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初めての記述力テスト

2019.07.18(Thu)

●渋谷校:蛯名    ●カテゴリー:

 

今年度から小学一年生対象の『試行力・記述力診断テスト』が始まりました。

テスト慣れしている方もいらっしゃいますが、多くの方々は塾のテスト未経験。

一生懸命頑張ってくださいました。

 

私は国語科の採点をいたしました。一年生が間違えたのはどんな問題だったのか。ちょっとお伝えしますね。

 

ひらがな

ひらがなを正しく書くのは大人が想像するより難しいことです。日々文字を使うようにして、しっかり書けるようにしましょう。

学校での勉強が大切ですね。

 

仮名遣い

「は・わ」「へ・え」「を・お」などの使い分けが難しいようです。時と場合を考えなければならないので、音から文字に直すのに精いっぱいの今の時期、

一年生の皆さんにとっては難しいと思います。逆にまったく間違えないという方は、実は普通ではなく、できている方なのかもしれません。

 

生活の中の言葉

今後学年が上がるにつれ、様々な文章に巡り合うと思います。物語、随筆、論説文・・・。

科学や社会、思想なども触れることになります。

けれどもやはり基本は人間が生きているということ。この出発点となる普段の生活を大切にして、その中の身近な物事を表す言葉をたくさん覚えていくことが、

難しい文章に取り組む土台となります。

 

話の流れ

どのような状態が、どのような結果になったら「お話になる」のか。これは物語に触れ、面白く感じた経験を積むことで身についていくものです。

様々なお話の中で共通していること、違っていること。悲しい結末、ハッピーエンド。色々な読書経験が「お話になる」とはどういうことか教えてくれるでしょう。

 

答え方

空欄にあてはまるように書いたり、文末表現を整えたりするのは慣れが必要ですね。

 

エクタスでは二学期にも一年生の『試行力・記述力診断テスト』を予定しております。一学期に受けた方も、そうでない方も、ぜひお越しください。

水上の境界線

2019.07.13(Sat)

●エクタス事務局    ●カテゴリー:

 

 社会科の学習に欠かせない「地図帳」,みなさんはどのくらい活用していますか?社会の授業を受けるときや宿題をするときだけ使う,という人も多いかもしれませんね。特に小学生だと「世界地図」や「統計」のページはあまり見ないという人もいると思います。今回はそんな人のために,世界最大の湖「カスピ海」の境界線をめぐる話をしようと思います。

 

カスピ海はロシア連邦・カザフスタン・トルクメニスタン・イラン・アゼルバイジャンの5か国に面しており,その面積は日本の国土面積に近い約37万平方キロメートルにおよびます。チョウザメなどの漁業資源だけでなく,湖底(海底)には石油や天然ガスなどの資源があるとされることから,周辺諸国の大きな注目を集め,領有権や資源の分配をめぐるにらみ合いが続いてきました。

 

その中でも「そもそもカスピ海は『湖』なのか?それとも『海』なのか?」という問題は,1991年のソ連崩壊から20年以上にわたり,ずっと争いの種となってきていました。というのは,カスピ海を『湖』とした場合と,『海』とした場合では,湖面(海面)や湖底(海底)の分割のルールが違ってくるからです。

 

『湖』とした場合→国際的慣習に基づき,沿岸諸国で均等に分割する

『海』とした場合→国際海事法「海洋法に関する国際連合条約」に基づき,海岸線の長さに合わせて領海と排他的経済水域を設定する

 

 このため,カスピ海を『海』とした場合,海岸線が長い国には有利になり,短い国には不利になるという問題が起こります。今回の場合では,海岸線が最も短いイランが『湖』であると主張し,それ以外の4か国は『海』であるという主張を続けてきました。

 

 そして20188月,この5か国による首脳会議で結ばれた協定では,海底資源の分割では二国間で話し合う,周辺5か国以外の立ち入りを認めないという例外はありつつも,事実上『海』として分割するという決定がされました。当然,イランには不利な決定となったわけなので,今後どのようになっていくか気になるところではありますよね。もしかすると,これから発行される地図帳では,カスピ海上に国境線が描かれるようになるかもしれません。

 

 ちなみに国境ではありませんが,日本国内の湖の中には県境に位置するものもあります。その1つが青森県と秋田県の県境にある十和田湖で,1871年の廃藩置県以来,長きにわたり湖面の境界線が決められていませんでした。2008年に両県の知事・湖に面する2つの市町村(青森県十和田市・秋田県小坂町)の市長が集中的に話し合いを重ね,湖面部分を「青森県:6割 秋田県:4割」とすることで合意に至り、それぞれに割り当てられた面積に応じて地方交付税も増額されたそうですが,決定するまでに約140年もかかったことになります。カスピ海の場合と事情は異なりますが,ものの「境界線」を決めるのがいかに難しいかを示す,一つの例であるといえるでしょう。
続・続・続・続・続・続・続・続・続・算数よもやまばなし

2019.07.08(Mon)

