



鉛筆の芯とダイヤモンドが同じ元素(炭素)でできていることをご存知ですか?なぜそれが、見た目も手ざわりもまったく別のものになるのでしょう。その秘密は物質を構成する規則的な粒(原子)のつながり、つまり「結晶のつくり」にあります。結晶には基本のかたちがあり、つながり方によって違った姿になるのです。今月の理科実験教室では、結晶について学びます。「きれい!」「楽しい!」というだけではなく、理科の本質的な学習体験としてお子さまの心に残るはずです。

「結晶」の中で最も有名なものといえば「雪」。雪は六角形のかたちを基本に、2つとして同じものがないと言われています。冬の間はデコレーションにもよく使われるこの結晶を、子どもたちに紙細工で作ってもらいます。ひとりひとりが自由に線を引き、折り畳んだ紙を線にそって切りすすめていきます。切り終えた紙を広げれば、本物の雪の結晶と同様、どれも世界にひとつだけの美しい紙細工の完成です。

紙製の雪の結晶づくりが終わったら、ついに「雪を降らせる」実験です。試験管の中に「雪のように」美しい結晶をつくって、観察します。塩化アンモニウムをあたためて水に溶かし、試験管が冷えるのをしばらくじっと待っていると、少しずつ白い結晶が現れます。小さな結晶に次の結晶がくっついてさらに大きくなっていく様子は、子どもたちにとっては見ていて飽きないもの。ちょっとした変化に気付くための集中力が養われる実験です。

結晶の美しさ、不思議さを学び、目に見えない粒のつながりを感じてもらうことが今回の実験の目的です。体験を通して得た知識は子どもたちの記憶にしっかり残るので、学年が進んで、より高度な内容を学習する際にも役立ちます。雪を振らせる試験管はご自宅に持ち帰って、ご家族と一緒に何度でも楽しめます!
知識の量を測るのではなく、考える楽しさを見つけるテストです。
今まで見たことのない問題にチャレンジして、「わかる楽しさ」「知る喜び」を体験できます。
ほんとうは理科は楽しいもの。この楽しさを、ひとりでも多くの子どもたちに体験してほしい――。今年(2009年)で10年目となる栄光の理科実験教室は、そんな教務担当者の熱い想いから生まれました。栄光の理科実験教室では、小2・小3対象だからといって必要以上にレベルを下げることはしていません。本格的な教材を使用し、実験の本質を遠慮なく伝えるようにしています。なぜなら「難しい」ことは、その分だけ「面白い」から。興味を持つと、子どもたちは驚くほどしっかりと先生の話を聞いてくれるのです。
自分自身が手を動かすことで、今まで見えていなかったものが見えるようになる。そんな体験を通して、子どもたちは、知らなかったことを知る喜びやふしぎの理由がわかるうれしさに気づきます。すると、前より少しだけ理科が好きになる。「知る」ことが好きになる。この「好き」というちからが、将来の受験に、あるいは社会に出て様々なことに取り組むうえでも、大きな価値を持つのです。
また、いくつかの実験では子どもたちに、対象物をよく観察して違いを見つけ、分類し、結果を予想するように促します。この過程は、論理的な思考力を身につけるうえで大切な基礎になるものです。
ふだんの勉強では見えにくい子どものすぐれた面が見えるのも実験教室のよいところ。各教室の先生たちはそれを見つけて、しっかりほめるように心がけています。この体験で子どもたちは学ぶことの喜びを知り、それがこれからの学習習慣にも繋がっていくのです。
自宅に帰って家族の皆さんともういちど実験ができる、ということにも配慮しています。くりかえすこと、そして自分が学んだことをみんなに自慢できるということが、子どもたちの「もっと先を知りたい」というモチベーションを刺激しています。
