中学受験にはどんな入試科目があるの?

更新日:2024/04/17

中学受験の入試科目は、4科目入試と2科目入試が主流です。しかし、近年では「1科目入試」や「適性検査型入試」など新たな形態の入試も登場しています。選択肢が増えた分、「子どもの負担を少なくするには科目は少ないほうがいいの?」「4科目と2科目がある学校はどちらを選んだほうが有利なの?」など、悩まれる保護者の方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、中学受験の入試科目について詳しくご紹介します。

目次

中学受験は4科目入試と2科目入試が主流

中学受験の入試で主流である、4科目入試と2科目入試。それぞれどのような内容なのか、詳しくみていきましょう。

最も多い「4科目入試」

中学受験では、国語、算数、理科、社会の4科目入試が基本となり、多くの学校が採用しています。ただしその配点については学校ごとに特徴があり、4科目を均等配点するケースと、特定の科目の配点を高くする傾斜配点をするケースがあります。傾斜配点の場合、一般的には国語と算数の配点を高くする学校が多いため、理科・社会よりも国語・算数が得意というお子さまに有利だと言えるでしょう。参考として御三家各校の配点の違いをご紹介します。女子学院中学校以外は、国語と算数が高い配点となっています。

学校名国語算数理科社会
開成中学校85点85点70点70点
麻布中学校60点60点40点40点
武蔵中学校100点100点60点60点
桜蔭中学校100点100点60点60点
女子学院中学校100点100点100点100点
雙葉中学校100点100点50点50点
(参考)中学入試における配点の違い (2023年度実績)

午後入試に多い「2科目入試」

2科目入試は、国語・算数が基本ですが、学校によっては国語・算数・理科・社会の中から、自分で2科目を選択できることもあります。近年増えている午後入試では、2科目入試を実施する傾向が高くなっています。午後入試とはその名のとおり、午後に行われる試験のこと。東京都の場合、中学入試の日程は2月1日~3日に集中しているため、志望校の受験日が重なって試験を受けられないということがあります。しかし、午後入試を選択すれば、午前中に1校、午後に1校と1日に2校の受験が可能になるため、利用する受験生が増えています。

新形態の入試も登場

従来の4科目入試・2科目入試に加え、特色ある入試を実施する学校も増えています。ここでは多様化する入試形態をいくつかご紹介します。

「算数1科目入試」

午後入試を実施する学校で増えているのが算数1科目入試です。1科目のみで受験できるため併願先として選ぶ受験生も多く、高倍率になる傾向にあります。出題内容については学校ごとに異なりますが、4科目・2科目入試よりも難度が高くなります。

「英語入試」

小学校における英語教育の必修化など、英語教育の重要性の高まりを受け、早い段階で英語の勉強を始めている子どもたちが増えています。こうした流れを受けて帰国子女入試枠ではなく、一般入試の選択肢のひとつとして英語入試を導入する学校が拡大しています。筆記試験のほか、英語による面接やディスカッションなどその形態はさまざまで、英検取得者について級数に応じた加点をする学校もあります。

「適性検査型入試」

依然として高い人気を集める公立中高一貫校の適性検査に即した入試を実施する学校もあります。適性検査では、一般的な入試で課される科目別の学力試験とは異なり、科目を横断した総合的な力を問う出題がされるため専用の対策が必要となります。公立中高一貫校をめざす受験生が併願先として、適性検査型入試の私立校を選ぶケースが増えています。

新形態入試を選ぶ時は慎重に

このように近年、新形態の入試を実施する学校が増え、その内容も多様化しています。お子さまの得意分野で勝負できるというメリットもありますが、年度ごとに出題傾向が大きく変わる学校も多いため、対策がしづらいという側面もあるということを理解しておきましょう。

受験科目を選ぶポイント

お子さまにとってより良い入試形態を選択をするには、どのような点に気をつけたらよいのでしょうか。そのポイントをご紹介します。

まずは4科目をベースに考える

入試形態が多様化しているとはいえ、もっとも多いのは4科目入試です。受験校の選択肢を広げておくためにも、最初から科目数をしぼるのはおすすめできません。また、同じ学校が4科目入試と2科目入試を実施している場合は、最初に国語・算数の2科目の合計点で一定の合格者を、次に理科・社会を加えた4科目の合計点で残りの合格者を決定するのが一般的ですので、4科目を選択したほうが2回チャンスがあり、合格の可能性が広がります。中学受験を決めるのが遅く対策が間に合わないなどの特別な理由がない限り、まずは4科目で受験することを前提としておきましょう。

「教科書を超えた学び」で伸びる可能性も

私立校の入試では、教科書のレベルを超えた問題が出題されることもあります。その対策を進めるうちに、教科そのものへの興味がわき、より深く幅広い知識の習得につながる可能性も充分にあります。中学受験を通じて得た知識は将来の貴重な財産となります。学校の授業だけでこの教科は苦手と決めつけてしまわず、受験勉強を通じて学ぶことの楽しさを見つけられるようお子さまに働きかけましょう。

大切なのは「受験戦略」

中学受験では、必要な科目数だけでなく、入試問題の内容までしっかりと吟味したうえで戦略を立てることが何より大切です。私立校は、たくさんの問題を早く正確に解く力を問う学校や、じっくり解答を導き出す思考型の問題が多い学校など、出題傾向に大きな違いがあります。そうした特色を把握し、タイプが類似する学校を併願先に選ぶことで効率よく受験勉強を進めることができます。多くの情報を収集し傾向を探るのは簡単なことではありませんが、中学受験に関する情報を持つ塾の力を借りるなどして、お子さまにとって最適な受験戦略を立てましょう。

栄光ゼミナールはお子さまの中学受験を、戦略を立ててサポートいたします。

中学受験では、入試科目や出題傾向を把握したうえで志望校を選び、段階的に学力を伸ばしていく綿密な戦略が合否を分けるポイントとなります。栄光ゼミナールは中学受験のプロフェッショナルとして、志望校選びはもちろん、合格までの学習計画の立案から実行を徹底サポート。志望校の出題傾向をふまえた効率的な学習法や、お子さまの負担を軽減するための併願校選びのコツなど、豊富な受験データをもとに最適なアドバイスを行います。受験に関するお悩み、家庭学習の進め方など気になることがあればいつでも気軽にご相談ください。

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