●大宮校:宮下    ●カテゴリー:

「国字」を聞いたことがありますが。

漢字はもともと中国でつくられた文字ですが、日本で独自に作られた文字があります。

これが「国字」で、魚のイワシの「鰯」やタラの「鱈」やはたらくの「働く」、とうげの「峠」、わく「枠」などが良く使われている「国字」です。

この「国字」の中には、算数でおなじみの単位を表す文字もあります。<文字 ... 読み>


【長さの単位】

米 ... メートル

籵 ... デカメートル

粨 ... ヘクトメートル

粁 ... キロメートル

糎 ... センチメートル

粍 ... ミリメートル


【重さの単位】

瓦 ... グラム

瓧 ... デカグラム

瓸 ... ヘクトグラム

瓩 ... キログラム

瓲 ... トン

瓰 ... デシグラム

甅 ... センチグラム

瓱 ... ミリグラム


【体積の単位】

立 ... リットル

竍 ... デカリットル

竡 ... ヘクトリットル

竏 ... キロリットル

竕 ... デシリットル

竰 ... センチリットル

竓 ... ミリリットル


共通の辺の右にあるつくりが、

十 ... 10倍の ... デカ 

百 ... 100倍の ... ヘクト

千 ... 1000倍の ... キロ

分 ... 0.1倍の ... デシ

厘 ... 0.01倍の ... センチ

毛 ... 0.001倍の ... ミリ

という意味を表しています。


ちなみに歩合で使う漢字は【割】をもとにしています。

割の0.1倍 ... 分

割の0.01倍 ... 厘

割の0.001倍 ... 毛


さて、いよいよ夏休みですね。

【国立国会図書館キッズページ】(http://www.kodomo.go.jp/kids/index.html)

こちらのサイトには、「国会図書館を知ろう」「国際子ども図書館を知ろう」「図書館ってなんだろう?」「しらべてみよう!」「図書館じてん」などがあり、「よんでみる?」ページではお勧めの図書の紹介などがあります。一度アクセスしてみるとよいでしょう。

なお国立国会図書館の入館は18歳未満は特別な申請がない限り許可されていませんが、夏休みの8月7日(水)と8月8日(木)は「こども霞が関見学デー」のため特別に入館することができます。隣接の国会議事堂と合わせて見学をお勧めします。

【こども霞が関見学デーについて】(http://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/kengaku/

【参議院・国会議事堂見学について】(http://www.sangiin.go.jp/japanese/taiken/bochou/kengaku.html

小1試行力記述力テスト

2019.07.02(Tue)

●たまプラーザ校:深川    ●カテゴリー:

 

 雨の日が続き、湿気と寒暖差で、日ごとの体調管理や睡眠調整が難しい時期が続いていますが、風邪など引いていませんでしょうか。学習時間の確保は受験生にとって最も大切なことですから、できるだけしっかりと栄養と睡眠が取れるように気をつけましょう。

 

 さて、前回のブログでもお知らせしたように、エクタスでは小2小3に続いて小1でも「試行力記述力テスト」が6月29日よりスタートしています。

 小1ですからまだまだテストを受けた経験もほとんどの方にとって少なく、得点にならないことも多いですが、大切なのは「受けた経験からの学び」と「結果から得られる学び」です。将来、最難関校受験を視野に入れていらっしゃる保護者の方におかれましては、ぜひぜひ試行力記述力テストに、お子様をチャレンジさせていただけると嬉しく思います。結果と帳票をお出ししまして、今後お子様に必要な学習における栄養分についてのアドバイスをさせていただきます。

 

 また、7月22日より夏期講習がスタートします。

 小1~小6まで全学年で講座がありますので、筑駒や御三家、駒東栄光聖光フェリスなどの最難関校を目指しているご家庭の方にはぜひ1度授業体験をしていただくことをお勧めします。お子様の現状の力を授業で診させていただき、現状における知識的課題や行動的課題を発見し、その解決方法についてご相談に乗らせていただきたいと思います。

 

エクタスの強みはお子様を一人ひとり診てあげられることです。「テストによる数値データからわかること」ももちろんありますが、それとは異なる「直接お子様の学習状況を診て初めてわかること」も絶対にたくさんあるはずです。たとえば「記述問題でいつも減点されてしまう」ことや、「テストで良いときと悪いときの差がとても大きくて困っている」場合など、まさに「直接の指導によって解決するところ」だと思います。まずはぜひお気軽にエクタスの門をたたいていただきたく存じます。

マーキング

2019.07.02(Tue)

●吉祥寺校:小島    ●カテゴリー:

 

 中学受験を目指す小学生なら、今まで何問も国語の文章問題を解いてきたと思います。テキストの問題、テスト等、何問も文章を読み、答えてきたことでしょう。

 小学校でのテスト(いわゆる「カラーテスト」)レベルなら、受験生の皆さんならすらすら読んで、全問解いても時間が余る...という人が多いでしょう。もちろん、100点を取ることも珍しくないと思います。ところが、塾でのテストやテキストの問題となると、とたんに難しくなる。同じ国語なのに...と感じたことがある人もいるでしょう。

