公立中高一貫校のメリット・デメリット

投稿日:2021/12/28

かつて中学受験といえば、私立校の受験を指すことがほとんどでしたが、近年は選択肢の1つとして公立中高一貫校が挙げられるようになりました。6年間、費用を抑えながら質の高い教育が受けられるとして人気の公立中高一貫校ですが、お子さまの進学先として検討する際には注意が必要な点もあります。そこで今回は、公立中高一貫校の受検や学校生活において、どのようなメリット・デメリットがあるのかを詳しくご紹介します。

目次

公立中高一貫校とは?

公立中高一貫校は、6年間の一貫教育によって教育の多様化を図ることを目的としています。いわゆる公立中とは、どのような違いがあるのかも確認していきましょう。

公立中高一貫校には大きく2種類がある

公立中高一貫校は大きく分けて「中等教育学校」と「併設型」に分類されます。中等教育学校は中高6年間の一貫教育を提供し、高校での生徒募集はありません。一方、併設型はその名のとおり中学と高校が同じ敷地内や近隣エリアに併設されている学校で、高校から新たに入学してくる生徒もいます。どちらも試験なしで高校へ進学できるという特徴があります。
ただし、都立中では「併設型」の学校も高校募集停止を予定しており、6年間の一貫教育が増えていく傾向にあります。

入学者選抜には適性検査を採用

公立中高一貫校では、教科別の学力試験ではなく、教科横断型の適性検査と小学校の成績や活動を記録した報告書によって入学者を選抜します。適性検査の出題範囲は小学校で習う範囲に限定されていますが、複数教科の資料を読み解いた上で自分の考えを記述する問題など、総合力を問う問題が主体となっています。

公立中高一貫校のメリット

誕生以来、高い人気を誇る公立中高一貫校にはどのようなメリットがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。

6年間の一貫教育だからのびのびと学べる

公立中高一貫校には高校受験がないため時間的なゆとりが生まれ、のびのびと学校生活を送ることができます。部活動に打ち込んだり、興味のある教科について探求したりと、自分の好きなことを見つけやすい環境と言えます。

余裕を持って大学受験に備えられる

公立中高一貫校には高校受験がないため、高校進学のタイミングで学習カリキュラムが分断されることがありません。そのため公立中よりも教科書内容の学習が早く終わるため、時間的にも余裕を持って大学受験の勉強に取り組むことができます。多くの中高一貫校で難関大学に多くの合格者を輩出しているのも、このような要因が大きく影響しています。

特色あるカリキュラムで学ぶことができる

海外研修や第二外国語の履修を通じてグローバル人材の育成をめざす学校や、大学から講師を招いてワークショップを行う学校、多様な実験の授業を通して理系教育に力を入れている学校など、特色ある学習プログラムを展開しているのも公立中高一貫校ならではの魅力です。
日本の伝統文化を学ぶ授業がある都立白鷗高等学校・附属中学校や地球規模の社会問題について考える「地球学」というカリキュラムがある都立武蔵高等学校・附属中学校など、ユニークな取り組みをしている学校もあります。

クラスメイトとの学力レベルが近い

公立中高一貫校には適性検査を通過してきた学力レベルが近い生徒が集まります。そのため、難度やスピードも自分の学習進度に合っていて、充実した授業を受けられることが期待できます。
また、学力レベルの近い仲間と切磋琢磨しながら勉強できることも大きな利点です。

私立校に比べて学費が安い

公立中高一貫校に通った場合でも、中学校までは義務教育なので授業料はかかりません。私立校の中学3年間でかかる学費は公立校の約3倍とも言われており、学費が抑えられるのも公立中高一貫校の魅力の1つと言えるでしょう。
2020年から「私立高校の授業料の実質無償化」が始まったことで家庭の負担は軽くなりましたが、私立校では教材費や施設利用料など、その他の費用が必要となる学校が多いため、その差は依然として大きな開きがあるのが実情です。

公立中高一貫校のデメリット

私立校と公立中の良い部分を併せ持ったイメージのある公立中高一貫校には、長所しか無いようにみえますが、デメリットはあるのでしょうか。ここでは、見落としがちな公立中高一貫校の留意点をまとめてご紹介します。

