勉強の仕方がわからない!プロが教える中学受験【国語】の勉強法

更新日:2024/04/17

中学入試の時間割で多くの学校が一時間目に設定している国語。国語の試験の出来が、そのあとに続く算数や理社の精神的余裕に繋がってくることも多いです。しかし、国語は試験よって点数にむらが出るお子さまも多く、お困りの保護者の方もいらっしゃるのでは?今回は国語でのお悩みを解消していただくために、栄光ゼミナールの中学受験のプロにご家庭での国語の勉強法を聞きました!

目次

国語学習に対する勘違い

国語にはセンスが必要!読書習慣をつけると国語力が伸びる!など、国語学習に対する噂をよく耳にします。しかし、中学受験の国語の成績を左右させるのは、センスや読書習慣だけではありません。

国語はセンスが無くても成績はあがります

「国語の成績があがらないのはセンスの問題だ」として、学習を諦める言い訳にしがちですが、国語はきちんとした勉強方法で学習すれば伸びる教科です。
特に、中学受験の国語にはある程度問題を解く型があり、塾ではその型と解法テクニックを教えていきます。成績があがらない理由はセンスの問題ではなく、問題を解く型や解法テクニックを知らない・使えないことにあります。もし、現在通塾されているお子さまで成績が上がらなくて悩んでいる場合は、お子さまが問題の型や解法のテクニックを理解していない可能性があります。

読書が好きな子=国語が得意。とは限らない

よく保護者の方に「もっと読書をさせたほうがいいでしょうか?」と聞かれることが有りますが、ただ読書をするだけでは読解力は上がりません。もちろん、読書が好きな子は活字に慣れているので、長文を読むことに抵抗が無く、問題に入りやすいという点では有利でしょう。
しかし、読書が好きなお子さんは好きなジャンルがはっきりしている分、嫌いなジャンルの文章だと読むのが嫌になり、飛ばし読みをしたりします。そのため点数がとれず、成績にムラがでてきてしまいうこともあります。一概に読書好きな子が、国語も得意だとは言い切れないということです。

国語が苦手なお子さまの特徴

国語が苦手なお子さまの特徴として挙げられるのが、とにかく活字を読みたがらないこと。とはいえ、活字が苦手なお子さまに、いきなり本を渡しても読むことが苦痛にしかなりません。活字を克服するには、まず活字に興味を持たせることが大切です。

栄光ゼミナールでは、講師が生徒と一緒に1つの文章を「丁寧に」読むようにしています。読みながら言葉の意味を教えたり、耳慣れない言葉があったら「昔こういうことがあってね...」など、由来を教えたりすることにより、活字から見えてくるバックグランドを想像させ、活字の面白さを伝えて興味関心を引きつける工夫をしています。
そういった工夫を積み重ねることで、活字が苦手なお子さまでも栄光ゼミナールの授業をきっかけに読書に興味を持ってくれ、実際に読書を始めたという実例が多くあります。興味関心を引きつけながら、文章の読み方を丁寧に指導することが、「続きが読みたい」「楽しい」と思ってくれ、苦手を克服するきっかけになっているといえるでしょう。
とはいえ、このように根気強く活字嫌いを克服するのは、ご家庭だけではかなり難しいことです。そういった際は塾の手を頼るのが一番。
栄光ゼミナールでは、語彙力を高めるとともに、文章への興味関心を引き出す授業を行います。国語にお悩みの方は一度お近くの教室にご相談ください。

近年の中学受験の問題傾向

近年の中学入試では、4教科すべてにおいて問題文の量が多くなっています。たくさんの量の文章を理解しながら読むことが必要になるので、活字を読むことに抵抗がないことはもちろん、内容をきちんと理解し、答えにたどり着けるようにしなければいけません。

求められていることは自分で考え、発信できる思考力

近年、中学入試では思考力を問う問題が増えてきています。たとえば、以前は「文章中の言葉を使って書きなさい」という形式が一般的だった記述問題ですが、最近では「自分の意見を書きなさい」という思考力を問う形式に変化しているのです。
背景には、大学受験改革や公立中高一貫校の台頭があると考えられます。とくに、公立中高一貫校の影響は大きく「適性検査型」をうたっていない試験でも、適性検査に似た形式の問題が出題されることが増えてきました。