 まず、塾のテキストや問題は普通に小学校で習う国語の文章に比べ、①分量が多い②難解な語句も含まれる(=小学生向けの文章ではなく、一般大衆向けの文章が多く使用される)③問われ方が小学生には難しい...等々、様々な理由があります。

 

 入試問題や塾でのテスト等に使用される文章は、上記の理由から一度読んだだけで内容を完全に把握することはとても困難です。それでも8割~9割得点できる人もいることも事実です。「そんな人は天才なんだ」「僕にはそんな力はつくはずがない」...などと嘆く前に、そういう人がどんな解き方(読み方)をしているのか、を考えましょう。

 得点力の高い人にほぼ共通しているのは、「マーキング」、つまり文章の中のポイントに印をつけながら読んでいるということです。

 その際、やみくもにあれもこれも...と線を引くと、線だらけになってしまいかえって重要なことが見えなくなってしまいます。文章ジャンルによって、自分なりの「ルール」を決めてマーキングしていくことが大切です。

 たとえば、物語文の場合は

①できごと

②心情変化(気持ちことばだけではなく、表情や情景描写にも注目)

③人物の行動・言動

この3つと決めて、それぞれ自分なりのルールで線を引きます。この3つは、ほとんどの場合因果関係になっているので、矢印でつないでいきます。この作業をしながら読み進めていくと予め設問になっている傍線部にいつかはあたるので、矢印を戻るとそこに答えがある...という読み方です。

 同様に説明的文章の場合は、

①キーワード(文中に何回も出てくる言葉)

②「しかし」「だが」等の逆接のことば

③「つまり」「だから」「したがって」等、それまでの内容をまとめる言葉

④筆者の強い意見

この4つと決めて、同様に線を引いて行きます。①で話題がわかり②では逆接の後半が筆者の意見になります。また③④から筆者の主張を読み取れれば、その文章は理解できたことになります。

 

 いよいよ、長い夏休み。受験生はこの夏の成果が合否に直接影響するといっても過言ではありません。その大切な時期に、ここで紹介したような「マーキング」を意識して読み、解くようにしてみてはどうでしょう。今までとは違った読み方ができると思います。また、初めからうまくいくとは思わず、試行錯誤をしながら自分なりのやり方を身に着けていくのがコツです。

2019 御三家の哲学③

2019.07.01(Mon)

●成城学園校:福井    ●カテゴリー:


桜蔭中・武蔵中の出題から。 


(沖永良部島に墜落した特攻機に乗っていた)伍長「ぼくだけ生き残ってしまった...死んで神になるはずだったのに」 少女「ずっとここにいれば?戦争が終わるまで隠れていれば?」 伍長「いきててよかった」 ...少女「(伍長には、戦死した父や兄にしたように)お国のためにがんばってきてねって...もう手は振らない」      (中脇初枝『神に守られた島』による)


戦時中、沖永良部に墜落した特攻兵の伍長は、仲間と一緒に軍人としての使命を果たせず、"神"になれなかったことを深く悔いています。そんなとき、天真爛漫な地元の少女から、「もうヤマトゥに戻らないで、ずっとここにいれば? 戦争が終わるまで隠れていれば?」と、当時としては異例の率直な言葉をかけられ、衝撃を受けたようです。彼は、涙しながら大いに笑い、「生きててよかった」とつぶやきます。そこに、もはや軍神の面影はありませんでした。また、少女も、「お国のためにがんばってきてね」と、父や兄に手をふった結果、それがかえって「呪い」になり、二人とも帰ってこなかったのではないかと思い至った末、「もう手は振らない」と言い切ります。


社会全体が戦争遂行を要求していた時代でも、したたかな民衆は、水面下でこのような人間らしいやりとりを交わしていたのでしょうか。発見・摘発されれば大変なことになったでしょうから、仲間内や家族間でも、発言には相当な覚悟が必要だったにちがいありません。当時を経験していない私たちは、想像の域を出ませんね。


しかし、物語の中で、伍長が本心を吐露するきっかけになったのは、命を賭した勇気あるヒーローの殉難行動などではなく、少女の何気ない一言です。皆、言いたいけれども言えない本心を、あっさりと口にしてみせる。その強さ、明るさ、正しさ、屈託のなさ、正直...いつの時代も、社会を変える発火点になったのは、意外とこんなところにあるのかもしれません。


もちろん、多様な人間模様を一律には括れないでしょうけれども、何か問題がこじれ、複雑な論理を駆使したり、議論の応酬を繰り返したりしても前に進めないときこそ、心の本性に即した単純素朴な「一言」が、導き手になってくれることもあるかもしれません。今日、言葉の発信方法には、事欠きませんから、その気になれば、声をあげることはできそうです。時代の底流を形成する「一言」の力に気づかせてくれた、本年度の桜蔭中・武蔵中の出題でした。



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