倍率が高く、不合格の可能性も高い

公立中高一貫の人気は非常に高くその倍率は約5倍、人気校では6~7倍となることも珍しくありません。公立中高一貫校は1人1校しか受検することができないため、お子さまにとって厳しい戦いとなる覚悟が必要となります。

志望校の選択肢が限られる

東京都の場合、都内の私立中学が約180校あるのに対し、公立中高一貫校は11校しかありません(神奈川県は5校、千葉県は3校、埼玉県は3校。2021年現在)。学校の数が少ないため、通学時間などを考慮すると志望校の選択肢が限られるという側面があります。

中だるみの心配がある

公立中高一貫校では高校受験がないため緊張感が薄れ、中には学習へのモチベーションを維持できない生徒も出てくることがあります。
そのため学校によっては、中だるみを防ぐために校外模試を受けさせたり、中学卒業時に卒業論文を課したりするなど、生徒の気を引き締めるための対策を講じているケースもあります。

同級生との学力差が見えやすい

公立中高一貫校の授業はレベルが高く、スピードも早いため、怠けてしまうと生徒間で学力に大きな差がついてしまう可能性があります。公立中高一貫校の合格者は自分の学力に自信を持つ生徒が多く、一度つまずくとモチベーションが保てなくなりズルズルと成績が下がってしまうこも危惧されます。

受検対策には塾通いが必要

小学部グループ指導

公立中高一貫校の適性検査は、教科を横断した思考力が試される問題が出題されます。また、作文など筆記力を求められることが多いため、学校の授業や家庭学習だけでは、対策するのが難しいのが現状です。
栄光ゼミナールでも、公立中高一貫校受検のためのコースには、たくさんの生徒が在籍しており、志望校合格に向け切磋琢磨しています。

公立中高一貫校の受検を決めたら

公立中高一貫校は、私立中学と受験の制度が違います。受検の前に以下の2点を押さえておきましょう。

志望校選びは慎重に

公立中高一貫校には、それぞれの教育方針や校風があります。お子さまの性格や興味・関心を考慮した上で、6年間にわたって充実した生活を送ることのできる学校を選ぶことが大切です。
親の希望だけでなく、お子さまの意見を尊重しながら、親子でしっかり話し合いましょう。

私立校との併願も検討する

公立中高一貫校の受検のチャンスは1度しかないため、お子さまにとって大きなプレッシャーとなります。
公立中高一貫校に狙いをしぼって学習を進める場合でも、不合格だった場合を想定して私立校の併願をおすすめします。近年適性検査型入試を採用している私立高が増えていますので、受検本番を迎える前に私立の合格校を確保しておくことは、お子さまの精神的な余裕にもつながります。

栄光ゼミナールでは、多くの合格者を輩出してきた独自の合格ノウハウがあります。

公立中高一貫校受検は、小学校で習う基礎学力をベースとして、長文問題を読み解く力や自分の考えを論理的に表現する力が求められます。栄光ゼミナールの公立中高一貫校受検コースは、適性検査に特化した独自カリキュラムがあり、1人ひとりの基礎学力の定着度を見極めたうえで、志望校合格に必要な応用力を磨くためのきめ細かな指導を行っていきます。また、公立中高一貫校受検に欠かせない作文対策では、添削のプロフェッショナルであるZ会の作文コースを採用し、栄光ゼミナール講師とのダブルチェックで作文力向上を図ります。さらに、「夏の短期集中特訓」や「志望校別適性検査対策ゼミ」など、公立中高一貫校受検志望者向けの対策や講座で、お子さまのやる気をアップさせ合格につなげていきます。
「公立中高一貫校に興味があるけれど、適性があるかわからない」とお悩みの方は、ぜひ一度、栄光ゼミナールにお問い合わせください。これまで多くの公立中高一貫校合格者を輩出してきた実績をもとに、適切なアドバイスをいたします。中学受検は親子が一丸となって、本番までの長い道のりを走りきることが大切です。栄光ゼミナールは、受検のプロフェッショナルとして、お子さまとご家庭を公立中高一貫校合格までの道のりを支えていくことをお約束します。

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