国語の問題も変わってきている

そのような背景もあり、近年の国語の問題はグラフの読み取りや図表の読み取りなど教科横断型の出題が多くなりました。中には計算問題が出た学校も!他には「文中の『戦略』にしたがって新しいお店を開くとして、あなたはどんな種類のお店をどのように展開していくのがよいと考えますか?」というマーケティングのような問題や「この物語のつづきを考えて書きない」という発想力を問う学校もありました。近年の中学受験では、このように突飛な問題が出題されても、「驚きで手が止まってしまい、何も思い浮かべることもできない...」などということにならないように、準備をしていく必要があるのです。

国語学習の上でご家庭に気を付けてほしいこと

国語の勉強をするうえで、しっかりとした準備と対策が必要なことが分かっても、どのような勉強方法が正しいのか迷っている人は多いのではないでしょうか?漠然と問題を読み、解答し、答えと見比べて丸付けをする。それでは、問題の意味や解き方のテクニックがきちんと使えているのかがわからず、国語力がつきません。
ご家庭で勉強する際に、気を付けてほしいポイントをまとめました。

漢字や慣用句などの問題は毎日勉強し習慣化することが大事

まず、家庭で必ず行ってほしいことは漢字や慣用句などを覚えること。毎日の学習習慣として勉強していくのが良いでしょう。算数の計算問題もそうですが、毎日の学習習慣に出来るかどうかが大きなポイントです。
栄光ゼミナールでは、漢字の問題集を毎日やることが宿題になっています。一気に解くよりも毎日少しずつやることに意味がある分野ですので、習慣化するまでお子さまへ根気よく声掛けをしてあげてください。

ご家庭では文章問題は問題を解くよりも、会話をすることが重要

中学受験における国語は最初に述べた通り、問題を解く型があり、型に沿って答えを作っていきます。問題演習を行う時は、その型を使えているかどうかを確認し、間違っていた場合正しいテクニックを教える必要があるのですが、ご家庭でそこまでのフォローをするのは難しいと思います。

しかし、実はご家庭で国語の成績を伸ばす方法があります。
それは、「お子さまと会話をすること」です。
たとえば、塾で学習した文章を「どんな話だったか説明をしてみて?」と尋ねてみたり、一緒に感想を言い合ったり、保護者の方の意見を伝えてみるのもいいですね。会話したことで、お子さまの印象に残りやすくなり、試験の際に思い出すきっかけとなります。

また、私立の中学入試は、文章が大人の視点で書かれていることが多く、親子で会話をすることで、お子さまが大人の視点を学ぶことができます。たとえば、文章中に「袴」という言葉が出てくるとします。しかし、お子さまが「袴」を見たことが無ければ、どんなものか想像できないのです。こういったジェネレーションギャップを1つずつ拾い上げていき、「こういうものだよ」ということを教えてあげることで、お子さまの知識と教養が育っていきます。その際、注意していただきたいのは、大人が子どもに合わせるのではなく、大人の目線を教えること。会話を積極的にするようになると、お子さまの語彙力にびっくりすることもあるかもしれません。しかし、大人にとっては当たり前のものでも、お子さまにとっては知らないことはたくさんあります。お子さまはまだ小学生です。会話を通してたくさんのことを教えてあげてください。

国語の勉強法

会話を大事に...といわれても、やはりテストの結果は気になりますよね。国語の中でも苦手なお子さまが多い漢字と記述問題の具体的な勉強方法を考えていきます。

漢字の勉強法

「漢字の覚え方が分かりません!」というお子さんは多いのですが、覚え方は個人差があるので、一概にこれがいいという方法がありません。しかし、漢字の勉強が毎日の習慣として身についている子の方が高得点を維持できるということは言えます。なぜなら、漢字練習のように比較的簡単にできる勉強を毎日繰り返すと「漢字はできて当たり前」という印象がつくからです。そのため、小テストなどで間違えた際にお子さま自らが「しまった!」と思ってくれます。 習慣づいていない子は、漢字を間違えても配点が少ないからか、気にもとめません。しかし、その1点が合否を分けるのです。
栄光ゼミナールでは、受験の直前期に、過去問だけでなく、漢字の再確認も行い、根幹がしっかりとできているか見直すことがあります。そのくらい重要なものなので、毎日繰り返し学習し習慣化するようにしましょう。

