びをつきつけるものでした。

 

2011年出題。

過疎化社会においても、工夫次第で、進歩・変化とはまた違った次元の充足や悦楽が、見つかるにちがいない。                 

                  (開成中・坪内稔典「大事に小事」)

常用漢字の用法すらあやしい私たちと違い、数千年前の中国人が、きわめて精緻に人間観察し、描写し、漢字を創出した姿勢に学ぶところがあるはずだ。

      (武蔵中・なだいなだ「わが輩は犬のごときものである」)

進歩主義による大量生産・大量消費型産業から脱却して、精神の豊かさや「ゆっくり歩く価値」をみつけよう。     

   (桜蔭中・石田秀輝、古川柳蔵「キミが大人になる頃に。」)

効率性重視のテクノロジーによる「技術」の背後に、自然の豊かさを皆で分かち合う「仕事」の価値を見出そう。

   (女子学院中・宇根豊「農は過去と未来をつなぐ 田んぼから考えたこと」)

※激しく転変する現代社会の中で、真に意義ある人生を歩むためには、古典的かつ普遍性の高い価値観を再発見する必要があるのではないか、という問題提起が読み取れます。

 

両年度を俯瞰すると、そこには、自己の内面への深い省察(2010)から、古今東西に通底する普遍的価値観を発見する(2011)思潮が、鮮やかに浮かび上がってきます。

 

翻って、2012年度の出題。

次郎は思う。私は、乱暴きわまる上級生たちの不正に屈しなかった。か弱き新入生たちを守るためなら、これから、いくらでも戦う。それは、正義の怒りによる、真正の「慈悲」を持つ誇りなのだ。                   

                   (開成中・下村湖人「次郎物語」)

飛び立てぬ臆病心を、うぬぼれでガードするメスのチドリ。ぶかっこうなオスのチドリの、気取りを捨てた優しさ、率直な誠意、そして求婚で、虚勢は氷解。気づくと、メスチドリは、大空に飛翔していたのだ。

  (桜蔭中・魚住直子「クマのあたりまえ」所収「べっぴんさん」)

公の場で自分の考えを語れるプレゼン力を養うため、シンポジウム等では、失敗を恐れず積極的に質問しよう。そうすれば、講演者は、必ずきちんと答えてくれる。そこで新しい知的刺激と感動が得られ、新しい自分に生まれ変わることができる。          

            (女子学院中・今北純一「自分力を高める」)

カランは貧しさに耐えかね、お金を盗んださもしい心根であった。しかし、叔母さまの深い信頼と愛にふれ、前非を悔い、自ら罪を告白するようにお金を戻して、叔母さまへの感謝と誠意を表現しようとした。          

                  (雙葉中・ルイーゼ・リンザ「波紋」)

※どうでしょう。本年度の出題からは、旧習にとらわれた心の壁を突き破り、己の気づきを、勇気をもって具体的な行動に結びつける人間像が読み取れませんか?

 

過去3年間の出題に脈打つテーマを探求した結果、「自我」の掘り下げから、普遍的思想への気づきに至り、それを経て、他に影響を及ぼしうる勇気ある実践に結実させる人間らしい成長過程を読み取ることができると思います。

もちろん、これらはまだ試論です。

しかし、こうした一考察により、最難関中学の求める「生徒像」の一端を読み解くことができるのではないでしょうか。つまり...

他者依存ではなく、自立した人間像

個々の具象だけに迷妄するのでなく、古典的普遍性を抽象しうる思考力を持った人間像

正しいと思ったことに対し、躊躇せず、一歩前進させていく勇気と行動力を備えた人間像

です。

最難関中学を目指すみなさん。

日々の学習を大事にすると同時に、こうした人間力を涵養するための方途も、一緒に模索していきましょう。みなさんの無限大の可能性を、信じ敬いつつ。

「寒さへの対策」

2012.11.23(Fri)

●自由が丘校:久道    ●カテゴリー:

 11月も終りに近づき、2月1日まであと70日となり、入試本番に向けて追い込みをかけていく時期を迎えます。

 「学習面」の充実はもちろんですが、「健康面」の充実も受験を迎えるにあたっては大変重要であるといえます。受験日当日を万全の体調で迎えることはもちろんですが、これからの時期、順調に勉強をすすめていくためには体調を崩さないことが大切です。11月に入り急に寒くなりましたが、これから受験まで寒さはいっそう厳しさを増していきます。寒さに負けずに充実した受験勉強をしてほしいという思いを込めて、「寒さへの対策」を2つ紹介させていただきます。

●服装について

 寒くなってくると重ね着をしますね。これは体の表面から熱が逃げていくのを防ぐため(体の熱が逃げる→体温が下がる、ということです)です。しかし、やみくもに重ね着をしても体から熱が逃げることを防ぐことはできません。逆に言えばうまく着こなせば何枚も重ね着をする必要がない、ということです。

 まず、Tシャツやシャツなど素肌の上から直接着用するものは体にしっかりと密着するものを選びましょう。そうすることで体から熱が逃げていくことを防ぐことができます。ダボダボの衣類を何枚も重ね着しても保温の効果はあまりありません。

 また、同様に首や手首がすっぽりと空いていて隙間があるものは避けるようにしましょう。隙間から熱がどんどん逃げてしまいますので、体温も下がってしまいますし、体感温度も低くなってしまいます。手首の部分がぴったりとしまっている衣類を着るか、マフラーや長めの手袋などで首元や手首が外気にふれないようにしましょう。足首も同様です。

 外は寒いけれど建物内(模試や入試の受験会場など)は暑いことも多いです。重ね着をするときには脱ぎ着をしやすい服装をし、汗をかいてしまったときに乾きやすいように通気性の良い素材を選ぶようにしましょう。

