中学受験における「倍率」とは?

 
中学受験における「倍率」とは?

受験校を選ぶ時、気になる項目の1つが倍率です。しかし、中学受験の倍率は、「高ければ人気があって合格が難しい、低ければ簡単に合格できる」という単純なものではありません。数字だけに一喜一憂して受験校選びを誤らないよう、正しい倍率の見かた、捉えかたを理解しておきましょう。

アイコン:パレット 目次

中学受験の「倍率」には2種類がある

倍率は、偏差値と並んで、受験校を選ぶ際に指針となる数字です。倍率が5倍であれば、5人のうち1人が合格するということになります。中学受験でよく目にする倍率には「出願倍率」と「実質倍率」の2種類があります。

募集定員に対する出願者の比率を表す「出願倍率」

学校が募集する定員に対して、願書を出した人がどのくらいいたのかを表したのが「出願倍率」で、「出願者数÷募集定員」で算出されます。「応募倍率」や「志願倍率」と呼ばれることもあります。

合格者に対する受験者数の比率を表す「実質倍率」

受験した人のうち、合格した人の割合を表したのが「実質倍率」で、「受験者数÷合格者数」で算出されます。ここで言う受験者とは、実際に入学試験を受けた人のことで、「すでに第一志望校に合格したので願書は出したものの受験しなかった」「受験当日、体調が悪くて会場に行けなかった」など、入試を受けなかった人の数は含まれません。

「実質倍率」と「出願倍率」の関係

中学入試の場合、多くの人が複数の学校を併願受験するので、合格したすべての人がその学校に入学するわけではありません。学校側は、それを想定して募集定員よりも多くの人に合格を出します。「合格者数>募集定員」となるため、実質倍率は出願倍率よりも低くなります。出願倍率と実質倍率の差が小さい学校ほど、第一志望とする受験生が多い人気校と言えるでしょう。

「倍率」との向き合い方

私立・国立中学受験における2019年の実質倍率は2.1倍(※)。2007年の実質倍率は2.6倍のため、数字だけを見ると緩和傾向にあるという見かたができますが、中学受験における倍率は「あくまで参考程度」と考えておいたほうがよいでしょう。倍率を見て気を緩めてしまったり、過剰な不安に陥ることがないよう、倍率の正しい見方を理解しておきましょう。
※栄光ゼミナール発行「中学受験がわかる2019」より

入試日が早い「腕試し校」は倍率が高くなる傾向がある

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中学受験に挑戦する人の多くは、難度によっていくつかの受験校を併願して受験します。入試日が12月~1月と早い学校は、入試本番の雰囲気に慣れるための「腕試し校」として受験する人が多く、倍率が高くなる傾向があります。「出願倍率がすごく高かったけど、実質倍率はそれほどでもなかった」という学校も少なくありません。

記念受験する人も多い「御三家」の倍率は高くなることも

御三家(男子は開成・麻布・武蔵、女子は桜蔭・女子学院・雙葉)をはじめ、難関大学への合格者を多く輩出している人気校は、いわゆる記念受験をする人も多く、倍率が高くなる傾向にあります。これらの学校は倍率が高かったとしても、「受験生の学力が横並びではない」ということを理解しておきましょう。

倍率にも影響が出ることも!学校の最新情報をリサーチしよう

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受験校を選ぶ際、倍率以上に意識しておきたいのが最新情報をリサーチすることです。栄光ゼミナールでは、定期的な保護者、面談で中学受験に関する最新情報をお伝えしています。個別の相談も受け付けていますので、気になる中学校があればお気軽にお声がけください。
また、2020年の教育改革を境に、各校でさまざまな改革が進められています。「中学受験」だけにとらわれず、その後の高校、大学進学までを見据えた幅広い視点から情報収集をしていきましょう。

新コース設立、共学化など志望校の変更情報に注目

語学やプログラミングなど、特定分野の教育に力を入れたコースの設置や、男女共学化など、新たな取り組みを導入する学校には人気が集中する傾向があります。また大学附属校では、内部進学の推薦枠の増加に伴い倍率が急に高くなることもあります。

新駅開業で倍率アップ?情報収集は幅広い視点で

2020年に暫定開業する「高輪ゲートウェイ駅」など、新駅の開設や新たな交通インフラが完成することにより、周辺にある学校の人気が上昇することも。さまざまな事象が志願者動向に影響するため、広い視点を持っておくことが大切です。

倍率変動をひきおこす「サンデーショック」とは

東京都と神奈川県にある私立中学の入試解禁日は例年2月1日となっており、多くの私立校がこの日に入試を実施しています。しかし2月1日が日曜日だった場合、キリスト教系の学校の一部が宗教上の理由(安息日なので原則活動を行わない、日曜礼拝がある等)で試験日を変更することがあります。それにより一部の受験生の併願状況が変化し、倍率などに影響を及ぼすことを「サンデーショック」と呼びます。また、2日や3日が日曜日となる年にも、同じように入試日を変更する学校があるため「プチサンデーショック」と呼ばれることもあります。

女子受験生への影響が大きいサンデーショック

サンデーショックの年には、2月1日に集中していた入試日が分散されるため、例年では併願できない中学校を受験できるようになります。例えば、直近のサンデーショックが起きた2015年は、女子の御三家の1つ、女子学院の試験日が2月2日にずれたため、御三家を併願受験する受験生が増加し、いずれの学校も出願倍率が上昇しました。キリスト教系の学校には女子校が多く含まれるため、女子は特に注意が必要です。

次回のサンデーショックは2026年。しかし2020年にプチサンデーショックが!

次のサンデーショックは2026年。2014年4月~2015年3月生まれのお子さまが中学受験をする年となります。2020年は2月2日が日曜日ですので、プチサンデーショックの年となります。例年2月2日に試験を行ってきた学校が入試日をずらすこともあるので要注意です。しっかりと入試日を調べた上で、併願対策を進めましょう。

見かけの数字に惑わされず、本当に行きたい学校を選ぼう

受験シーズンを迎えると、各校のホームページや受験情報サイトで出願倍率が発表されます。志望校の倍率は気になるところですが、何より大切なのはお子さまに合った学校を選ぶことです。教育理念や指導方針、校風など、学校の特長を重視した志望校選びを心がけてください。

倍率に惑わされない確かな実力を身につけることが必要です

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中学受験での志望校は倍率だけで判断せず、お子さまの実力と今後ののびしろを加味したうえで、選ぶ必要があります。栄光ゼミナールでは、長年の指導実績から、効率良くすべての入試範囲を学べる専用教材・カリキュラムを策定。中学受験に必要な膨大な学習単元を、最適な順序でもれなく習得することができます。また、少人数クラスならではの対話型授業で、お子さまの苦手な分野なども把握。最適な学習内容の提案、志望校の選定や併願校などもアドバイスいたします。

 
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