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神奈川県の中学受験について｜近年の受験動向と受験のポイント

更新日：2024/04/17

私立の中学入試は、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県のエリアごとで入試日程が異なります。お子さまの志望校の受験日程を確認し、適切な準備を進めていきましょう。
※ 2023 年 1・2 月の入試を「2023 年度」、2022 年 1・2 月の入試を「2022 年度」と表記しています

神奈川県の中学入試は2月1日～3日が一般入試のピーク
神奈川エリアの入試日程を知ろう
神奈川県の中学受験の動向
神奈川県の中学受験のポイント
神奈川エリアの中学受験の注意点
新しい動きをキャッチしよう

神奈川県の中学入試は2月1日～3日が一般入試のピーク

東京と神奈川の学校の一般入試は、2月1日～3日が中心で、ほとんどの学校の第1回入試がこの期間に行われますので、東京・神奈川の受験生にとっては、この期間が入試本番といえます。
以前は、千葉と埼玉で行われている1月入試は、東京や神奈川の受験生が腕試し受験をする位置づけでしたが、近年では、第一志望校として考える受験生が増え、倍率が高くなっています。大学合格実績が伸びている学校が増えて、人気が上がってきているからです。
逆に、千葉や埼玉の受験生が東京・神奈川エリアの学校を積極的に併願するケースが増えています。

神奈川エリアの入試日程を知ろう

神奈川エリアの中学入試は、2月1日～3日をメインに実施されています。東京エリアとほぼ同じです。しかし、4日以降に入試回を設定している学校も少なくありません。そのため併願校の決め方には注意が必要です。第一志望校の入試が2月1日～3日であれば、1月中に入試が行われる千葉や埼玉の学校を受験し、1校以上合格してから2月の入試に臨めるとお子さまも精神的に落ち着けるため実力を発揮しやすくなります。

近年の神奈川県の中学受験の動向

2023年度の入試では、のべ出願者数102.2％(前年比)・のべ受験者数102.7%(前年比)・実質倍率は2.52倍となり、受験生が増加、倍率も上がり、やや厳しい入試となりました。

難易度に変化があったのは鎌倉学園中です。2月1日午前の募集人数を100名に増やしました。志願者数はあまり変化しませんでしたが、合格者が大きく増加し倍率が1.6倍に緩和しました。この影響で2月1日午後以降の入試での合格者は絞られ、2022年度よりも厳しい入試になりました。洗足学園中は東京からの受験生も多く、難度の高い学校です。難関校では珍しい2教科で受験できる学校でしたが、2023年度からどの日程も4科の受験のみに変更されました。他に２教科で受験できる女子校としては横浜女学院中やカリタス女子中がありますが、どちらも高学力層の受験生が増え難化していると思われます。
中学受験全体の傾向として、難関校は4科受験が主流となり、中堅上位校は1教科入試や英語利用入試・新タイプ入試といった多様な選択肢が広がるという二極化が現れています。フェリス女学院中は面接をアンケート式の人物考査に改め、横浜共立中・横浜雙葉中と同様に面接試験がなくなりました。

神奈川県には県立が２校、横浜市立が２校、川崎市立が１校の計５校の公立中高一貫校があります。2023年度入試は全体傾向としては変化が少なく、受検者数は微減という結果でした。横浜市立横浜サイエンスフロンティア高附中と横浜市立南高附中は男女合同定員に変更され、神奈川の公立中高一貫校は５校とも男女別の区分をなくしての募集となりました。選抜方法では県立中ではマークシート形式での回答が一部で導入されました。また、市立川崎高附中では24年度選抜から面接が廃止されることが公表されています。検査日が２月３日のため、私立中を目指す方の併願校に公立中高一貫校を加える受験生もいます。

神奈川エリアの中学受験の注意点

公立高校の大学合格実績と比較して、私立中高一貫校に通わせて、早い段階から大学受験に備えたいと考える家庭が増えています。そのため、神奈川県全体の私立中学受験熱は、今後も高まっていくと思われます。
また、近年では新設の入試方法が増えてきています。得意教科で挑戦できたり、併願の幅が広がったりというメリットもありますが、何が起こるかわからない面もあります。受験日程全体の中で合格できるように作戦を慎重に立てていきましょう。

新しい動きをキャッチしよう

受験を成功に導くには、学校選びの軸をしっかり決めるためにも、情報を集めることが必要です。新設校や新コースの設置、入試日程・回数・科目の増減などは、どのエリアでも毎年必ずあり、それにより数年間にわたって受験倍率に影響が出ることもあります。受験を視野に入れているエリアや学校での大きな変更は、次年度以降の受験にも影響するかもしれません。受験学年以外の方もチェックするようにしてください。
また近年、新しい時代を意識した学校が増え、「グローバル人材」の育成や「学力の3要素」（①知識・技能、②思考力・判断力・表現力、③主体性を持って多様な人々と協働して学ぶ態度）の養成に力を入れた新しいタイプのコースが続々登場し、注目を集めています。新しい動きには、つねにアンテナを張っておきましょう。

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