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2017.09.06 更新 2020年教育改革
小学校での英語学習にプログラミングまで。
新学習指導要領、ここに注目! コラム

「何を教えるか」ではなく、
「何ができるようになるか」

小学校で「英語が教科化される」「プログラミングが導入される」...。耳にしたことはあっても、まだ先の話、と思われている方も少なくないでしょう。新学習指導要領は2020年度より全面実施されますが、2018年度からの移行期間中、各校の判断で先行実施が可能となっていますから、そう遠い話ではありません。

新学習指導要領の改革のポイントは、「何を教えるか」ではなく、「何ができるようになるか」「どのように学ぶか」の視点が重視されている点です。高大接続改革の一環として、2020年度からセンター試験に変わる新しいテスト「大学入学共通テスト」が導入されることは、ご存知の方も多いでしょう。これらの改革が目指すのは、「激しく・予測不可能で・誰も避けられない」変化が起こり続ける21世紀の社会を生き抜くために必要な新しい学力=「資質・能力」の養成です。教科の学力だけでなく、学んだことを実社会・実生活の文脈で活かす力を育てていくことが求められています。

主体的・対話的で深い学びの実現

「何ができるようになるか」を明確化するにあたって、新学習指導要領では「育成を目指す資質・能力」として3つの柱が整理されました。「(1) 知識及び技能」「(2) 思考力、判断力、表現力等」「(3) 学びに向かう力、人間性等」です。中学校理科を例にとってみましょう。

(1) 生物の体のつくりと働き、生命の連続性などについて理解させるとともに、
(2) 観察、実験など科学的に探究する活動を通して、生物の多様性に気付くとともに規則性を見いだしたり表現したりする力を養い、
(3) 科学的に探究しようとする態度や生命を尊重し、自然環境の保全に寄与する態度を養う
※(新学習指導要領「小・中学校学習指導用料等の改訂のポイント」2017年3月31日より)

(1)の知識だけでなく、(2)のように未知の課題に対して知識をどう活用するか、(3)学びを人生や社会に生かそうとする態度、が問われるのです。

「どのように学ぶか」という視点では、「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善(アクティブ・ラーニングの視点に立った授業改善)を推進することが求められています。一方向の授業ではなく、グループ型学習など、答えの見えない大きな問いに対して、協調的かつ主体的に自らの解を導いていく能力を養うための授業が増えていくことが予想されます。

注目したい変更点

小3から外国語活動開始、小5から教科化

「外国語活動」の開始が現行の小5から小3に早まり、小5と小6は「外国語科」が新設されます。つまり、英語が教科として導入されるのです。小3、小4の外国語活動では、「外国語を通して、言語や文化について体験的に理解を深め、日本語と外国語との音声の違い等に気付くとともに、外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しむようにする」とあるように、「聞く」「話す」が中心です。小5と小6では、現行の35コマから70コマに増加します。「外国語の音声や文字、語彙、表現、文構造、言語の働きなどについて、日本語と外国語との違いに気付き、これらの知識を理解するとともに、読むこと、書くことに慣れ親しみ、聞くこと、読むこと、話すこと、書くことによる実際のコミュニケーションにおいて活用できる基礎的な技能を身に付けるようにする」とあるように、「読む」「書く」が追加されます。

プログラミング教育を含む、情報活用能力の育成

小学校でのプログラミング教育は教科化はされませんが、各教科や総合的な学習の時間などを活用して実施されます。プログラミング言語を覚えたり、技能を習得したりといったことがねらいではなく、子供たちが将来、どのような職業に就くとしても普遍的に必要とされる「プログラミング的思考」を育むことが目的とされています。「プログラミング的思考」とは、自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組合せが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組合せたらいいのか、記号の組合せをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力のことです。

今から対策するべきこと

英語教育

小学校での英語学習にあたって、必要なのは既存の中学の学習を前倒しすることではありません。「読む」「聞く」「書く」「話す[やり取り]」「話す[発表]」の五つの領域において、英語で何ができるのか、実際のコミュニケーションの目的や場面などを意識して活動を行うことが求められています。対策にあたっては、単なる文法指導だけではなく、「実際に使える英語力」を身につけられる講座や教材を選びましょう。

英語の4技能を学ぶなら
小学生

プログラミング

プログラミングは机上の勉強で学ぶものではありません。「こんなふうに動かしてみたい!」「ここを変えたらどうなる?」など、実際にプログラミングを行うことを通して、ひらめき・組み立て・試行錯誤の楽しさを実感することができます。体験を通して、創造力・論理的思考力・問題解決力、つまり「プログラミング的思考」を育みましょう。

プログラミングを学ぶなら
野上 彩子
基盤学力総合研究所 研究開発課 課長 野上 彩子

Z会入社後、通信教育の英語教材、学習参考書等の開発に携わり、中高一貫校向け英語教科書『NEW TREASURE』を立ち上げる。その後、グローバル人材育成のプロジェクトなどを経て、現職。主に小学生~大学生・社会人向けの英語指導・評価を研究。