記述問題の勉強法

記述問題をご家庭で演習する場合、答えが合っているか間違っているかに目が行きがちです。しかし、記述問題が苦手ならばまずは「文章を書くことに慣れる」ことに、目を向けましょう。実際に栄光ゼミナールの授業でも記述が得意な生徒は、わからない問題でも何かを書こうとするのに対し、記述が苦手な生徒はなにも書かずに空白にし、講師がヒントを与えるまで書き出しません。書くことに慣れていないため、何をどう書いていいのかがわからないんですね。そこでおすすめなのが、辞書の文章の書写。分からない言葉が出てきたら、辞書を引くと思うのですが、その際に辞書に載っている意味や例文をノートに書き写すようにするのです。実はこの書写は、意味を覚えさせるためだけではなく、文章を書くことに抵抗をなくすトレーニングにもなるのです。また、辞書は正しい日本語を利用し短文で意味を解説しているので、文章の組み立てや形を、書写を通して身につけていくことができます。

国語の成績が安定しない場合の勉強法は?

国語では、文章のジャンルなどによって得意不得意がはっきりしているお子さまも多く、成績が安定しないことがよくあります。まずは、お子さまの癖を見抜いてあげることが大切です。以前、他塾に通うお子さまの保護者の方から、国語の成績にムラがあるとお悩みのご相談があり、お子さまの答案を複数見せていただきました。すると、そのお子さまは方言や昔の設定の文章が出てくる問題の点数が低いという傾向がありました。このように、お子さまの解答をじっくりと確認することで、お子さまの癖を見つけ出し、成績アップへつなげることができるのですが、これをご家庭でやろうとするとかなりの手間と根気が必要になり、その上口げんかのきっかけになってしまうかもしれません。

そのようなときはぜひ、塾を頼って下さい。
栄光ゼミナールでは、講師が生徒1人ひとりの解答を確認し、その生徒の癖や弱点を把握しています。そのため、授業毎に苦手な問題へのフォローが可能です。また、間違えた問題は「どうしてこう思ったの?」と問いかけて、正しい解答の仕方を理解させることができます。このように、家で行うよりも塾で勉強したほうが、効率よく効果を上げることができます。栄光ゼミナールには自習室もありますので、どんどん塾を利用し、間違えた問題やわからないことはすぐに質問しましょう。

ご家庭で勉強するのにおすすめの問題集・参考書は?

市販の教材を使い問題演習をたくさんやるだけでは成績アップは見込めません。問題を「やり込む」ことが大切なのです。やり込むとは、文章の内容を把握し、問題の意味を理解すること。たとえば、4択問題が出た場合、答えと記号があっているか間違っているかを見るのではなく、正解以外の3つがなぜ間違いなのかまで説明できるようにしましょう。また、受験直前期には受験予定校の問題に慣れるため、過去問のやり込みがマストです。10年分の問題が載っていたら10年分を解くようにしましょう。

栄光ゼミナールで利用している『中学受験新演習』は、中学入試で出題されるすべてのジャンルを網羅している教材です。複数の問題集を買うよりも、新演習1冊をやり込むことをおすすめしています。そして、問題を解いたら、必ず講師にみせるようにしてください。国語は第三者のかかわりが大事です。栄光なら、答案の○×だけでなく、「なぜ間違えた」のかを一緒に考えアドバイスをします。国語は学習の「質」を高めることが大事なわけですね。

国語の点数を上げるには、「親子の会話」が必要。

国語はご家庭で教えるのが一番難しい教科です。
しかし、先に述べたとおり、ご家庭では勉強を教えるよりも保護者の方とお子さまの世代の違う目線・価値観を共有することが、国語の成績アップの秘訣でもあります。お子さまが知らないことは、まだまだたくさんあります。国語は教養のある子どもが有利な教科でもありますので、たくさん会話をしてお子さまの知識を増やし、教養をきたえてあげることが大切です。
栄光ゼミナールは講師と生徒の距離が近い環境ですので、コミュニケーションをとりやすく、授業中はたくさん会話をします。講師は大人の感性も伝えていくことを大切にしていて、生徒からの発言も多い楽しく授業を展開しています。また、面談などで保護者の方と質問や悩みを共有する機会も多いので、ご家庭と同じ方向を向いてお子さまの学習を進めていくことができます。
国語でお困りの方はぜひ栄光ゼミナールへお越しください。

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。

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