2023年は141校が実施!中学受験の英語入試とは?

更新日:2024/04/17

多くの中学校が入試科目に英語を導入しています。
「小さいころから英会話教室に通わせている」「以前英語圏の国で暮らしていたことがある」といった経験をお持ちのご家庭では、お子さまの英語力が受験に役立つのか、その動向が気になるところではないでしょうか。
そこで今回は英語入試が導入される背景とその内容、そして受験対策について解説します。

目次

英語入試導入校が増えた理由

かつて、中学受験における英語入試は帰国生(帰国子女)を対象とするものがほとんどでした。しかしここ数年、一般入試でも英語を選択できる学校が増えています。
首都圏模試センターの調べによると首都圏の中学入試における英語入試実施校は、7年前(2016年)が64校だったのに対し、2023年は141校※(うち私立中140校・国公立中1校)と大幅に増加しています。

※1都3県+茨城+静岡+出張校の私立・国立(公立中高一貫校は含まない)
「英語資格」など学科試験として設定していない学校も含む

出典:首都圏模試センター|英語(選択)入試導入校141校一覧<2023年入試>

多様化が進む入試形態

中学受験の試験教科は、国語・算数・理科・社会の4教科が基本です。しかし近年、受験の選択肢を増やすために2教科、1教科も受験可能な入試日を設ける私立校が増えています
また、公立中高一貫校で採用している適性検査型入試を導入する私立校が増えるなど、入試形態が多様化しています。この背景には後述する大学入試改革や小学校の英語の教科化・必修化などがあります。
こうした中で英語入試を部分的に取り入れる学校も増え、2022年度入試では英語を必須とする学校(江戸川学園取手中学校:茨城県取手市)も登場しました。

大学入試改革の影響

英語入試が増えたきっかけのひとつが、2020年の大学入試改革です。
この改革では、「聞く」「読む」の2技能から、民間試験を利用することで「話す」「書く」を追加した4技能を測ることを目的としていました。民間試験の導入は先送りとなりましたが、大学入学共通テストの英語はセンター試験と比較して単語数が大きく増え、問題文もすべて英語になるなど、変化の大きい科目です。このことからも英語という教科の捉え方が変わってきていることを示しているといえます。このように英語を重視する大学入試改革の影響が中学入試にも及んでいるものと思われます。

小学校での英語の教科化

現在、私立校を中心に導入が進められている英語入試ですが、今後は公立中高一貫校や国立中学でも導入される可能性があります。
2020年度から始まった小学生の新学習指導要領によって、外国語(英語)が小3・4は必修化、小5・6は教科化されました。それまでの英語指導は英語に親しむものでしたが、教科化されたことにより、小5からは生徒1人ひとりに成績がつくことになりました。
これにより2022年以降の中学入試では、2年間英語の授業を受けた子どもたちが受験生となるため、公立系の学校でも英語入試の導入が進むことが予想されています。
すでに適性検査に英語を取り入れている公立中高一貫校(大宮国際中等教育学校:埼玉県さいたま市など※)もあります。また、筑波大附属中では2022年度より報告書点に英語を加え、36点満点から42点満点に変更されており、志望校の動向を注視する必要があります。

※冒頭の141校には大宮国際は含まれていません。

英語入試の概要と受験対策

英語入試の内容は学校ごとに異なります。ここでは具体的な内容や、対策についてご紹介します。

英語入試の形式

英語入試の取り入れ方は各校さまざまで、「英語・国語・算数」、「英語・算数」といったように受験科目が固定されている学校もあれば、基本の4教科(国算理社)と英語から、自分が好きな教科を選べる学校もあります。また、英語のみで受験できる学校も増えてきています。
筆記試験での英語入試ではなく、受験生のCEFRの指標や取得している英検®の級数によって加点・免除されるという制度の学校もあります。一方で、英検3級以上の取得者など、受験できる対象を限定していることもあるので注意が必要です。お子さまの受験にプラスになる情報を見落とさないよう、募集要項はすみずみまで目を通しておきましょう。

試験の内容は多種多様

英語入試の内容は、筆記試験のみ、あるいは筆記試験と面接等を組み合わせて、「書く力」と「話す力」をみるケースが主流ですが、近年では筆記試験を行わず、面接やグループワークのみの入試を採用する学校も増えています。学校によって、求められる技能が異なるため対策も学校ごとに行わなければいけません。

求められる英語レベルは?

中学入試で求められる英語レベルは学校により異なります。問題内容を英検5級~4級程度としている学校もあれば、英検3級、2級以上取得者を対象としている学校もあります。英検4級は中学中級レベル、英検2級は高校卒業レベルといわれています。通常の小学校の授業だけでは難しい内容であることも多いようです。
英検®やCEFRで問題内容のレベルを表している学校もありますので、英語入試を考えている場合は早いうちから入試情報をキャッチするようにしましょう。

志望校の傾向をつかもう

英語入試に挑戦する場合は、志望校の出題傾向をしっかりつかんでおくことが何より大切です。
英語入試は筆記試験が主流ですが、ひとくちに筆記試験といってもその内容は学校ごとに異なります。リーディング・ライティングの配分やリスニング問題の有無など、過去の入試問題を使って分析しておきましょう。
面接やグループワークなど英語を話す試験がある場合は、過去の出題テーマを参考にシミュレーションを重ねておくとよいでしょう。第三者の前でも緊張しないよう、塾で英語の先生に協力してもらうのも効果的です。

中学受験で英語入試に挑戦すべき?

英語入試をはじめとする新タイプ入試の普及により、これまで受験を検討してこなかった子どもたちにも合格のチャンスが広がってきています。低学年のうちから難関校を目指す従来の受験スタイルもあれば、塾以外の習いごとに時間をかけながらも自分に合う学校を探す新しい受験スタイルまで、幅広い選択ができるようになってきたといえます。

栄光ゼミナールは入試に必要な学力をバランスよく伸ばします。

近年、中学受験の入試形態は多様化し、「どうやって対策したらいいかわからない…」と悩まれる保護者の方も増えています。栄光ゼミナールでは日々の学習方法や志望校の選び方、受験対策まで丁寧な指導を行います。入試で英語が必要になった場合には、個別指導で適切な英語指導を行うなど、合格までの道のりを支えていきます。中学受験に関するお悩みやお困りごとはぜひお気軽にご相談ください。

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。

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