●食事について

 食べることで体温を上げることができます。あたたかい食べ物、飲み物をとるのはもちろんですが、食材そのものに体温を上げるはたらきがあるものがあります。地下で育つニンジン、ダイコン、ジャガイモ、タマネギなどの根菜類は冷えを防ぎ、北の地方で取れるリンゴ、ユズ、サクランボ、ウメなどの果物には体温を上げるはたらきがあります。また、ショウガには血行を促進するはたらきがあり、体温を上げる有名な食材です。辛みと苦みが苦手な人もいるかもしれませんが、薬味として使ったり、醤油やソースに混ぜたり、または生姜湯として勉強時間の合間に飲んだりすると体がポカポカしてきますよ。また、多くの魚介類や肉類などのタンパク質にも体温を上げるはたらきがあります。

 そして、「食べる」という行為そのものが体温の上昇に大きく関わっています。食べることで消化管が動きます。また、消化器からも消化液が分泌されます。これらのときに体の中で多くの熱が発生します。ですので、食べることで体温を上げることができます。

 寒い朝、なかなか食欲が出ない人もいると思います。しかし、食べることで体温が上がり、栄養面でも健康面でも一日の活動の源が生まれるのです。

 ちょっとした工夫でできる、「寒さへの対策」。体調管理に気をつけて、元気に受験を乗り切りましょうね!

 頑張れ!受験生!

卒業生の思い出(麻布中編)

2012.11.09(Fri)

●自由が丘校:中村    ●カテゴリー:

親の意思とは裏腹に子どもにとっての塾への通塾の動機は様々かと思います。子どもにはどんな動機からのスタートであれ、それによって塾に通いたくなり、受験を志すきっかけになり、勉強を一生懸命するようになってくれれば、お父様お母様もうれしいのではないかと思います。

昔こんな動機で中学受験を志し、入塾され、見事麻布中学の合格を果たした教え子がいました。
その子は学校の給食が極端に苦手で、毎日苦労していたようです。ある日見かねたお母様が「私立中学に行くと、給食がなくてお弁当になるのよ」と話したところ、彼は「絶対私立に行きたい」と即答し、「それなら塾に行って勉強しないと入れないけどどうする」「僕、塾行く!」といういきさつで入塾されてきた教え子がいます。彼の受験の動機は「給食を食べなくて済むから」だったわけですね。

その子は大変個性的な子で、かばんを外さず肩から下げたまま、授業中ずーっと立ったまま授業を受けるのです。そして整理整頓が苦手で、プリント等の配付物は足元に散乱し、授業が終わってみんな帰ったあとでも、ずいぶん時間をかけて片付けていた、といいますかカバンに詰め込んでいました。私もなぜかその当時はあまり注意もせず、そのまま授業を受けさせていました。他の生徒に迷惑をかけることもなく、授業にも一生懸命参加してくれていたし、個性的で面白い子だなあ、と思っていました。
この子に合い、認めてくれる学校は、麻布しかないだろうと思い、麻布中を推薦しました。お母様も本人もそう感じ、志望校となり、見事麻布中合格を成し遂げてくれました。

全員一律にきちんとした状態で受けさせるべき、という意見もあると思います。でも、彼の個性を尊重するなかで、麻布中合格を通じて彼の成長の力になれたのではないかな、とも思っています。
すべての子に万能な魔法の指導法や接し方はなく、その子その子に最適な接し方、指導、声がけ等が必要であると改めて感じています。
給食が苦手という理由で中学受験をはじめ、麻布中に合格したかつての教え子を思い出し、生徒指導はどうあるべきか、思いを新たにして、また今日から授業に臨みたいと思います。
今日は小3生と小6生の授業です。2月1日まであと85日! です。
立冬

2012.11.08(Thu)

●横浜校:堀    ●カテゴリー:

つい先日、クールビズが終了したかと思ったら、もう冬に突入しました。いったい秋はどこへいってしまったのでしょう。この気温の変化に対応できずに、体調をくずしてしまったり、風邪をひいてしまったりと、子どもよりも大人のマスク姿をよく見かけます。この時期から「体調管理」を優先しましょうと言われ、「インフルエンザの予防接種」をいつにしようかと考える時期でもあります。

あまり過敏になり、子どもたちの不安をあおってはいけません、何事もバランスが大切です。子どもの体温は大人のそれよりも高く、体感温度も異なります。教室の温度や湿度は生徒を基準として設定するのはそのためです。あまり外気温と温度差があると、それだけで体力を奪われてしまいますし、暖かすぎる室温では集中できません。ご家庭ではどうでしょうか。
とはいえ、入試本番では朝早くから出かけ、教室内は熱気で...なんてことが起こります。そのときどきに応じて準備(脱ぎやすい服装など)をし、対処していくことが大切です。

受験生とご家庭にはこれから1月にかけて、複数回行われる保護者会や生徒集会で、受験日までの心構えや準備物をお伝えしていきます。詳細は割愛しますが、私が毎年強くお伝えしているのは、「不測の事態は起きるもの、慌てず騒がず落ち着いて」ということです。
どれだけ準備をしても、えっ!ということが大なり小なり起きるものです。「起きないように」と思うと、起きてしまったときに、慌ててさらに悪化してしまうこともしばしば。「そもそも起きるもの」と思っていれば、起きたときに、すぐに相談していただけますし、こちらもすぐに対応が可能になります。そのためにも、ひとりひとりの状況を担当が把握していることが大切なのだと考えます。

試験を受けることができるのは、生徒本人だけですが、受験当日はみんなで迎えるものです。良い形で迎えられるよう、担当一同これからも精一杯取り組んでまいります。
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