中学受験をするうえで英検®を受けるメリットとは?

更新日:2024/04/17

2020年から始まった小学校での英語教育必修化など、英語学習の重要性はますます高まっています。語学力を評価する検定として代表的なものに「英検®(実用英語技能検定)」がありますが、中学受験をするうえで英検®に合格しておく必要はあるのでしょうか。今回は、中学受験を志すお子さまが英検取得で得られるメリットや必要性、英検®受験を検討する際に知っておきたいポイントについてご紹介します。

目次

英検®とは?

日本国内で広く認知されている「英検®」を受検した経験を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。まずはその内容についておさらいしておきましょう。

歴史ある英語の検定テスト

50年以上の歴史を持つ「英検®」は、英語の4技能(聞く、読む、書く、話す)を測定する検定テストとして、年に3回実施されています。1級から5級まで7段階に分かれています。また、児童を対象とした「英検Jr.®」もありますが、「英検Jr. ®」が入試で活用されることはありません。

英検®のレベル

1級大学上級程度
準1級大学中級程度
2級高校卒業程度
準2級高校中級程度
3級中学卒業程度
4級中学中級程度
5級中学初級程度

中学受験での英検®取得はどんなメリットがある?

中学受験は、国語・算数・理科・社会の4教科が基本ですので、英検®を取得する必要はありません。ただし、近年増えている英語入試を採用する学校では、英検®取得によって入試の成績が優遇されることがあります。どのようなケースがあるのか見ていきましょう。

得点加算

英語で入試を受けた際、英検®の取得級数によって点数が加算されます。加点の対象となる級数や点数は学校ごとに条件が異なります。

判定優遇

英検®を取得している受験生について、「合否判定の際に考慮する」ことを定めている学校があります。具体的には、英語の学科試験の得点がボーダーライン上にあった場合に英検®取得者が優遇されるなど、英検®が合否判定の参考資料として取り扱われます。

学科試験の免除

英検®を取得していると英語の学科試験が免除されます。英検®3級以上を対象とする学校が多くありますが、学校によって基準が異なるため事前の確認が必要です。

その他の優遇措置

上記の優遇制度のほかにも、英検®5級以上で奨学金制度の対象者となる「淑徳SC中等部(東京都文京区)」や英検®準2級以上で入学金免除となる特待生制度がある「神田女学園中学校(東京都千代田区)」(いずれも2021年度入試実績)など、英語教育・グローバル教育に力を入れている学校を中心にさまざまな優遇制度があります。

英検®を中学受験で活用する際の注意点

英検®を入試に活用する学校や英検®取得者を優遇する学校は、年々増加傾向にあります。志望校として検討する際はどのような点に気をつければよいのかご紹介します。

優遇の対象となる級数を確認する

学校によっては英検®5級から点数加算等の優遇措置がある場合がありますが、上位校では対象となる級数が高くなるため注意が必要です。例えば、英語ネイティブ教員による授業の実施など国際教育に力を入れている「大妻中野中学校(東京都中野区)」では英検®準2級以上で英語スピーキング試験が免除、海外研修制度が充実している「昭和女子大学附属昭和中学校(東京都世田谷区)」では英検®2級以上で英語の試験免除(いずれも2021年度入試実績)と、求められるレベルも非常に高いものとなっています。

入試制度の変更に注意

英検®を活用した入試制度の内容や受験資格、優遇措置などは、年度ごとに内容が変わることも多いため、しっかりリサーチしておく必要があります。募集要項が発表されたら細かなところまで読み込み、正しく理解することが大切です。

英検®以外が対象となるケースも

英検®以外の英語の資格・検定を優遇措置の対象としている学校もあります。英語スキルを活かして受験にのぞむ場合は、それぞれの特色を把握したうえで、お子さまに合ったものを選ぶようにしましょう。

中学受験で優遇措置の対象となる資格・検定の例

TOEFL Junior

アメリカで生まれた英語能力測定試験「TOEFL(Test of English as a Foreign Language)」の小中高生向けテスト。英語の「読む」「聞く」の2技能のスキルを測るもので、結果は合否判定ではなくスコアで表されます。

CEFR

Common European Framework of Reference for Languagesの略で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と訳されます。資格試験ではありませんが、ヨーロッパで広く活用されている語学レベルを示す国際標準規格で、語学能力が6段階で評価されます。
募集要項にCEFRの指標を用いている学校もあり、必要な英語レベルがどの程度なのかを知ることができます。

中学受験で英検®を重視するべき?

近年、中学入試の形態が多様化し、英検®を活用する学校も増えてきました。英検®を取得することで、お子さまの選択肢や可能性が広がるのはよいことですが、まずは基本の4教科が中学入試の大前提となることを理解しておくことが大切です。

まずは基本の4教科をおさえよう

中学受験では相当量の学習が必要です。高学年ともなると4教科の学習だけでも時間のやりくりが大変になってきます。英検®を入試に活用する学校は増えているとはいえ、多くの学校は4教科入試を採用しており、御三家(開成・麻布・武蔵・桜蔭・女子学院・雙葉)でも英語入試は導入されていません(2023年5月現在)。幼少期から英語を勉強していて相当な実力がついているといった場合には英検®を入試に活用することも検討すべきですが、まずは基本となる4教科の学習に時間をかけて受験対策をしっかりしておくことをおすすめします。

栄光ゼミナールは、多様化する中学受験に対応した受験戦略をご提案いたします。

英検®を活用した入試のほかにも、算数1科目入試や2科目入試(基本4教科から2科目を選択する)など、中学入試の多様化が進んでいます。栄光ゼミナールは、お子さまの適性を見極めたうえで最適な受験戦略をご提案。学年別、目的別の多様な受験対策コースをご用意し、合格までの道のりを支えます。

栄光の中学受験対策では最新の受験情報をもとに、進路指導を行ったうえで目標達成に必要な学習プランを作成し、勉強の進め方、志望校対策まで、講師が生徒1人ひとりに寄り添って指導します。少人数で発言や質問がしやすく、仲間と切磋琢磨しながら成長できるグループ指導と、先生の隣でわからないところや苦手を中心に、自分のペースで学習を進められる個別指導があります。お子さまに合った指導形態で合格に向かって学習を進めることができます。

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※入試情報は2021年6月時点での内容です。最新の情報は各学校にお問い合わせください。
※英検®、英検Jr.®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。

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